【備忘録】
9月2日(月)午後、いきなり雨が降ってきた。普通の降りかたではなかった。
突然暗くなり、雷、横風、滝のような雨だった。尋常ではないと感じた。放課後ニュース速報を見たところ、埼玉県越谷市、同松伏町、千葉県野田市で竜巻発生。小中学校を含めて、大きな被害がでていた。(翌日、竜巻はさいたま市緑区からだと判明した。)
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9月4日付、埼玉県ウェブサイトに掲出された『平成25年9月2日発生の竜巻に伴う被害状況について(第7報)』によれば、公有施設の被災状況はひどいものである。
http://www.pref.saitama.lg.jp/news/
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越谷市立北陽中学校
体育館屋根3分の1損壊し半壊状態
校舎窓ガラス35枚破損、電柱2本倒壊
越谷市立桜井南小学校
教室窓67枚破損
サッカーゴール破損
給食ホール天井破損
プールフェンス一部倒壊
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ニュースなどでは、この二つが大きく取上げられていたが、他にも県立高校、特別支援学校でもライフラインが止まったり、義務教育学校給食施設が壊れたりしている。9月2日の始業式、放課後ということで、学校にいた児童生徒の数が、通常よりも少なかった。それでも、北陽中学校ではけがをした生徒が出ている。
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今回の竜巻、家屋被害は1000件を超えている。映像等を見ると、重症者を含むケガ人が70名近いが、死者がゼロなのが不思議なくらいだ。これほどの竜巻が勤務校を直撃したら、どうなるのだろう。生徒をどこに避難させればいいのだろう。考えてしまった。
学校の校舎は、採光の関係で窓を大きくとる構造である。カーテンはあっても、雨戸は存在しない。また、よく浴室やトイレが竜巻などの被害を抑えるには効果的とされるが、普通に学校が「動いて」いる時間帯に、生徒全員分のスペースはない。アメリカのハリケーン多発地域のような、地下構造を備えた家屋は、日本にはそもそもない。僕の知る範囲で、そんな地下構造を備えた県立高校校舎はない。
学校内を見回して、あえてどこかと考えれば、重層体育館1Fの柔剣道場等が避難場所としては妥当だろうか。これらは、比較的に窓が少なく扉も鉄扉の場合が多い。ただ全員を非難させるスペースは確保できない。教室から動けない場合は、カーテンを閉め、部屋の中央に固まる。この程度しかとっさの場合は術がない。
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菅官房長官は4日午前の記者会見で、以下のように述べた。
『...ガラスの安全対策など、特に小中学校の防災機能の強化にも取り組んでいかなければならない。
東日本大震災後、学校は従来にもまして自然災害対策、生徒の安全確保についていろいろ考え、検討してきている。ただ、検討リストに竜巻について何をどうすると決めていることはまだないだろう。
・・・とんでもない時代になったものだと思う。