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日常と好きなものと母の自宅介護の極私的記録

四半世紀欠落少年

2015-10-01 00:47:11 | バイコヌール 旅行
【バイコヌール 珍道中 (29)】


宣誓式を終えた後
飛行士達はバスに乗り発射台へ。
おそらく途中でバスのタイヤに小便をひっかけるという
ガガーリン以来の伝統を済ませ
宇宙船に乗り込んでいるはず。
打ち上げまでの2時間半。
様々なチェックを淡々とこなす。

観光客の我々はというと、
深夜0時を回ったというのに
博物館見学。



発射台にほど近い場所にある
バイコヌール宇宙基地博物館へ。

ソユーズ宇宙船や
ロシア版シャトルのブランの実物大模型が
外に展示してあります。
ブラン、でかすぎ!
ソユーズ、ちっちぇなあ~w





同行さんの詳しい説明や
偶然おられた技術者さんと記念撮影。
ブランのコックピットにも乗れ、
一行のテンションはあがりまくり。

しかし私はなんだかおかしい。
打ち上げが迫ってくるにつれ、
気持ちが焦る焦る。
(捕って喰ったりしないから落ち着けってw)






宇宙飛行の歴史や
モノホンの部品の展示も
どっかもうお腹いっぱい。
贅沢すぎてバチがあたります、ほんと。




それでもお目当てだけは
じっくり見学。

二階の奥に展示されている
25年前の飛行の記録。

秋山さん、菊地さん、
旧ソビエトのクルー達。
TBS「日本人初!宇宙へ」プロジェクト
日ソ共同初飛行についての展示。




菊地さんに案内されて展示の前に建った瞬間。
感情が押し寄せてきました。
「ほんとに来たんだな」

菊地さんは、自身の展示の下にかざられた
イギリス初飛行の展示をじっと眺めておられました。

バックアップクルーとして共に訓練を受けた
トーリャ飛行士とセリョージャ飛行士、
イギリス人初の飛行士で女性のヘレン・シャーマンさん。

いろんな思いが巡っていたのか、
二人とも急に押し黙ってる。






ぜひとも一緒に
記念写真が撮りたいと思ったのですが、
困りました。
周りに人がいない。
「え~と、じゃあ、自撮り風に」
これで大丈夫かしら?と一枚。
二人で自撮りって、恋人しかやらんw
もうそんなスキルも遠のいて久しい身ですから、
カメラの角度も悪く、
二人して変な表情の写真が撮れてしまいました。
撮れてるかな~という間抜け面。
思わず笑ってしまいます。

そこへ助け船。
神か仏か、同行さんがやって来ました。
「お、お願いしやす!」
と鼻息荒ぶり。
やっとこ菊地さんとベストショットが撮れ
ここでの任務は終了と相成りました。




あんだけ目の色変えていた
お土産屋も、
ガガーリンとコロリョフが飛行の前に
泊まっていた実際のコテージも、
華麗にスルー。

見所目白押しでしたが、
集合時間が来るのを
一人、外で待っておりました。

打ち上げまでもう30分を切っている。
気持ちを落ち着かせなきゃ。


次回へつづく。




タイトルに、友人のバンドの曲名を使わせて頂きました。
むちゃむちゃカックイイですので、ぜひお聴き下さい。

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