昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(355)運の尽き

2017-02-27 06:21:48 | エッセイ
 「不参加が続発してたいへんです」と新幹事から相談を受けたときも、最終的にはN氏の参加をもって今月の大会も13組52名の規模で大会は昨日無事開催された。
 今年は幹事長役を解かれたせいか勝つことが多く、先月の15位入賞に続いて今月は上位入賞を狙っていた。
 1回戦、2回戦で計マイナス25点となった時もまだ盛り返せるという気が満ちていた。
 3回戦でプラス44点でプラス15点に転じて、4回戦では目的達成の気力満々だった。
 ところが運はちょっとした気持ちの変化で綻んでいく。
 
 飲み物を頼まないつもりだったのが、雀荘のなじみの係と目があった時、「カルピス!」と頼んでしまった。
 プレイに集中していて、コップを取る手が誤り、カルピスのコップをひっくり返してしまった。
 以前、どんぶりいっぱいの熱々のうどん汁をこぼして服を汚してしまい、それを機に運が離れてしまった時のことを思い出した。
 ・・・あんたはこぼし屋。気をつけなさい!・・・
 家内の声が聞こえてきた。
 カルピスなんて頼むんじゃなかった、と思った瞬間ボクの思考回路はマイナスに転じた。
 N氏がドラ牌、8万をカンしてリーチをかけた。つづいてボクも聴牌した。
 頭待ちに敢えて9万を選択した。
 二人のリーチを見てU嬢は9万を放った。
「当り!」ボクは叫んだ。ところが「こちらも当たりです!」上家のN氏が勝ち誇ったように言った。
 残念! 大会規則では二人当たりはない。
 ここからボクの運が急速に離れて行った。
 一巡してN氏が親のとき、彼にハネ満願を放り込んで、結局ボクは合計マイナス31で何の賞にも与ることはなかった。
 
 運は<マイナス思考>によって離れて行ってしまうことを痛感した一日だった。
 




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