広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:ウ-マン・イン・ブラック ~黒い服の女~

2008年07月16日 | 観劇レビュー
作・演出:
 スーザン・ヒル/ロビン・ハ-フォ-ド
出演:
 上川隆也, 斎藤晴彦ほか
日時:
 2008年7月15・16日 19:00
場所:
 アステールプラザ大ホール
感想:
 総評は”B”です。
最近、Bが多いですね。
どうやら人間ができてきたようです。
人生に幅が出てきたのか
いいところを見つけられるように
なってきましたね。
しかし、一口にBといっても
内容にかなりの差異があります。
例えば、”この本おもしろいね”と
いったとしてもその本が
”ノンフィクション”なのか?
”文芸書”なのか?”実用書”なのか?
”専門書”なのか?”漫画”なのか?などで
全く違うのは理解していただけると思います。
まぁ、言い訳?は、さておき本題です。(笑)
客層はちょっとインテリっぽく
ちょっとこじゃれた感じの方が多めでした。
上川と斎藤コンビですから
そのファン層といったところでしょうか。
観客数は1階はほぼ満席で
2階席は前列のみでした。
二日目はどの程度の客入りかは
わからないとしても2デイズにしては
大健闘といったところですね。
さて、脚本及び演出は
オーソドックスですがしっかりしています。
再演という要因より元が良いのでしょう。
クラシックホラーというだけあり
海外系ではなく東洋系の怖さなのがよいですね。
映像や音で怖がらせるのではなく
頭の中からしんみりと感じさせるタイプです。
なんせ”理由”が明確でないのがいい。
ここは小説”リング”に通じるものがあります。
”聞いちゃった”から、”見ちゃった”から
まきこまれて、もう後戻りはできないんですね。
ちなみに小説”リング””らせん””ループ”と
三部作小説で映画にもなりましたが
リングのみ”B”で、残りは”D”ですね。(笑)
だって、電脳太郎のホラーの三大鉄則は
”逃げられない、助からない、救われない”です。
ディーンRクーンツが”ホラー小説”なのは
単純に”ホラ話”だからですよね。(笑)
そういえばあの当時に知人から
”竜司”って呼ばれてました、失礼な話ですね。
あくまでも映画のほうではなく小説のほうでしょうから
決して誉め言葉ではなかったのは明白です。
舞台セットは作品の舞台が劇場なので
ある意味”劇中劇”としての
1900年代の舞台セットでした。
ちょっとわかりにくいですね。
そして、脚本、演出、舞台と話がくれば
残るは役者のお話ですね。
上川隆也は無条件にいいです。
やっぱり、うまいんですね。
役どころが若い役者兼演出家ですが
その情熱?っぷりが良いですね。
不満があるとすれば
たまにはキャラメルボックスで出演しろって
ことぐらいでしょうか!?
斎藤晴彦も上手ですね。
小市民的おやじの役柄を
見事に演じきってますね。
しかし、二人とも再演ということで
ちょっと”慣れ”がでちゃってるかなぁ!?
確かに入り込んだ”熱い”演技は
嫌いだけど”演じちゃってる”演技は
もっと嫌いですから。
まぁ、”流した”演技ではないので
指摘するほどもないのですが。
作品としては正味2時間の休憩20分ですが
最初から最後までさらっと観られるのは
脚本、演出、役者と安定した芝居だからでしょう。
確かにぐいぐい引き込まれるタイプの芝居では
ないので最近の芝居が好きな人には
ちょっと物足りないなんて評価もあるかも。
しかし、個人的には、”好みの脚本”、
”好みの演出”、”好みの役者”なので
まぁ、いうことなしなのは
色眼鏡かなぁなんて思いますが
子のブログでは今に
始まったことではないので”良し”としよう。


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