きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

がんばれ気仙沼ー2

2011年03月23日 | 気仙沼
気仙沼在住の友人(中学の同級生)からメールが届いた

家族は皆無事とのこと

気仙沼中学の同級生たちの安否は不明

気仙沼の通信環境も回復してきている

被災状況を多くの人に知ってもらいたい・・・・

とのことで現地の状況写真を送ってくれたのでアップします。




内陸部まで大きな漁船が流されてきています・・・空の青さが悲しい









寒空の中、自衛隊の救出活動が続いています・・・街は暗く、悲しみに沈んでいる



被災に会われた方たちは、取りあえずは生き残ったことを感謝しましょう、亡くなった人を悼みましょう、じっと耐えて傷ついた身体と心を癒しましょう

幸いにも被災に合わなかった人たちは、今すべきことをしましょう、これから何ができるかを考えましょう

頑張ろう気仙沼人、頑張ろう日本人

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

がんばれ気仙沼

2011年03月20日 | 日々の暮らし
昨日、安否が分からずにいた仙台在住の兄から携帯に連絡が入りました。

地震発生当初、兄のマンションは太白区でチョットした高台にあるので地震の揺れによる影響はあったとしても大丈夫だろうとは思ったが、仕事が亘理町か名取の方と記憶していたので津波の影響がとても心配でした。

兄の会社にメールを入れたりしましたが連絡がなく、最悪の事態も考えられましたが、16日になって、だめもとで以前名刺をいただいていた兄の行きつけの居酒屋さん(気仙沼出身)に安否問い合わせのメールを入れたところ、即携帯に連絡が入り「地震後に飲みに来ていたよ。あの人は死ぬような人じゃないから。甥っ子も無事だよ。」とのことで、ひとまずほっとしました。

その後19日に立て続けに兄と甥っ子から電話があり、会社(レストランチェーン)の方に大分被害が出たこと、会社工場の井戸を一般に開放して使ってもらっていること、子供達も全員無事であること、気仙沼の同級生は大分被害を受けたこと、などを聞きました。

その後、私の気仙沼中学の同級生から携帯に連絡があり、気仙沼の被害の状況はTV等で報道されているよりもっと悲惨であり、そこらじゅうに遺体があり、木に引っ掛かっている遺体もあり、彼の店も津波にやられてしまったが幸い家族は無事であること、そんな状況の気仙沼に留まるのは困難と判断し早々に家族で気仙沼を脱出し、やっと川崎の親族のもとにたどり着いたところであることなどを聞きました。

毎年、気仙沼でクラス会を開いていた仲間たちの一部は未だ安否確認ができないということであり、また疎開してきた彼の一家の今後の生活も気になるところですが、取りあえず今はただただ皆の無事を祈るだけの状態です。


この美しい気仙沼の街が壊滅したなんて・・・・

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

居合刀

2011年03月10日 | 居合・日本刀
これまでは真剣を使っての試し切り(戸山流)を専らしており、居合刀(模擬刀)はあまり使用していませんでした。

田宮流居合の練習を始めるにあたって、真剣を最初から使おうかとも思ったが、重い刀を使用して、形に変な癖がつくのは厭だし、体捌きに気をとられて手を切ったりしたくないので(商売柄手の怪我は絶対したくない)手持ちの居合刀を使うことにした。

これまで持っていた居合刀はA;2尺4寸5分(920g)、B;2尺3寸5分(870g)、C;2尺4寸(850g)だが・・・

Aは身幅広く、豪壮で見た目は良いのだが、重ね(厚さ)がハバキ元から横手(切っ先部分)までほとんど差がなく、先重り(重心位置が先の方にある)が強くて、これより重い真剣よりもはるかに振りにくい。重心位置が先の方にあるほど遠心力が大きくなり、刀を止めたり方向転換させる妨げになるためだ。

Bは20年ほど前に買ったものでAとは対照的に重心が鍔寄りすぎていて、斬り下ろしで刃筋がぶれやすく、これまた振りにくいため、付いていた厚い板鍔を軽い透かし鍔に変えることで重心位置を先の方に移して、多少は振りやすくなっている。

Cは最近購入した西陣刀剣の「嵐山」で鍔、縁頭、目抜き、鞘が好みで選択できるところが気に入って購入した(値段も5万円台とチョット高い)ものだが、身幅も広く、重ねも鍔元と横手で差が付けてあり、重心位置も適当で振った感じが真剣に近くて、変なブレも無く振りやすいので、これを専ら練習に使用してきた。

ところで、これまで試斬りを主にやっていたせいか、どうしても斬り下ろす際に「強く、鋭く」刀を振り下ろす癖がついてしまっていて、止めることを意識に置いて刀を振るということが出来ていないため、上記のような軽い居合刀でも空間を斬って止める際には肘関節や前腕に加わる衝撃(止めるための力)が半端でなく、前腕の伸筋群(腕橈骨筋、長・短橈側手根伸筋など)と、それらの筋が付着する上腕骨外側上顆への負荷が大きく、筋肉痛はもとより上腕骨外側上顆果炎(バックハンド・テニス肘)を起こしかねない(実際起きつつあり、チョット痛い)ため、いっそのこと当面の練習用に思いっきり軽い居合刀を求めてみようと思った。

ネットで軽くて、安そうな居合刀を探して見つけたのが東山堂の初心者用居合刀「登竜門」。
2尺4寸5分、1万9950円で重さが770gというもの。さっそく購入したが値段相応の品物で、刀身はシッカリしているものの、鍔は亜鉛合金製、縁頭、目抜き、はばきは銅製で見るからに安っぽいものであった。振った感じは、確かに軽くて楽にふれるが、軽いながらにやはり先重りが強いため、軽い亜鉛合金の鍔を本科の鉄鍔に変えて改善し、縁頭にはカシューの黒艶消しを塗って、見栄えも改善できた。



居合刀「登竜門」の全体



鍔を変え、縁頭にカシューを塗る



鍔は月夜に蛙が鳴いているという、意味不明の図の鉄鍔に置き換えた

筋力(刀を止めるための)が付くまでの間、これを使ってみようと思っている。

刀で重要なのは刀身の長さ、重さ、反り、重ね、なかごの長さ、鍔の重さなどで、それらが総合された拵えとしての重心位置であり、重心位置がどこにあるかで刀の操作性(刀法上の)は大きく影響されますので鑑賞用の刀はいざ知らず、武用の刀はとにかく拵えを付けた状態で振ってみて、自分の膂力に合ったバランスの善し悪しをチェックする必要があります。

巻き藁を斬ったりする試し切り(据え物斬り)用の刀は多少重くて、先重りしている方が遠心力が大きく切れ味が良いのですが、居合用の場合は重心バランスに注意が必要と思います。
ホームランバッターのバットは先が太くてグリップが細い、アベレージヒッターのバットは先が細めでグリップが太い、というのと共通するところでしょうか。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>