広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

公演名:曲がれ!スプーン

2010年02月14日 | 観劇レビュー
日時・場所:
 2010年2月10日(木) 15:00 広島アステールプラザ 大ホール
脚本・演出:
 上田誠
出演:
 中川晴樹・酒井善史・石田剛太・諏訪雅・本多力
 角田貴志・永野宗典・山脇唯・土佐和成・西村直子
感想:
 総評は”B”です。
まちがいなく面白くおすすめです。
しかし、他の商業演劇とは毛並みは違い
あくまでも”おとなしい面白さ”です。
言うなれば”静かなる発狂”って感じです!?
お話はライトSFというかライトファンタジーです。
言うなれば”藤子不二雄”って感じです。
誰もが楽しめる作品で展開もゆっくりで
そしてなによりわかりやすい。
ストーリー、演出とも派手さはありませんが
ものすごくいい感じの温かさを持っています。
これがヨーロッパ企画の持ち味ですね。
また、伏線もそっと張り巡らせ
そしてそっと消化させてみせる、うまいです。
舞台を観ていると時々”ニヤッ”と
そして”ほっ”とさせられちゃいます。
ちなみに舞台セットはお金がかかってます。
地方公演でありこのチケット価格で
これだけの作り込みとはなかなか思い切っています。
広島のみなさん観客動員はもちろん
パンフやDVDでもどんどん協力していきましょう。
客層はやっぱり若いですね。
今回は映画”曲がれ!スプーン”の影響もあるのか
舞台ファンに混じって一般ピープルがちらほらと
カップルが多かったような気がします。
この人達が観劇ファンに育てばなぁ。
1階席はほぼ満席で2階席もうまってました。
広島にしては好成績です。
前回公演の影響はなかったのか!?(笑)
まぁ、前々回はよかったからなぁ。(笑)
広島でのヨーロッパ企画の法則は
”当たり”、”はずれ”、”当たり”みたいです。
だったら次回8月公演は・・・。
まぁ、ジンクスは破られるために存在するのですから
たぶん大丈夫でしょう。
次はやっぱり役者ですね。
上手です。
目立たず、壊さず、弱点もない。
いたって普通なんです。
ですから違和感なくすんなりと話に入ることができる。
それがエスパー達が集う
謎のクリスマスパーティーであったとしても。(笑)
じゃ、一言コメントで全員いってみるか!?
エッチな感じがいいぞ、中川。
まじめで謙虚な感じの後輩が熱演、酒井。
神経質なナイスガイを好演、石田。
ジャイアン的ナイスガイを演じきった、諏訪。
う~ん存在感だけでオッケー、本多。
アンニュイな存在感で存在感、角田。
身体を使ったアクション、永野。
萌えさせない萌え、山脇。
広島出身なのか、土佐。
俺は好きだぞ、西村。
ということで全員それぞれの持ち味が調和した
ワン・オブ・オール、オール・オブ・ワンの
いい役者達でありいい劇団です。
多くの人に観て欲しいなぁ。
ということで満足、満足のお芝居でした。


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