ごきげんようでござる!
今宵も、トレインボット4人目の、東海型153系急行列車に変形するサイバトロン原野戦闘員、スイケン(C-128、スイケン、850円)の紹介でござる。
本品は1983年に販売されたダイアクロン商品のトレインロボ(NO4、東海型153系急行列車、980円)より、ダイアクロン隊員とディスプレーレールを削除し、本体はシークレットエンブレムを貼るために、フロント天井部に枠を増設し、内部のスプリングギミックを削除した商品であり、1987年の「トランスフォーマー・ザ・ヘッドマスターズ」にて単品販売と6体セット(C-131、ライデン、4980円)の2種で販売されたでござるが、単品版とセット版では説明書は同じでござるが、付属カードやシールのカッティング分割と接続ジョイント数が異なるでござる。
本品の大きさはNゲージ(1/150)サイズくらいであり、金属製の車輪を装備している為に同スケールのレール上を転がし走行させる事が可能だそうでござる。(?)
さて、本品は元々ダイアクロン商品で有ったためにダイアクロン隊員を乗せるコクピツトスペースが有るのでござるが・・・
このコクピットは実在車両を無視した構造であり、最も乗せにくい商品でござるが、トランスフォーマー商品ではダイアクロン隊員は削除された為にコクピットである記載は無く、とてもコクピットスペースに見えない代物なのでござるな。 (笑)
付属武器のストームレーザーはヴィークルモードでは接続できず、合体用パーツの左拳も接続できないのでござる。
しかも、本品はライデンに合体時には本体が左腕となり、コクピットスペースのあるフロントパーツは右腰に合体するのでござるが、ダイアクロン時代に有った、両拳のスプリング式パンチ発射ギミックが廃止されており、天井部に有った、スイッチ用の穴が塞がれており、拳の接続ピンの形状も修正されているでござる。
コレにより、ダイアクロン時代の販売価格980円から、850円にコストダウンしているのでござる。 そう・・・ ダイアクロン隊員とディスプレーレールとスプリングギミックを削除した為に130円の値下げに成功したのでござるな。
やはり現実社会と同じく、ダイアクロン隊員の人件費カットが利いているのでござろうな。(涙)
しかし・・・ 同じくダイアクロン商品の建設者ロボ(ビルド合体・6体セット、5800円)の流用であるデバスター(37、デバスター、5800円)はスプリング式パンチ(ドリル)発射ギミックが残っていただけに残念でござるな。
そう・・・ 削らなくていいギミックは削らなくとも良かったのではないでござるかな?
まあ、購入者から見れば安い方が良いのでござるが・・・ (笑)
なお、本品はMMADE IN JAPANの刻印が刻まれた日本生産商品なのでござる。
同じ様に人件費の安い海外で生産すれば更に安い販売価格になるのでござるが・・・
ここで・・・ よ~く考えて欲しいのが・・・ 海外に生産地を移した事により、技術流出をしてしまった為に悪質なコピー品を生み出す要因となったことでござる。
海外品の如何わしいパチモノなら、似せようとした努力があるのでござるが、コピー品は努力も無く騙す目的でしかない代物なのでござるな。 普通に拘りの無い消費者であれば、コピー品でも同じ形をしていたら安い方を買うでござろうな? そうなると・・・「悪貨が良貨を駆逐する」の如く、本物は売れなくなり、本物が安くする為に質を落とすハメにも成りかねない話じゃないでござるよ。
如何な理由で、拙者としては販売価格が少々高くとも国産で有るべきだとおもうのでござるよ。 無論、国内生産による人件費増は逃げられないでござるが、それにより国内(地元)就労率も上げられるので、長い目で見れば日本全体のGNPを上げられるハズでござる。
そう! 下手なコスト削減をするのであれば、品質を上げてブランド化し、MADE IN JAPANの名前を確たるモノにする必要があるでござるよ。
まあ、そうなると更に生産地偽装が増えるのでござろうが。 (笑)
さて、本品の連結ギミックは、セイザン(C-129、セイザン、850円)と同じく前後に連結用ジョイントパーツを取り付ける事が可能なのでござる。
しかし・・・ 本品のフロント部分はオレンジ色の成型色で鮮やかなのでござるが、本体部分は薄い塗装処理の為に下地が透けて色合いが変わってしまった事が残念でござる。
まあ、先頭車両ばかりの編成でござるが、先頭車両になるには似合わない存在かもしれないでござるかな。 (笑)
鉄道ファン的に見れば、新幹線との連結はレール幅が異なるので不可能だというツッコミは忘れてくだされ、問題は何故に東海型153系急行列車がモチーフに選ばれたかでござる。
人気車両で有るのなら問題はないのでござろうが、鉄道ファンには人気が有っても、それ以外にアピールできる車両であるかと云う事でござるな。
開発者の趣味というのが一番それらしい理由でござるが、6体合体のライデンで見た場合は、色合いのバランスも良く、金型を成型色のランナー別に分けた場合、色数を減らせる(調整)できる利点で選ばれたのかもしれないでござるな。
さて、ロボットモードのデザインは、良く列車系変形ロボの標準的な体型でござる。
しかも、合体ギミックの弊害もあるでござるが、両足が繋がっており可動部も少ない単体では地味な商品でござる。
更にTVアニメでは、ほとんど背景扱いであり、一応セリフが有ったようでござるが・・・印象的なエピソードも無いでござる。
しかし、彼の玩具設定のおかげで、トレインボットの設定の奥深さを知ることになるのでござる。
彼の設定は「長い戦歴をつんできたので何でも知っている」という記載から、彼が歴戦の戦士であり、最新鋭のトレインボットと設定が一致しないのでござる。
そう、スイケンは元々外宇宙(セイバートロン星)で戦っていた戦士であり、何かの理由で負傷して、地球のバイナルテック計画による派生(?)の日本製列車型ボディに換装されてトレインボット部隊に参加したのではないでござろうか?
それ故に複雑な宇宙航路も知り尽くしており、ベテランの経験から場所を選ばず戦闘を行なえる存在なのではないでござろうか?
更に深く推測すると、ベテラン故の頑固で口数が少ない職人気質であるが、若いショウキ(C-125、ショウキ、850円)達を後ろからサポートする面倒見のよいオヤジさんなのかもしれないでござる。
しかし・・・ 東海型153系急行列車と云うヴィークルモードは鉄道ファン以外には受けなかったようで、以後登場する列車系変形ロボでは全く見ない(?)存在でござる。 (残念)