「コミュニケーション」の障害

間がある人が好き。

私はかつて、自分と同じ波長の人達が偶然、異常に集まる特殊な場所にいた。そこは、全国に点在する自閉症スペクトラムっぽい特性をもった人達がたまたま集まる場所であった。別にそういう趣旨の組織じゃないのに、そこに集まる人の、それ率が異常に高く、私にとって大変居心地がよかった。I'm for here って心から思った。

そこでは、お互いの静かな思慮や思いやりが　ことごとくappreciate される　いわば正しく受け容れられ、よろこばれる　評価されるという、嬉しい場所だった。

そこに集まる人たちから私はとても好かれていたと思う。おしゃべりじゃないし　アピールもしない　こう思われようとかしない　でも　思慮が伝わる　意図が伝わる　生き方、佇まいが伝わる　愛をもって受け容れられる　そんな感じだった。あんなに自分の存在意義をはっきりと感じられた空間は稀で貴重だった。

そこに集まる人たちも、私と同じで　おしゃべりじゃないし　物静か　でも、私たちは通じ合うなにかがあった　お互いに、好きだな　いいぞ　っていうのがあった

かれらは　静かに話す　間がある　それが私と合った

私も、昔人に言われたことがあった　その間が心地いい　って

沈黙や間を恐れて　強迫的に　くだらない言葉で場を塗り固めるようなコミュニケーションが苦手

そういうのは、TVのお笑いひな壇芸人がやればいいことなのに　一般人がTVとかじゃない普通の生活の中で場を強迫的に塗り固めるしゃべりをする。こういうのも、私がいつもこの日記に書いている、tension　の１つの形である　tensionある所には窒息感があり　強迫的であり　不自由で　逆に不安になる

福岡ではこのtensionの強い「コミュニケーション」が顕著である。なぜ「」つきかというと、私はそういうのをコミュニケーションだとはあまり思わないからである。福岡では、塗り固めに興味がない人・間がある人を　気が利かないとか　さばけない　とか頭が悪いとかぼんくら　みたいにマイナスに評価する。

ぼんくらはそう言ってる人達の方だと思う　

ひな壇芸人じゃないのに、TVの見過ぎで（？）間を強迫的に埋め尽くすこと　空っぽの箱を絢爛な取り繕いで塗り固めることが　コミュニケーションだと思ってる人達こそ知性も教養もない頭が悪い人達だと私は思う　上下関係や「空気を読む」こと(その空気とは、誰かの意図、誰かの利益に沿おうとする空気。一方的なもの)がコミュニケーションの前提になってることに自覚がない、そういうのがコミュニケーションだと信じて疑わない人達の方がぼんくらだと私は思うのだが

私がいた特殊な場所は、中身のない会話をしたくない人達が集まる所で　非常に快適な場所であった

お互いの間に、静かにここちよい波長があった

中身のない会話には「無能」な一方、中身のある話は泉のようにずっと湧き出てきた　

中身のある話をするかれらの目はまっずぐで光が宿っていた　私も、話を聴いているとそうなった

tensionのピーンと張り切った強迫的な「コミュニケーション」（＝茶番）につきあうことはできなくても

ふつうのコミュニケーションなら楽しく　いくらでも続けることができる

これは、多くの「コミュニケーション」に難があるとされる「発達障がい者」も同じだろうと思う

自閉症スペクトラムが「コミュニケーション」の障害とは賛同しかねる

コミュニケーションができないのは　どっちなのか　とよく思う

コミュニケーションの障害…？？　

コミュニケーションへの姿勢に難があるのは　どっちなのかと私はずーーっと、思ってきた

上下関係　差別意識　一方的な論理（だれか支配的な人側からの論理）　権威主義　そういうのが前提の「コミュニケーション」　その暴力的な構図に無自覚で、それに自動的にのらないと　コミュ障扱い　って

コミュニケーション不全なのはあなたたちの方では　　って、ずーーーっと思ってきた

その特殊な場所には、一般的に「コミュニケーション」の障害といわれる自閉症の特性をもった人達がたくさんいたが、私たちは互いに実に快適なコミュニケーションをとることができた

こんな経験は、その特殊な場所以外ではおよそしたことがないくらい、コミュニケーションの楽園であった

私が、コミュニケーションの楽しさを心から経験したのは、「コミュニケーション」障がい者たちが集まる場所であった