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「すでに起こったことは、明らかに可能なことがらである」
在台日本語教師の東アジア時事論評あるいはカサンドラの眼差し

今ならまだ間に合う2─NHK「ジャパン・デビュー第1回」の詐術(4中下続)「人間動物園」という虚像─

2009年07月08日 | 市民のメディアリテラシーのために
写真:第8回早稲田ジャーナリズム大賞贈呈式で栄誉を讃えられるマスコミ人たち。左から、朝日新聞:藤森研氏・植村隆氏、西日本放送:山縣由美子氏、白井総長、南日本放送:有山貴史氏、NHK:寺井友秀氏・鎌倉英也氏)

1.すでに日本社会を捨てたNHK
 今までNHK「ジャパン・デビュー」に関するその捏造を見てきた。その暴力行為はすでに日本の市民社会を根幹から揺るがしており、その史料操作による虚偽報道はすでに市民社会の言論の自由の保証に対する冐涜と犯罪の域に達している。
 今ならまだ間に合う2─NHK「ジャパン・デビュー第一回」の詐術(4中下)「人間動物園」という虚像─
 さらに、NHKの史料操作の手口を見ていこう。

2.NHKによる史料改竄の方法1
1)当時は当たり前だった差別用語を証拠にする
 NHKの回答を以下に再掲する。前回は『台湾日日新報』に関わる部分を見たので、今回は、その他の部分をできるだけ原資料で再現してみたい。

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NHKの回答
 日英博覧会についての日本政府の公式報告書「日英博覧会事務局事務報告」によれば、会場内でパイワンの人びとが暮らした場所は「台湾土人村」と名付けられています。この「台湾土人村」という表記は、上記報告書の会場地図一覧にあります。「蕃社に模して生蕃の住家を造り、蕃社の情況に擬し、生蕃此の所に生活し、時に相集まりて舞踏したり」と記されています。
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 NHKは国立国会図書館近代デジタル・ライブラリーにも所蔵されている『日英博覧会事務局事務報告』を引用して、以上のように述べているが、ここでもやはり原資料が大幅に削除されている。

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(NHK)会場内でパイワンの人びとが暮らした場所は「台湾土人村」と名付けられています。この「台湾土人村」という表記は、上記報告書の会場地図一覧にあります。
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 以上、NHKが回答している「会場地図一覧」は報告の9Pにあり、その105番に確かに「台湾土人村」と載っている。
 NHKがわざわざ「この「台湾土人村」という表記は」と言っている理由は、「土人」という語が差別用語だからということであろう。つまり、パイワン族が「土人」として差別されたというストーリーを組み立てるのに都合がよいから、わざわざその点を強調したのである。
 しかし、日英博覧会の当時はこうした用語は差別用語として禁止されたりはしていなかった。そうした差別がいけないという感覚すらなかった時代である。日本社会ではずっと、今は障害者への差別語である「唖」「聾」「盲」はもちろん差別に関わる語、その他の差別用語も普通名詞として使われていた。明治時代以降の近代でも同じであり、この時代の小説が載っている「青空文庫」を見ればよく分かる。他の差別用語も探せばいくらでも出てくる。そんなことは読書する習慣のある人なら当然の経験だ。そして、これは日本語に限らない。中国語でも、英語でも差別用語はあふれている。差別するのが当然の時代に、差別用語があふれているのは理の当然だ。
 青空文庫:土人
 それが歴史史料であって、今と全く異なる現実と意識を反映しているからこそ史料なのである。また、それだからこそ事実をそのままに再現しなくては、過去はたどりえない。
 その内容を現代の価値観で適当に作り替えたのがドラマや小説で、それならわざわざ税金を使って公共放送が、ドラマや小説をドキュメンタリー(事実)だと言って放送するのは、明らかに詐欺である。
 また、『台湾日日新報』の記事では、パイワン族を「土人」とは一度も呼んでいない。「生蕃」「蕃公」「蕃婦」という中国本土由来の差別用語である、「漢族」との差別を現す「蕃」と終始呼んでいる。
 「会場内でパイワンの人びとが暮らした場所は「台湾土人村」と名付けられています」とNHKは地図だけを根拠にして主張しているが、『台湾日日新報』では「台湾生蕃館」と呼ばれており、それが逆に、一定の呼び方が強制されていたわけではないことを裏付けている。つまり関係者が自分の呼びやすいように呼んでいたと考えた方が自然である。NHKの「台湾土人村」=「人間動物園」の呼び名説は成り立たない。
 片言隻句を捉えて、何とかして「人間動物園」ストーリーを創作しようとする、資料を扱う基本的モラルの欠けたNHKディレクター・河野伸洋らの姿が、ここからも浮かんでくる。さしずめ、現代の宦官、”支那十常侍”というところだろう。

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 東アジア黙示録さん:謀略電波『中共デビュー』…アジアの“三等TV局”
『JAPANデビュー アジアの“一等国”』の制作責任者は、河野伸洋・田辺雅泰。ディレクターは、濱崎憲一・島田雄介。この中でも核となって番組制作に携わっていたのが、河野と濱崎と見られている。
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 残りの人物は以上3名で、東アジア黙示録さんはこの大型謀略プロジェクトは3年以上前から進行していたと書いているが、そうだとすればそれは、ナチス中国が日本に傀儡民主党政権を樹立しようとして、2000年からずっと反復してきたマスコミを動員した自民党政府攻撃の動きを安倍内閣時代に一段とエスカレートさせた時期と機を一にしている。
 NHKの職員はすでに中国ナチス党員も同様と考えた方がいいだろう。河野伸洋、田辺雅泰、濱崎憲一、島田雄介は支那ゲシュタポ(李長春)の”御使い溝鼠”なのである。
 しかし、”御使い溝鼠”は無能ではない。奸佞邪悪で極めて狡猾な嘘の達人である。

2)史料削除によって史料を創作する
 報告書をさらに読んでいくと、報告書の「第17章日本余興」のところに呼び名については以下のような記述があった。

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「日英博覧会事務局事務報告」873P
 「フェアー、ジャパン」に次て大なる設備は、乙号日本庭園の後方に約千二百九十坪を区画して設けたる「ポエチック、ジャパン」(詩的日本)と称せられたるものなり。此の余興地は、我村落の風景を○出する設計にして、内に八軒の日本家屋を設け、水車を小流に横へ、橋を架し、家屋の大部を藁葺とし、内にて桶、鍛冶、織紡、○縄等の職工各自の仕事を実演したり。
 他の二個所は、「アイヌ」村落(約九百坪)及台湾村落(約千三百坪)にして、一は「アイヌ」より○し来りたる数個の茅屋を以てを構へ、「アイヌ」人之に分居して、其の日常の生活を営むか如く設備し、一は蕃社に模して、生蕃の住家を造り、蕃社の情況に擬し、生蕃此の処に生活し、時に相集りて舞踏したり。
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 NHKは地図の「台湾土人村」の後に、以上の「日本余興」の記述の最後の部分「蕃社に模して生蕃の住家を造り蕃社の情況に擬し生蕃此の処(NHKが處を所に直したのは間違い)に生活し時に相集りて舞踏したり」だけを貼り付けて、回答にしている。貼り付けたのには意味がある。
 賢明な読者諸氏は、地図の呼び名「台湾土人村」と報告書本文の呼び名「台湾村落」が全く異なっていることにお気づきであろう。先に述べたように、パビリオンの呼び名は関係者がそれぞれ適当に呼んでいたことがここからも明らかになる。
 もう一つ大事なことは、「台湾村落」は日本の村落の再現である「ポエチック、ジャパン」の一部である日本茶店と一連のパビリオンとして設けられていたということである。報告書の地図は番号がつぶれていて正確な位置が読み取れないが、『台湾日日新報』はじめ他の史料も「台湾村落」は日本庭園内の日本茶店の隣にあると書いており、この展示のテーマと位置関係は大切である。
 NHKは、この部分が都合が悪いので、回答では削除し、

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(NHK) こうしたことから日英博覧会での「台湾土人村」は、当時イギリスやフランスで言われていた「人間動物園」として位置づけられていたと考えます。
 なお、番組では日本がこの展示を「人間動物園」と呼んだとはコメントしていません。イギリスやフランスを「真似た」と伝えています。
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 と述べている。しかし、報告書の文脈から分かるように、NHKの言う「「人間動物園」として位置づけられていた」の主語が”日本帝国政府から”だとすれば明らかにおかしい。もしNHKの言うように「台湾村落」とアイヌ村落が「人間動物園」なら、それと隣接して同じ旧時代を現す日本の村落を再現している「ポエチック、ジャパン」も当然「人間動物園」になってしまうからである。しかも主語は日本帝国政府である。
 「日本村(ポエチックジャパン)」「アイヌ村」「台湾村」の三つは、この報告書では同じテーマで、特に日本庭園内の日本茶店は「台湾村落」に隣接して造られていたのである。これでは日本帝国は、日本本土の風俗を、「イギリスやフランスを「真似」」て「人間動物園」として、日英博覧会で提供したことになってしまう。イギリスも、フランスも博覧会で、自国の以前の農村の再現を植民地のパビリオンと並べて「人間動物園」にしたなどという展示をしたとは考えられない。
 日英博覧会で日本帝国が「イギリスやフランスを「真似」」て、「台湾村落」を「人間動物園」として出展したというのはNHKの完全な創作である。
 
3.NHKによる史料改竄の方法2
 NHKがここで日本の史料としてあげている証拠はすべて改竄の跡がはっきり分かる。NHKがあげた三つの日本の史料の最後は、長谷川如是閑の記事である。

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(NHK)また、「東京朝日新聞」の「日英博たより」(派遣記者・長谷川如是閑)には「台湾村については、観客が動物園へ行ったように小屋を覗いている様子を見ると、これは人道問題である」とあります。
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 NHKは『朝日新聞』の記者・長谷川如是閑の著書も適当に都合のいい部分だけを選んで、「人間動物園」の証明にしている。NHKは以上のような「 」をつけて、長谷川が書いていると言っているが、長谷川はこの部分の記事の内容を全く違った意味で書いている。

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長谷川如是閑『欧米遊覧記』551-553P
日英博覧会
 会社が企てたる日本に関する余興の興行物は、一つとして日本の迷惑ならざるは無く、入場の日本人中、少々大和魂の残存せるものは、何れも冷汗を流す次第に候。
 日英合同芝居などゝと申し、怪しげの日本婦人に、怪しげの服装を為せ、怪しげの鳴物を鳴らし、怪しげの男に怪しげの呼声を立てさせ、客を引く為に場内を練歩かせるのを見て、幾何位会社に払つたら、あの女共を開放して、日本に帰す事が出来やうかと心配した日本人も有之候。
 会社が尤も力を入れたるは、ファー、ジャパンという日本村なるが、未だ半出来にて客も少なけれど、既に提灯屋、竹籠屋、木版屋、造花、象牙細工、芝山細工、木彫、漆器、陶器、銀象篏、日光細工、煎餠、飴細工等開店し居り、変手古な日本家屋の内にて、余り標本的とは申し難き程の日本人が、何れも迷惑相な顔をして仕事をして居る工合は、日本人の目からは何う考へても今日の日本を代表したものとは見えず、さりとて前世紀とも思はれず、要するに日英博覧会以外にコンナ日本は世界中に之無きものに候。
 此日本村にて製作品を売捌く筈の処、同様の既成物を沢山日本より仕入れ、之を此処での製作品と称して売捌くといふ事が、純日本人の売店開業者の間に知れ渡りて、故障が持ち上がり、目下は堀川、光山の陶器店が速座に焼き上げて売る事だけを為し居るのみにて、会社は聊か見込が違ひたるが、其のまゝにて止むべき会社にはあらず、何れ其の内、売場を設けて盛に売出す事と相成るべく候。
 台湾村、アイヌ村等は、此等の珍人種を西洋人に紹介する為には同じ興行物ながら有益の企と云ふべけれど、会社が契約通り履行せず建築、暖室法等不完全なりし為、土人等は難渋を極め、頻りに帰国を望み、附添の日本人は閉口致し居り候。此の頃は、漸く暖気の為、台湾土人の方はやゝ蘇生の気味に候、此の土人らは偶、日本人が入ると、附添人より皆台北の人と云ひ聴かされ居るより、大に懐かしがり、一々お辞儀をして、中には日本語にて挨拶するものあり。憫れとも何とも申様なく、之を多くの西洋人が、動物園か何かに行つたやうに小屋を覗いて居る所は、些か人道問題にして、西洋人はイザ知らず、日本人は決して好んでかゝる興行物を企てまじき事と存じ候。
 其他、沢村訥升一座などゝいふ大した芝居もあり、日本村の中には水芸もあり、何れも名誉の出品には之無く、たゝ゛相撲と柔道はやゝ冷汗の分量の少なきものに候。
 元来日本といふ国を玩具のやうな国と思つたは、西洋でも既に旧思想に属したる筈なるが、多数の西洋人は未だ此の旧思想を脱せず、日本といへば小さい美しい国と心得居るもの多く、今回の日英博にも此の小さい日本を見んと欲して来るもの多数なるを予想して、会社側にては、斯く旧日本を紹介して、此の俗物の要求に応ぜんとするものに候。
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 長谷川が言っているのは、「会社が企てたる日本に関する余興の興行物は一つとして日本の迷惑ならざるは無」いということで、その例として、女性たち、日本村の出品、台湾館、その他芝居、相撲などをあげているのである。
 その理由は、「日本人の目からは何う考へても今日の日本を代表したものとは見えず、さりとて前世紀とも思はれず」という点で、つまり、現在の日本のよさが再現されていないということと、以上のような余興によって「日本といへば小さい美しい国と心得居るもの多く」、「会社側にては斯く旧日本を紹介して此の俗物の要求に応ぜんとする」ようにされたことを批判しているのである。旧時代の日本だけを日本と見られることは、この博覧会で多数の工業製品や近代的芸術などが出品されている中で、博覧会の趣旨に合っていないということである。「一等国」である以外に生存の道がなかった当時としては、当然の批判であろう。
 NHKはこの部分に、「台湾村については、観客が動物園へ行ったように小屋を覗いている様子を見ると、これは人道問題である」という部分があるとしているが、よく見ていただきたい。該当しそうな部分は以下しかない。

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 台湾村、アイヌ村等は、此等の珍人種を西洋人に紹介する為には同じ興行物ながら有益の企と云ふべけれど、会社が契約通り履行せず建築、暖室法等不完全なりし為、土人等は難渋を極め、頻りに帰国を望み、附添の日本人は閉口致し居り候。此の頃は、漸く暖気の為、台湾土人の方はやゝ蘇生の気味に候、此の土人らは偶、日本人が入ると、附添人より皆台北の人と云ひ聴かされ居るより、大に懐かしがり、一々お辞儀をして、中には日本語にて挨拶するものあり。憫れとも何とも申様なく、之を多くの西洋人が、動物園か何かに行つたやうに小屋を覗いて居る所は、些か人道問題にして、西洋人はイザ知らず、日本人は決して好んでかゝる興行物を企てまじき事と存じ候。
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 NHKが「 」で引用している記述はまったく存在していないし、「之を多くの西洋人が、動物園か何かに行つたやうに小屋を覗いて居る所は、些か人道問題にして」は、文の途中であり、明らかに前後の脈絡なしにそれだけを取り出すことは、原文の不当な歪曲、改竄である。原文の文脈はNHKの回答とは、まったく異なる。
 長谷川は、パイワン族の展示を「観客が動物園へ行ったように小屋を覗いている様子を見ると、これは人道問題である」と言っているのではなく、設備の不備や気候の問題で苦しむアイヌやパイワン族に同情し、また、パイワン族の人々の素朴さと礼儀正しさを見せ物として悪用されるのを憐れんで、「之を多くの西洋人が、動物園か何かに行つたやうに小屋を覗いて居る所は、些か人道問題にして」と言っている。そして最後に「西洋人はイザ知らず、日本人は決して好んでかゝる興行物を企てまじき事と存じ候」と言って、日本人ならこんな展示はしないと明言している。結局、長谷川は博覧会会社の日本余興の方法を批判しているだけである。

4.NHKには報道能力がもうない
 長いので引用しないが、「日英博覧会事務局事務報告」の「第17章日本余興」には、日英博覧会での「日本余興」は最初はすべてヒックスというイギリス人が請け負ったシンジケートが日本政府との協議の上での契約で担当し、結局、資金が十分集まらないため、博覧会会社がそれを引継いで行っていたものであると書かれている。
 長谷川は、博覧会会社の儲け主義によって、博覧会では実際の日本らしさが再現されず、日本関係の出し物がみなあやしげな見せ物と化して、現在の日本のイメージが傷つけられたことを憤っているのである。今でも海外で”日本料理”なるものを食べたことのある人なら、その気持ちはよく分かるだろう。
 長谷川の記述は「人間動物園」とはまったく無関係で、彼は日本帝国政府を批判しているのではなく、博覧会会社のあくどい儲け主義を批判しているにすぎない。しかし、博覧会自体は大成功で約900万人の入場者を集めた。また、次回に示したいが、アイヌの展示が入場者に非常に好感をもって迎えられていたことを示す文献がある。パイワン族の場合も、見学者の手記を探していけば、戯作者のような『台湾日日新報』の「田原」のような差別的な揶揄する書き方でないが必ず残っていると思われる。
 報告書の地図の「土人村」の言い方や、長谷川の使っている「土人」、『台湾日日新報』の「田原」の記事の書き方のような、当時の個人の差別感情を証拠に、その民族全体や国家全体に差別感情しかなかったように語ることが正当だというなら、現在、中国人が日本で多数起こしている凶悪犯罪を以って、中国人全体=中華人民共和国=凶悪犯罪者集団と言ってもいいことになってしまう(そのとおりだろうが)。
 NHKの論理は、現代の民主市民社会を根幹から脅かす暴論である。
  さらに、以下の部分は出典自体が怪しい。

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(NHK) 日英博覧会の公式報告書(Commission of the Japan‐British Exhibition)には「台湾が日本の影響下で、人民生活のレベルは原始段階から進んで、一歩一歩近代に近づいてきた」と記されています。イギリス側も、日英博覧会の公式ガイドブックで「我々(イギリス)は、東洋の帝国が”植民地強国”(Colonizing Power)としての尊敬を受ける資格が充分にあることを認める」と記しています。
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 googleで、「Commission of the Japan‐British Exhibition」をフレーズ検索しても8ヒットしかない。震源地をたどると、以下の台湾の文献がヒットした。
 胡家瑜:「博覽會與臺灣原住民:殖民時期的展示政治與「他者」意象
 残りは、NHKの回答を転載したページで、非常におかしい。胡家瑜氏の論文によると、「Commission of the Japan‐British Exhibition」は書名ではなく、出版者名である。従って、NHKの言う「日英博覧会の公式報告書」=「Commission of the Japan‐British Exhibition」は原典を見ていたとすれば、ありえない誤りで、NHKはおそらく胡家瑜氏の論文を不注意に孫引きしている可能性が高い。もう少し、調べてからまた報告したい。

5.”病膏肓に入る”NHK
 以上、原資料である『台湾日日新報』の記事などから分かるように、NHKは多数の原資料を改竄して、”史実だ”、”事実だ”と主張している。法的な問題はともかく、公共放送での原資料の明白な改竄は明らかに犯罪行為だろう。それが許されるなら、マスコミ自らが、”事実など適当に作ればよい”と番組で宣言し、また質問での回答で宣言したことになる。
 支那ゲシュタポ(李長春)の”御使い溝鼠”にして”支那十常侍”の河野伸洋、田辺雅泰、濱崎憲一、島田雄介は、史料を改竄して”事実”だと主張している、「真理の敵」、「学問の自由の敵」である。これが民主国家の公共放送のすることだろうか?
 その裏には、どうせ国民などいくらでも騙せるという鼻持ちならないエリート意識が隠れているだろう。そして、『朝日新聞』『毎日新聞』などと同じように、中国「病」がすでに「膏肓に入る」状態である。「反日」という以前に、捏造、改竄、歪曲、削除など知識を扱う者が絶対に犯しては成らない行為を平然と犯すようになったところが、ナチス中国とすでに一体化している。もう民主国家の一部ではない。
 NHKが自ら”史料の改竄などどうでもよい”と宣言した以上、これでも受信料を払うとすれば、それこそ”共謀罪”ではないか?


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