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地球人カレッジ 11月

2011年11月21日 | 地球人カレッジ
*とき:11月19日(日)19時~21時
*参加人数:24人(発表者、ネットでの参加者含む)
*ところ:吉野川市山川町;さくら診療所デイケア室
*講演者:近森憲助さん(鳴門教育大学大学院学校教育研究科 国際教育コース 教授)
*テーマ:持続発展教育(ESD)ってどんなもん?

ESD(イー・エス・ディー)とは、Education for Sustainable Developmentの頭文字で、
「持続可能な発展のための教育」と日本では訳されています。

「えー(E)、それ(Sore)、どんな(Donna)もんなん??」という訳で、
「持続可能な発展のための教育」とは何なのか。
ESDということばを聞いたことがある方も、始めて聞いた方も、
一緒に考えてみませんか?というのが今回の地球人カレッジです

まず持続可能な発展/開発(SD)とは?
国連環境と開発のための世界委員会(Our Common Future 1987)の報告によると、
「将来の世代が自らのニーズを満たす可能性を損なうことなく、今の世代のニーズを満たすような発展あるいは開発」と定義されています。

では、それは誰のどのようなニーズなのでしょうか?
参加者の皆さんで3グループに分かれて話し合っていただきました

「誰のニーズ」か?
人間?すべての生き物??

「どんなニーズ」か?
経済的に満たされる、いるべき場所で生き続ける

などなど様々な意見がでました。

報告では、「いろいろなニーズはあるだろうが、最優先すべきは世界の貧困層に属する人々のニーズ」と書かれているそうです。

また、地球に関する心配り、持続可能な生活のための戦略、P'10(IUCN/UNEP/WWF, 1991)には、持続可能な発展/開発とは「人間を支える生態系が有する能力の範囲内で営みながら、人間の生活の質を向上させること。」と定義されています。

ではこの「生態系が有する能力」ってどんな能力?
「生活の質」を決めるものって?

話し合いはどんどん盛り上がります

生態系には人間も入っているはずなのに、人間を支える生態系ってどういうこと?
「持続可能」だけでなく、そこに「発展」が入るその意味って?
みなさんも一緒に考えてみてください

このあと「現在及び将来の世代のニーズを満たすのに必要な環境の能力」を限界と捉えると、この限界は、技術の進歩や社会のあり方により左右されるのか?では、限界を左右する技術の進歩やあり方とは?について講話があり、本日のお題、「持続可能な発展のための教育(ESD)とは?」というわけで、東京都江東区にある八名川小学校の実践事例をご紹介いただきました。

環境、人権、多文化理解など、生活の身近な/切実な問題に対して、教科で養ったスキルを実際に使って学習を進める。
特別な教育ではなく、教科の教育を保管するのがESDといえるのかもしれません

最後に、ESDとは?

持続可能な社会の担い手を育む教育」(文科省)

全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するには、わたしたち一人ひとりが、互いに協力し合いながら、さまざまな課題に力を合わせて取り組んでいくことが必要です。 そうした未来へ向けた取組みに必要な力や考え方を人々が学び育むこと、それが「持続可能な開発のための教育=ESD」です。 (ESDセミナーのチラシby四国EPO)



なんとなく、ESDの進む先がみえてきましたか?
このあと30分ほど質問タイムがあったのですが、回答の中に
たくさんのヒントがありました
是非ぜひ、詳しくは動画で↓
*講演を視聴する*

次回の地球人カレッジは12月17日19~21時です。
「誤解から生まれる国際協力」

文責:事務局(庄田)

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