夏本番、平成２９年夏の甲子園出場校

7月16日（日）、沖縄県予選で興南高校が優勝、甲子園出場一番乗りを決めた。 　8月1日（火）、宮城県予選で仙台育英学園高校が優勝、2017年夏の甲子園出場49校が出揃った。

　台風5号の影響で、開幕日が7日から8日に順延。
　毎年実施している「数字」を使い、出場校の分析する。

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〇学校設置者公私区分
　公立高校は8校（10）
　私立高校は41校（39）
　カッコ内は昨年の数字。

　滝川西（北北海道）、高岡商業（富山）
　坂井（福井）、彦根東（滋賀）
　三本松（香川）、鳴門渦潮（徳島）
　東筑（福岡）、波佐見（長崎）
　公立高校7校が県立、1校が市立である。
　北北北海道代表の滝川西（正式名称は北海道滝川西高等学校）の設置者は滝川市である。校名は「たきかわ」と読む。
　福井代表の坂井は、平成26年度に坂井農業、春江工業, 金津高経理科・情報処理科、三国高家政科を統合してできた。春江工業は’13年選抜出場校。
　東京都、大阪府、京都府代表はいずれも私立高校である。

　夏の出場校について、’09年からデータ調べ的なことをブログに書き始めた。公立高校が一桁になったのは今回が初めてだ。

〇学校名に専門学科名・総合を含む高校
　3校。昨年は5校。下線は私立高校。
　木更津総合、松商学園、高岡商業

　木更津総合は普通科のみの設置校である。
　出場校中、学校名には専門学科名・総合を含まないが普通科以外を設置する学校や、普通科に体育系コース設置校の例も多い。

〇私立高校のうち、大学の付属・係属・系列校
　24校。昨年は15校。同一法人の運営かどうか、関係なくまとめる。

　学校名に大学名称が含まれるもの9校。
　「付属（附属）」とついているもの、ついていないもの様々である。

　盛岡大学付属（岩手・盛岡大）
　日大山形（山形・日本大）
　土浦日大（茨城・日本大）
　二松學舍大学附属（東東京・二松學舍大）
　東海大菅生（西東京・東海大）
　中京大中京（愛知・中京大）
　大垣日大（岐阜・日本大）
　神戸国際大学付属（兵庫・神戸国際大）
　早稲田佐賀（佐賀・早稲田大）

　今回は日本大学が3校である。
　早稲田佐賀（佐賀・早稲田大）は、正式名称では早稲田大学系属早稲田佐賀高校。「早稲田大学佐賀高校」ではない。「大学」と付いてはいないが、校名を見ればすぐわかる。

　名前を見ても、ちょっとわからない、もしくはわかりにくい学校は以下の15校。（それぞれ地元では自明のこととは思うけど、全国的にはちょっとわかりずらい。もしくは高校の方の知名度が高い学校。）

　北海（南北海道・北海学園大、北海商科大）
　青森山田（青森・青森大）
　名桜（秋田・ノースアジア大、秋田看護福祉大）
　作新学院（栃木・作新学院大）
　前橋育英（群馬・育英短期大）
　花咲徳栄（埼玉・平成国際大）
　木更津総合（千葉・清和大）
　松商学園（長野・松本大、松商短期大学部）
　山梨学院（山梨・山梨学院大）
　京都成章（京都・京都経済短期大）
　大阪桐蔭（大阪・大阪商業大）
　天理（奈良・天理大）
　おかやま山陽（岡山・岡山学院大・岡山短大）
　秀岳館（熊本・中九州短期大）
　明豊（大分・別府大学）

　今回「まいったな」と思ったのは北海高校である。昨夏の甲子園準優勝校であり、40回近く甲子園出場している伝統校。同校運営法人は北海学園大学・北海商科大学も運営している。北海学園大学の名前は知っている。でも、北海高校と結びつかなかった。

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〇生徒数平均値など

49校の生徒数平均値は1098人、山梨学院がほぼこの数字である。同・中央値は958人、福岡県代表東筑高校。 　県立7校平均が721人、私立41校平均が1170人、滝川市立滝川西高校の生徒数は798人である。

〇生徒数の多い学校
　全校生徒数1000人以上は23校。昨年は23校。埼玉県の公立高校の基準（以下同じ）では、40人×8クラス×3学年でこれくらいの数字になる。
　23校がすべてが私立高校。

　3000人以上　1校（昨年は私立1校）
　作新学院（栃木，3579人）
　2000人～2999人　3校（昨年は私立3校）
　仙台育英（宮城，2868人）
　木更津総合（千葉，2108人）
　大阪桐蔭（大阪，2089人）
　1000人～1999人　19校（昨年は私立19校）　
　土浦日大（茨城，1823人）、花咲徳栄（埼玉，1771人）
　前橋育英（群馬，1702人）、済美（愛媛，1567人）
　東海大菅生（西東京，1446人）、広陵（広島，1346人）
　松商学園（長野，1345人）、中京大中京（愛知，1312人）
　神村学園（鹿児島，1312人）、北海（南北海道，1250人）
　天理（奈良，1212人）、日大山形（山形，1170人）
　秀岳館（熊本，1164人）、京都成章（京都，1144人）
　山梨学院（山梨，1104人）、おかやま山陽（岡山，1090人）
　名桜（秋田，1054人）、青森山田（青森，1026人）
　大垣日大（岐阜，1026）

　毎度毎度驚くのはどうかと思うのだが、作新学院の規模の大きさはスゴイ。

〇生徒数の少ない学校
　全校生徒数500人未満の学校が5校。内訳は公立2、私立3である。（昨年は公立2、私立3の5校）
　500人とは、40人×4クラス×3学年を基準にした数字である。下線は私立。
　明豊（大分，493人）、三本松（香川，484人）
　波佐見（長崎，445人）、聖心ウルスラ（宮崎，349人）
　下関国際（山口，300人）

〇男女別学
　横浜（神奈川）と神戸国際大学付属（兵庫）が男子校である。

　他にもいろいろ切り口はありそうだが、例年通りの条件でまとめてみた。
　なお数字データは、7月中のスポーツ新聞各紙、8月2日付『日刊スポーツ』の一覧表による。このためだけではないが、沖縄県代表・興南高校の優勝翌日から、かなり購入した。

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　昨夏の甲子園出場校について
　2016-08-07、「２０１６年夏の甲子園出場校分析」
　今春の甲子園出場校について
　2017-02-02、「球春到来　２０１７年選抜高校野球」