きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

またまた、椿三十郎

2007年12月31日 | 居合・日本刀
 椿三十郎が公開されて1ヶ月経つが、最近のTVコマーシャルでは「お正月は椿三十郎を観て初笑い!!!!」ってな調子になって、「釣りバカ・・・・」と同じ扱いになってしまっているのは・・・なんだかな~と言う感じ。

 笑いが前面に出てしまって・・・。確かに黒沢明の三十郎でも笑えるシーンが多かったのだが、それを上回るハラハラ、ドキドキや殺陣のすごさがあり、「用心棒」の続編(実際は違うのだが)的なイメージで観客動員した訳だけど、「初笑いしましょう!」とはネ。
リメークにおける対黒沢版の興味で中高年層を集客した後は、女・子供向けを強調する広告戦略なのでしょうね・・・でも結構面白いよ・・・・!

今年の漢字

2007年12月28日 | 政治・社会・経済
「今年の漢字」は「偽」・・・・偽証、偽装、虚偽、詐偽、などの「偽」。
「今年の漢字」は1995年から財団法人日本漢字能力検定協会が公募した今年をイメージする漢字の中で一番応募が多かったものを発表している訳だが、現代の日本の世相を反映するものとして年末行事として定着している。清水寺で発表されて、本尊の千手観世音菩薩に奉納されるようだが、こんな字を奉納されて菩薩様も嘆いているだろうか、はたまた今こそ私の出番と腕まくりで喜んでいらっしゃるだろうか。

 ちなみに過去の「今年の漢字」を見てみると、1995年・震(阪神淡路大地震、地下鉄サリン事件)、1996年・食(O157食中毒、狂牛病、汚職多発)、1997年・倒(山一證券ほか大型倒産)、1998年・毒(毒物混入事件多発、ダイオキシン、環境ホルモン)、1999年・末(世紀末、東海村JOC臨海事故)、2000年・金(シドニーオリンピックで柔ちゃん、Qちゃん金メダル)、2001年・戦(9・11テロ、アフガン侵攻、世界不況)、2002年・帰(北朝鮮から拉致被害者帰る)、2003年・虎(阪神タイガースがリーグ優勝)、2004年・災(新潟県中越地震、台風23号、美浜発電所事故)、2005年・愛(愛地球博、卓球の愛ちゃん中国で活躍)、2006年・命(悠仁親王誕生、いじめ自殺、北朝鮮核実験、医師不足)といったものだった。

 さて来年はどんな漢字が選ばれるのか・・・衆院議員選挙結果がらみか、北京オリンピックがらみか、格差社会の拡大がらみか、増税がらみか、不況がらみか・・・世相が大変化するはずも無く、なんとなく予測が付きそうな来年である。
せめて今年の「偽」を斬る!!!!!!

「偽」から「真」へ

2007年12月27日 | 政治・社会・経済
2007年もいよいよ押し迫って何かと慌ただしい日々が続いています・・・、と書きたいところだが、実は私の身辺は全く静かで、街も全く活気が無く、まさにSilent Christmassの風情。去年までは駅周辺の路上でクリスマスケーキを山積みにして売っていたのに、今年は見当たらず、結局買わずに帰る始末。

 TVでは、やれ六本木だ、有楽町だ、お台場だと、都心の浮かれた状況を放映して消費を煽ろうとしても、生活実感が無く、巨大クリスマスツリーの青色発光ダイオードの光がやけに寒々しい。これも自分が歳を取ったせいかなと思う気持ちもあるが、必ずしもそうとは思えず・・・はっきり言って世の中不況なのです。
国に、街に、人々に活気がないのです。TVでバカな芸人達の空騒ぎを見ていても、笑いの質さえも何か「劣化」してしまっている感じがして、安上がりで質の低いデフレ芸がはびこっている不況状態。

 国民の多くが中流意識(幻影だとしても)を持てた、また豊かさを少しは実感できた高度成長期・バブルの時代が懐かしい。35年前には入社早々の月給9万円の若者でも25万円のステレオセットが買えたし、中古のダットサン510も買えたし、ちょっと頑張ればケン・メリのスカイラインだって買えた。それによって自己破産したなんて話は聞いたこともなかった(サラ金を利用するなんてことも無かった・・・質屋はたまにあったが)。なんとかやりくりできた、計画が立てられた時代だったのですが、現在は高級なステレオや車を手に入れることを夢見る若者は皆無です。なぜなら親が何でも持っているから、それを使えば良いし、又は 生活で一杯一杯で、はなから持つことを諦めているのでしょう。
 代わりにチープなファミコンや携帯で遊ぶのが関の山で、「チョイワル親父」とかなんとかおだてて団塊世代の購買力をあてにした商品戦略を立てても、どっこい団塊の世代にとっては環境、医療、介護、年金、増税・・・など将来の不安要素が有りすぎて、おいそれとは財布の紐は緩められません。

 燃料代も上がって、医者も居なくなり、この冬を如何に越そうかと田舎で一人暮らしの高齢者が不安を抱えていたり、孤独死が増加していたり、都会では多くのワーキング・プアの若者たちが生活苦と孤独感に耐えていたり、中高年の自殺が交通事故死の何倍もあったり、親殺し・子殺しの事件が絶えず、刑務所は高齢の受刑者で一杯であったり、ヒルズ族などという一部の成金をいくらメディアが持ち上げようとも・・・これが日本国の現状なのです・・・もう何がなんだか分かりません。

 政治家さん、官僚の皆さん、襟を正して頑張って下さい。「偽」ではなく「真」に頑張ってください。民活などといって責任放棄をしないで下さい。今こそ政治の力が必要なのですから。民間はもともと頑張って来たのです、今は政治家、役人が頑張る時なのです。民の痛みを知っているだけでは意味が無いのです、救いの手を、具体的施策を打たなければ・・・あちら立てれば、こちら立たずで悩むなら私だって出来るわけで、卑しくも総理大臣ならば「決断」するのが仕事でしょう。決断は権力者の権利ではなく義務なのですから・・・来年のクリスマスは少しは幸せな気持ちで迎えたいものだ・・・・・・と星に願うのでした。「真」に!

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

ITMの同級生

2007年12月18日 | 日々の暮らし
チョンコル先生を中心に卒業記念に撮った写真の一枚です。
私の前にいる女性はマレーシア人のセラピストで、指圧を中心に施術を行っているということで、いろいろ話をしました。日本では「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」の浪越徳次郎先生が一般には知られていますが、マレーシアを初めとした東南アジアの国では経絡指圧の増永静人先生のほうが有名なようで、会話の中に盛んに「Masunaga Shiatu」という言葉が出てきたのを覚えています。ちなみに増永先生は大正14年生まれで、京都大学文学部哲学科を卒業後に指圧界に入り、指圧療法の理論の確立に尽力されたかたです。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

ワットポーの修了証書

2007年12月11日 | 日々の暮らし
ワットポー・トラディショナル・メディカル・スクールの修了証書です。
勿論「これがあれば日本国内でマッサージが出来る。」と言うわけではありません。
日本でマッサージを行うには「あんまマッサージ指圧師」の国家資格(厚生労働大臣発行の免許)が必要になります。タイ古式セラピーと名のろうが、アジアン・セラピーと名のろうがヌアッド・ボラーンと名のろうが、マッサージの範疇に入るのですから、法の規制から逃れることが出来ないのですね。

タイ古式マッサージ チョンコル先生

2007年12月10日 | 日々の暮らし
 2001年夏、一念発起してというと大袈裟だが、チョッと関心があったので、タイ古式マッサージを学びにタイに出かけた。

 日本のスクールで学ぶのは面白くないし、料金も高いので、ネットや雑誌でタイの学校を調べ、ワットポースタイル(南方系)はバンコクのThe Wat Po Traditional Medical School、チェンマイスタイル(北方系)はInternatinal Traininng Massage(ITM)と決め、直接電話で予約して(ITMではなんとあの有名なチョンコル先生自身が電話に出てくれました・・・受付いなかったのかな?)、航空券はHISで購入し、宿は現地に行ってから何とでもなると、50過ぎのおじさんがバッグ一つで出かけました。

 バンコクの学校の先生はタイ人ですが日本語を上手に話し、生徒は全員日本人で、少し観光化されているように思われましたが、ここで30時間のマッサージと6時間のフットマッサージのコースを終了してから、チェンマイに向かい、ITMで60時間のコースを終了しました。ITMはチョンコル先生じきじきの指導で、助手が(なぜか)ポーランド人のおじさん(自分もだけど)、生徒はイギリス、ドイツ、南アフリカ、アメリカ、マレーシア、など国際色豊で、日本人は私を入れて2人で、やっと外国で勉強していると言う感じがして、毎日6時間のマッサージの訓練は非常に楽しく、エキサイティングであったことを覚えている。

 タイ古式マッサージを学ぶなら、加えて少しの冒険心があるのなら、日本ではなくチェンマイのITMが絶対お奨めですが、そのほかにも小さな学校はいくつかあるので、機会を作ってまた別な学校に行ってみたいが・・・時間がとれないな~残念。
写真はITMでチョンコル先生と。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>

吾亦紅/すぎもと まさと

2007年12月06日 | 日々の暮らし
 先日NHKの紅白歌合戦の出場者の発表がありました。
今時「紅白」でもあるまいにと、ここ数年は大晦日の夜の自分のスケジュールには入っていなかったので、出る歌手にも関心が全く無かったのだけれど、なんとなくTVを観ていると、しわくちゃ顔のなんか変なおっさんが紹介されていて、そのバックに曲が流れて・・・ほんの2~3フレーズだと思うのだが・・・なんだ、なんだ、なんだこの曲はこの声は・・・と言う感じで思わず聴き入ってしまった。

 最近の歌番組は若い子ばかりが出てきて・・・まあ中には良い曲もあるのだが・・・ほとんど見ていないし、阿久 悠さんも亡くなってしまったし、歌謡曲への関心が薄れてしまって、カラオケにも行かなくなったし・・・といことで全くの歌手音痴となっていたので、誰これという感じ。

 「すぎもと まさと」というらしく、年齢58歳(私と同じ!)、曲は「吾亦紅(われもこう)」。なにか気になって横須賀中央に行ったついでにCDショップに入って店主に聞いてみたら、なんと・ナント・なんと、最近はオリコンの演歌・歌謡ジャンルのトップにいるらしい。ちなみに「千の風になって」は4位。ということで、さっそく「Bar Starlight すぎもとまさとwithすぎもとバンド」を購入。

 いや~しびれたね~。久しぶりで良い曲に出会ったア、と思いました。去年の紅白はおばさんたちの「千の風になって」でしたが、今年はおじさんたちの「吾亦紅」で決まり!!!!ですね(多分おばさんたちにはこの歌の良さは分からないでしょう。中年おじさんが母に捧げる詩なのですから)。

「紅い花」や「ハートブレイク・ダンディー」も良いですね。しっかり歌って私の持ち歌にしてしまいましょう。久しぶりに持ち歌が増えそうですが、その前にボイストレーニングをしっかりやらないと、「あなたに あなたに 謝りたくて・・・」の高音域が苦しい・苦しい・苦しい・・・・