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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

世界の果て

2015-09-08 00:29:59 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (9)】



飛行機から見える眼下の景色が一変。

緑と青い空、白い雲に覆われた景色が
土の色で埋め尽くされる。

こんなの見たことない。




ロシア版スペースシャトル=ブランが
試験飛行で使用した滑走路に降り、
バイコヌールに到着。

機体から出ると
目の前の光景に
ただただ圧倒されました。



すごい。

なんにもない。



周りはずっと続く地平線。
まるで世界の果てのよう。
人の営みを感じることができません。
これがステップの砂漠か。



太陽の直射がまぶしく、、、というか痛い。
肌にも目にもイテテテテテ。

カラッカラに乾燥しているからか、
日陰に入ると冷んやりして
とても過ごしやすい。

が、
喉と鼻が
冬みてえにパサパサになります。
参ったな…。
じめじめの日本の夏とは全く違う。


あれだけ恐れていた炎天下の入国審査は
意外にスムーズにクリア。
若干拍子抜け。



バスに分乗して市内へ移動。
車内から見える風景は砂漠のオンパレード。
時折ポツンとロケット関係とおぼしき建造物。
電柱も木なのかしら?








人生で初めて見る風景に
興奮しっぱなしで、
すげーすげーと
カメラをカシャカシャ。


しかし人間恐ろしいものですね。
景色が変わらないと
疲れてくるんですね。

移動が続くにつれ、だんだんと、
「まだつかねえのか…」と不平w
菊地コマンダーに
「多少、飽きましたね」とポツリ。
呆れて大笑いする菊地さん。
「だって広大ですから」
聞けばバイコヌールってえのは、
福岡県とほぼ同じ面積とのこと。

「ええ!?そんなデカイの?」

どーりで空港から市内まで
とんでもなく遠いわけだ。
ホテルに着くのはいつの事やら、
寝ようかな…
なんて思っておりましたら、
にわかに建造物が多くなってきました。




思った以上に?
違うな、
とんでもなく遠いと思い直した直後に
呆気なく市内に到着。

あまりにも突然出現した荒野の街。
人の営みがある場所と荒野の境目が
こうもデジタリックに
ハッキリ分かれているのか
と驚きました。


RPGのワールドマップにポツンとある街みたい。
(セーブセーブ!休憩休憩!武器防具をおNEWに!)(←やかましいわ)


「農作物が何も育たない代わりに、ロケットを植えた」
バイコヌールはそんな街だそうです。


すげえ、街の端から先はなんも無えや。



次回へつづく。

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