きらく堂日記

鍼灸師の喜楽堂が日々の出来事、過去の思い出、趣味にまつわる話などを綴った日記帳(=雑記帳)です

秋分の日・国立博物館

2009年09月24日 | 日々の暮らし
国立博物館の敷地内にあるオープンカフェから前庭を望む。
上野動物園の喧騒が嘘のような静けさに、心はリフレッシュされるのです。


シルバーウイーク最後の秋分の日に久しぶりに上野の国立博物館を訪れた。

休日なのに習慣で朝6時には目が覚めて、それなりに天気も良さそうなので久しぶりに上野の美術館に行こうと家を出たのだが・・・、途中で気が変わって国立博物館に行くことにした。

上野駅公園口の改札前は休日ということでそれなりに賑わっていたが、上野動物園周辺の人込みと喧騒から離れた国立博物館にはほとんど人出がなくて・・・そこが好きなのだが・・・開館の9時半に近いのに門前には10人程の外国人グループが居るだけ。

1階の伝統美術・工芸品の展示、2階の美術の歴史展示に加えて、地価1階のショップまでしっかり観て回って、日本文化にどっぷり浸って、気が付いたら3時間が経っていた。
もう少ししっかり見るには倍の時間が必要かな・・・。

足も棒になったので、敷地内にあるオープンカフェで一休み。各国のビールも在ったが、昼酒は飲まない主義なので、コーヒーで一服。

それにしても人出が少ないネ!!。
日本人は勿論だが、ワシントンDCのスミソニアンやパリのルーブル、ロンドンのナショナルギャラリーのような観光客が必ず訪れる場所、いつも人で溢れている場所にできないものだろうか。

屏風絵や蒔絵、刀剣や甲冑、仏像や書、能衣装や能面、根付や簪、陶器などを見るたびに日本人の美意識の高さと工芸技術の精緻さに舌を巻く。
皇室や公家、大名、豪商、財閥などがパトロンになって育てた職人(師、匠)達のまさに「いい仕事してますね~!!!」という実用を目的とした一品物であることがすばらしい。
この品々の中にこそ日本の文化、日本人の精神が存在する。
国立博物館の展示品はスペースの関係で収蔵品のほんの一部であり、多くは目に触れないで倉庫に眠っているという。もったいない。
まったく勿体無い!。

まずは、博物館の建物を大きくして欲しい。
スミソニアン(アメリカなんて展示するのは200年ほどの歴史しかないのに)やルーブルとまではいかなくてもネ。
今の建物は、アメリカの地方都市の博物館ほどの大きさしかないのが残念。

それと、明治以降海外に流出した多くの美術工芸品を是非買い戻して欲しい。
最高級の日本の美術工芸品はよその国に行かなければ観れないなんて情けない。

アニメの殿堂がどうしたこうした言っているけれど、そんなのは国がすることではない。
漫画やアニメは現在の日本文化の一面ではあるが、そんなものは日本文化の中での瞬間風速的なものであり、それが日本文化を代表するなんて誰も思っていない・・・などと思うのは私だけか・・・何しろ漫画喫茶はよく利用しても、国立博物館に行ったことが無い若者が多いのだろうから・・・民主党、文部科学省頑張って欲しいと願うのみである。
死に金は使わないように!!!。

<鍼灸マッサージサロン・セラピット>