広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

”ゲキ×シネ髑髏城の七人 Season月《上弦の月》”を観てきたよ

2020年02月27日 | 日常あるいは平凡な日々
 エンターテイメントをこじらせて
なんだかあらぬ方向へ行ってしまった
髑髏城の七人でした。
高田聖子の歌は良いとして
なんだかわからないダンスシーンなどが
多く盛り込まれていました。
それはいらないから主人公の太刀を
もっとしっかり見せる努力がいるかなぁ。
タイミングが合ってないというか
太刀筋がいまいちしっくりこない。
19時スタートの22時40分終了ですから
最初はいまいち気分が乗ってませんでしたが
最後までさらっと見られたのは
脚本がやっぱり良いからでしょうか。
しかし、前のものより改編しているところが
成功しているのか失敗しているのか
ちょっと微妙でした。
でもまぁ、これで2,000円なら
満足満足のゲキ×シネ鑑賞でした。

“ザ・ニュースペーパー全国公演2020 広島公演”を観てきたよ

2020年02月25日 | 日常あるいは平凡な日々
 相変わらず観客に
若いおねぇちゃんはほぼいません。
個人的にはとても残念です。
しかし若い子を誘うもの
ちょっと憚れる内容ではあります。
もちろん思想的にではなく
笑いが古いという点です。
確かにわかりやすく面白いですが
今風では決してありません。
その証拠に往年の方々が
客席に多いではないですか!!
しかし、社会風刺コント集団なので
政治家などをいじりますが
あまり突っ込んだ内容はありません。
とてもライトな感じ。
個人的にはどぎついのが好きなので
鳥肌実あたりまでいくのが良いのですが
ニュースペーパーは
あくまでも紳士です。
でももう少しクレバーな
ブラックユーモア的な笑いを
練りこんでいただきたいかなぁ。
でもそうなると今までの客層は
たぶんほぼ吹っ飛びます。
ザ・ニュースペーパーもメンバーの
本格的世代交代を考えるのなら
必要かもしれませんが
経営的に安定なら抜本的改革はせず
基本的にメンバーも現状維持ということで
客層も現状維持でいくのがいいかな。

公演名:『罪のない嘘』〜毎日がエイプリルフール〜三谷幸喜作「アパッチ砦の攻防」より

2020年02月23日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2020年2月18日(火)19:00/JMSアステールプラザ大ホール
作・演出:
 三谷幸喜/モトイキシゲキ
出演(広島公演):
 佐藤B作・辰巳雄大(ふぉ~ゆ~) ・小林麻耶・菅原りこ・あめくみちこ
 ・黒田こらん・小林美江・山本ふじこ・中西良太・まいど豊・佐渡稔
 ・梅垣義明・鈴木杏樹・片岡鶴太郎
感想:
 ずばり面白いです。
やっぱり脚本がいいと
テンポや役者が生きてきますね。
もともとわかりやすいストーリーであることや
再演によって洗練されていることも
影響しているんでしょうけど。
ちなみにちょこちょこ地方ネタや
時事ネタが放り込まれているのは
ご愛敬ってやつでしょうか。
こちらは演者のアドリブって
ところもあるでしょうけど。
 客入りはほぼ満席。
男女比率半々って感じでしょうか。
これだけ男性率が高いのは珍しく
往年の東京ボードビルショウファンが
潜在的いるということか。
まさか鈴木杏樹ってことはないと思いますが
自分は全く知らないからと言って
巷ではフィーバーしていることもあるので
侮れないのが世の中です。
 さて、舞台はマンションの一室というシチュエーション、
結構しっかり作りこんだ舞台セットでした。
小道具系もしっかり実物でソファーも
なかなか良いものを使用している様子でした。
衣装は現代劇ですから衣装協力で
こちらも良いものを使っている感じ。
 演者はやはりB作ですね。
うまい、面白い、花がある!?
やっぱりダメおやじを演じさせると
きらりと光ります。
もちろん佐渡稔、あめくみちこ、山本ふじこなどの
東京ボードビルショーの面々は舞台俳優っていう
往年の演技を見せ安定感抜群です。
小林麻耶と菅原りこは芝居っけというか
色気がないうえ演技はお遊戯会です。
しっかりきっちり発音はしていますが
演技をつけられるレベルにないというか。
鶴ちゃんはコント風味の芝居でいい味だしており
一方、梅ちゃんはカラーを抑え無難なお芝居。
鈴木杏樹ですが色気はありませんが
無難な演技でテレビ俳優的シンプルさ
ちょっと抑えめだったのは
舞台外での騒ぎがあったからなのか!?
 ちなみに演出ですが
モトイキシゲキ演出って観たことないので
どこら辺がそうなのかわからず。
演者の色なのか演出なのか
ちょっとわからず。
芝居のテンポはよかったのですが
でもちょっと長いかも!?
2時間半の内容で20分の休憩
7時スタートの21時50分終了予定。
あの休憩が良いなんて言う人も
おられるので何とも言えませんが。
ノンストップ2時間という選択は
いかがでしょうか!?
 それでは、お待ちかねの総評です。
総評は、ずばりBマイナーです。
ちょっと厳しいでしょうかなぁ。
誰でもライトに観られ
楽しめる芝居なのでBでもいいと思う!?
でもゲスト人がちょっと弱く
エッジが効いてなかったのが
マイナスポイントでしょうか。

”『罪のない嘘』~毎日がエイプリルフール~”を観てきたよ

2020年02月19日 | 日常あるいは平凡な日々
 鈴木杏樹です。
舞台前に関係者入口に
テレビ局のカメラがいて
珍しいなぁと思っていたら
観劇後にもテレビ局がカメラで
インタビュー撮ってました。
その時はワイドショーネタだとは
全く知らず・・・。
まぁ、個人的には芸能ネタって
全く興味がないので良いですが。
さて、やっぱり芝居は
脚本ですね。
三谷幸喜やっぱり面白い。
いい舞台でした。
しかし、そう総評は
そう甘くないかもしれません!?
ちなみに19時スタートの
21時50分終了ですが
アフター観劇は欠かせません。
もつ鍋田しゅうで大反省会です!?
そして針が頂点を回った頃
粛々と家路に着いたのでした。
う~ん、それにしても良いお芝居でした。

公演名:新作歌舞伎『風の谷のナウシカ』前篇

2020年02月16日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2020年2月14日~20日 15:00/八丁座
原作・作・演出・協力:
 宮崎駿(徳間書店刊)/丹羽圭子・戸部和久/G2/スタジオジブリ
出演:
 尾上菊之助・中村七之助・尾上松也・中村歌昇・坂東巳之助
 ・尾上右近・中村種之助・中村米吉・中村吉之丞・市村橘太郎
 ・嵐橘三郎・片岡亀蔵・河原崎権十郎・市村萬次郎・中村錦之助
 ・中村又五郎・中村歌六感想:
感想:
 最初に謝っておきます。
原作を読んでいません。
アニメはテレビ放送をちらっと見た程度、
歌舞伎はシネマ歌舞伎を数本見た程度、
さらにナウシカ情報および宮崎駿情報は
岡田斗司夫が情報源と偏った基礎知識。
 客入りは初日の平日ということで3割程度。
女性割合が高く年齢層も高め、
歌舞伎好き系のご婦人かなぁって人が交じり
アニメファンかと思う人もライトナ感じ。
ナウシカ自体が古い作品なので
それ相応の年齢層の方々なのは当たり前か。
 後から気づきましたが演出が
G2だからなのか映像的には
見やすくとっつきやすい感じ。
テンポはいいと思いますが脚本のせいか
世界観と話が???が結構ありました。
何のシーンなのか何やっているのか
理解できないことがちらほら。
劇場入り口で人物相関図を貰いましたが
皆さんはついていけたのでしょうか!?
やっぱり予備知識は必要なのか。
王国や連合帝国や国王に皇帝、
次々に人や単語が飛び交い、
何(誰)が何(誰)やら整理がつかず。
途中説明台詞がほぼありませんし
さらに原作7巻を7時間上演だから致し方ないところか。
う~ん、これを宮崎駿は了解しているのか!?
まさか鈴木敏夫の陰謀なのか!?
そのあたりがちょっと気になるところではあります。
ちなみに題名は風の谷のナウシカですが
確かにナウシカは主人公ですが
パンフレットに並んで写るクシャナも主人公で
二人の皇女っていうダブル主人公のストーリー展開。
これはあの宮崎駿がやりたかった物語に
たぶん近い構成にはなっているのでしょうね。
 演者中村七之助は女方の色気があり
なかなかよかったのですが
尾上菊之助はどうも不発終わった感じ。
これは演者のせいというより
脚本のほうが問題が大きいかと。
ナウシカの心情や行動がちょっと弱い。
本来描くべき演じるべき部分が
原作やアニメにはあるんだろうなぁと。
逆に描きやすいステレオタイプの登場人物は
尾上松也のかっこよさや
片岡亀蔵の曲者感がバリっとでていて
その他脇を固める方々も
さすがは歌舞伎俳優無難こなし
とてもいい感じでした。
 衣装は歌舞伎だけにお金がかかっています。
でも主人公のぼてっとした青き衣は色気がない。
皆さんかなり気張っていい感じだったのに
この一点だけは色々な意味でもったいない。
 舞台セットは巨大王蟲はもちろん
ガンシップ、メーヴェの乗り物などと
壁画風大幕を特注したりと大判ぶるまい。
仕掛けと言えば本水ありの大サービス!!
 歌舞伎演出といえば
見得や変化する衣装、
あの独特のセリフ回しと
歌舞伎風味を堪能でき
かなり楽しめる幕の内状態です。
 さて、物語は前篇で中途ですが
総評ならぬ半評です。
半評は、ちょっと厳しめのCマイナーです!!
なかなか楽しめる作品なのですが
もうちょっとハードルを下げ
新参者でも観られるものにしてほしい。
まぁ、料金が全編だけで4,300円ですから
わかる人が見に来てほしいということでしょうか。
これがある意味篩なのかも!?
さぁ、後編に期待しよう!!