トランスフォーマー馬鹿一代。R

トランスフォーマー及び変形ロボット玩具の研究思考ネタ等の戯言ブログ!

耐え抜くドリル!

2011-06-29 19:53:29 | トランスフォーマー・2010

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暑い・・・

人肌に対応して浮き上がるシークレットエンブレムが消えないままの猛暑のなか如何おすごしでござろうか?

同じ熱さであれば、だれる蒸し暑さよりも気持ちが燃え上がる熱さの方がよいでござるな。

今宵は燃える男の浪漫! ドリルタンクに変形するサイバトロン・砲撃員、ノーズコン(C-87、ノーズコン、880円)の登場でござる!

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本品は1987年展開の「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」商品として販売されたスクランブルシティ・合体ロボ第3弾で、単品販売と合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)の2種が同時販売されたでござる。

なお、単品・合体セット共に本体仕様は共通でござるが、説明書と付属のカードは異なるでござる。

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さて、本品を含むテックボット部隊の5人はエアボット部隊(C-55、スペリオン、5500円)、プロテクトボット部隊(C-76、ガーディアン、5500円)と異なり現行地球型のヴィークルモードから外宇宙で活躍するSF色の強い未来型ヴィークルに変更されたでござる。

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ノーズコンのヴィークルモードは誰が指定したのか分らないでござるが、日本SFメカの王道であるドリルタンクが選ばれたでござる!

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トランスフォーマーでは1985年に海外で販売されたジャンプスターターのツインツイスト(日本未販売)が初のドリルタンクだったりするでござるが、最初からトランスフォーマー商品として設計されたドリルタンク商品はノーズコンが初でござる!

たた、問題は商品サイズの都合で大型ドリルを備えたドリルタンクの定番的(?)なデザインにしてしまった事で、商品サイズ的にもライバル商品であるバンダイのマシンロボ600シリーズのドリルロボ(MR-17、ドリルロボ、600円)に似たヴィークルモードになってしまったでござる。

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既存のメカをモチーフにした場合はネタが被っても許されるでござるが、流石にSFメカで似てしまうと辛いものがあるでござるな。

そこで後発であるタカラは差別化の意味もあり、武器パーツを取り付けたアタックモード(アタックドリル)を採用したでござるな。

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無論、ただ武器(ロケット推進ミサイル)を二基取り付けただけのアタックモードではなく、通常・地中走行状態と異なりキャタピラの位置を下げて車高を揚げている小技が利いているでござる。

しかし、ドリルにシークレットエンブレムを貼り付けてしまった事やドリルが回転しないなど残念な設計でもあるでござるな・・・

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そう、ロボットモードも折角のドリルを背中に倒しこんでしまい、両腕もキャタピラのままなデザインはドリルロボとの差別化を意識してしまった結果面白みの無いデザインになってしまったでござる。

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ドリルが特徴のロボットがドリルを活かせないデザインに成ってしまったのは敗北を意味するのと同じく、人気の上でも完全にドリルロボに負けてしまっているでござる・・・

タカラは少々奥ゆかしいところがあるので、パクリでも似せないような工夫をするでござるがバンダイなら平気でパックってオリジナルを主張してしまうでござる。 (笑)

現在のタカラトミーもバンダイの図太さ見習ってほしいものでござるよ・・・

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さて、ノーズコンの設定は几帳面で穏やかな性格らしく、特殊合金製のドリルとボディはあらゆる壁を突破するだけでなく、様々な攻撃や精神的批判(?)にも絶えるそうでござる?

能力値は体力(7)、知力(6)、速度(3)、耐久力(9)、地位(5)、勇気(8)、火力(7)、技能(7)で設定されており、武器はX線レーザーピストルとロケット推進ミサイル(2基)に加えて特殊合金製のドリルでござる。

なお、TVアニメでは最初に作られたテックボットだそうでござるな。

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ロボットモードではロケット推進ミサイルを取り付ける事ができないでござるが、ヴィークルモードでは余剰パーツであるX線レーザーピストルを右手に保持できるでござる。

なお、イラストでは武器を左手に保持して描かれているでござるが、商品では右手のみ対応するでござるな。

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ドリルタンクは人気のメカなので注目が集まるものでござるが、ノーズコンの場合はマシンロボ600シリーズのドリルロボと重なってしまい、更に「マシンロボ クロノシの大逆襲」が放送された事で完全に隙間を開けられたでござるな・・・ もし、タカラがマシンロボのアニメ展開を知っていたノーズコンの扱いが変わっていたかもしれないでござる。 (笑)

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しかし!

単体では魅力に欠けるノーズコンの最大代の魅力は合体にあり、5体合体ではスキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)に付属する合体用脚部パーツを取り付けてコンピューティコンの左足を担当するでござる!

なお、スクランブルシティ・合体ロボの魅力は共通合体ジョイントにより手足を自在に入れ替える合体が魅力なのでござるが、コンピューティコンの場合は合体パターンを固定化されてしまっており、アニメ本編(米国製作版)ではスクランブル合体ロボである事を説明していないでござるな。

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しかも、腕部・合体モードは紹介されていないシークレットギミックになってしまっているでござる。

故に公式変形モードが存在しないので、ロケット推進ミサイルと合体用左拳パーツを取り付けて左腕モードに見立ててみたでござる。

ドリルアームは男のロマンではあるでござるが、ドリル取り付け位置が肩になってしまったのが少々残念でござる。 まあ、ドリル越しのタックルは凶悪なのでコレもありでござるな。

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結果的にノーズコン単体ではドリルロボに適わないでござるが、テックボット部隊としての商品魅力は負けていないでござる。

ただ・・・ 問題なのは日本でのドリル人気があっても、欧米展開ではドリル人気が無いことでござる。

欧米中心の展開になればドリルタンクなんて商品化される機会がなく、今後リメイクされるかどうか不安なトランスフォーマーでござるよな。


大事なのは中身だ!

2011-06-27 20:14:11 | 劇場版・TFR

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ごきげんようでござる!

スクランブル合体ロボは何だかんだで再販やリメイクされるでござるが、テックボット部隊が合体して完成するコンピューティコン(C-91、コンピューティコン、5500円)は再販やリメイクされる事が無い悲運のスクランブル合体ロボでござる。

拙者的には合体後のバランスはサイバトロン・スクランブル合体ロボ中最も重量感のあるデザインだと思うのでござるが・・・ 今に至るまでリメイクや名前を継承したトランスフォーマーが登場しないのも人気の無さが原因でござろうな・・・

しかし、テックボット単体の名前は引き継がれているので、全く人気が無いと断言できるものも確かでござるよな!

今宵は2010年に劇場版「トランスフォーマー / リベンジ」商品とし販売された、対空迎撃車(武装トラック)に変形するオートボット・迎撃戦士(?)、スキャッターショット(RA-30、N.E.S.T.スキャッターショット、1260円)の登場でござる!

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本品は映画公開後に展開されたN.E.S.T.シリーズのスカウトクラス商品で、映画本編に登場しない玩具オリジナルのトランスフォーマーでござる。

更に日本販売ではN.E.S.T.商品を強調するためにN.E.S.T.隊員シールとカタログを兼ねたN.E.S.T.パーフェクトガイドが付属するわけでござるが、付属品としてはイマイチ手を抜いた安易なオマケでござる。 どうせならもっと小型のN.E.S.T.シールを複数つけて、「今日からキミのトランスフォーマーもN.E.S.T.隊員だ!」くらいの玩具に対応してほしかったでござる。 (笑)

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さて、N.E.S.T.シリーズは映画登場トランスフォーマーの縛りが無い事を利用して過去のトランスフォーマーを劇場版ティストでリメイクして元来のファンにもアピールするコンセプトなのでござるが・・・

何故か、スキャッターショットのみスペースジェットに変形する初代・スキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)のイメージを連想させる要素が全く無いデザインで登場したでござる?

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う~む・・・ 不評なカラーリングは仕方が無いとしても、スペースジェットが何故に武装トラックになっちゃったのでござろうか?

しかも、スカウトクラスで商品化だったりと初代玩具を思いっきり拒絶しているでござる!

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否! どちらかと言うとアニメイテッドのセンチネル(TA-28、オートボットセンチネル、2415円)とかスパーリンクのランドマイン(SC-15、ランドマイン、3980円)を意識して設計されたが、次回作にセンチネルプライム(DA-02、センチネルプライム、8400円)の登場が決まった為に改名されたような気がする印象すらあるデザインでござる?

まあ、どちらにしろ商品単体では転がし走行以外のギミックは無いにしろよく出来た商品で、何故にスカウトクラス商品を主力に展開出来なかったのかと思うでござるよ・・・ ?

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そして、ロボットモードの変形は腕部簿収納が複雑い以外は適度の変形方法でロボットモードもマッシブなイメージが強いでござるが、これまた初代・スキャッターショットらしさが全く無いデザインでござる。

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せめてカラーリグだけでも・・・ 否! 顔の塗装を水色に塗装するだけでもしていたら外観上の特徴を引き継いだはずなのに何故でござろう?

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ちゅーか・・・ 本品は実は日本人為は馴染がないのでござるが、海外展開の「TRANSFORMERS CYBERTRON」(トランスフォーマー ギャラクシーフォース)版のスキャッターショット(日本名、GC-06、バックパック、987円)をモデルにしているらしいでござる。

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そう、日本中心で考えれば違和感があるのでござるが、日本名のバックパックの名を聞けば商品サイズと共に納得はできるでござる。

しかし、何故にセイバートロン版では全くデザインが異なるスキャッターショットが誕生したのか謎なのでござるよな? まあ、おそらくギャラクシーフォースの日本展開ではスキャッターショットの名前に違和感があったのでバックパックに改名されたのでござろう?

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N.E.S.T.スキャッターショットは慎重な性格で、常に様々な戦略を考えており、上空のディセプティコン兵士を打ち落とす事に情熱をささげているらしいでござる。

なお、能力値は体力(5)、知力(7)、速度(4)、耐久力(9)、階級(6)、勇気(8)、火力(10)、技能(6)で設定されており、武装は対空砲のようでござる。

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ロボットモードでの商品ギミックはコレといってないでござるが、武装の対空砲は折り畳みができ両腕が自由になるものの対空砲が外せない・・・ 「スキャッターショットは死んでも銃を放しませんでした!」な設計に成っているでござる。

ここまでやるのは余剰パーツ対策云々以外の手持ち武器を嫌う劇場版トランスフォーマーの特徴を取り入れた玩具開発側の意地というか執念でござろうな。

そう考えれば、セイバートロン版スキャッターショットも何らかの意味で名前を継いだと思われるのでござるが・・・ 外見上の共通点は無く、唯一共通するキーワードは対空攻撃・迎撃能力に特化しているだけなのでござるよな。

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「日本人は形から」の如く、2代目襲名などのデザインには前代のデザインを引き継ぐことで共通性を見い出しているでござるが、米国だと外観じゃなく中身(能力・設計思想)に共通性を見い出すようなので、リメイクデザインのギャップが大きいようでござるな。

まあ、拙者も役者とか職人のような人間だと中身だと思うでござるが、車やロボットなどの創造物などは外観が大事だと思うでござる。

言い換えれば本品の場合、不評な初代・スキャッターショットのデザインを切り捨てて生まれ変わった姿ともとれるのでござるが、それはそれで過去を隠した卑怯なデザインに感じてしまうものでござる。 

リメイクデザインは主義趣向の違いで外観は異なろうとも中身の思想主義は共通してほしいものでござる!


テックボット攻撃指揮官

2011-06-26 03:53:18 | トランスフォーマー・2010

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ごきげんようでござる!

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー2010」登場のSFマシーンで構成されたテックボット部隊はサイバトロン所属のスクランブル合体戦士・第3弾なのでござるが・・・ いまいち人気に欠ける存在でござる。

今宵はスペースジェット(宇宙船)に変形するテックボット部隊・攻撃指揮官、スキャッターショット(C-86、スキャッターショット、1980円)の登場でござる!

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本品は1987年に単品販売と5体合体セット(C-91、コンピューティコン、5500円)が販売されたでござるが、本体仕様は共通なのでござるが説明書及び付属のカードのみ異なるでござる。

そう、単品販売ではスキャッターショットのカードが付属するでござるが、合体セットではコンピューティコンのカードのみしか付属しないでござる。 カードを重視して考えるのであればドチラを買うか悩むところでござるな?

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さて、スキャッターショットを含むテックボット部隊は活躍を地球から宇宙に変更した為に、現行車両ではなくSFデザインのハイテク部隊としてデザインされたでござる。

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しかも、デザイン原案は米国側が担当した為に、日本人のSF感覚とは異なる色彩に仕上がってしまったでござる。

それゆえにデザイン上のダサさが目立ってしまったのでござろうな?

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スペースジェットのデザインは表裏対称のシルエットで、着地には着陸脚を展開するでござるが、転がし走行ができないでござる。

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そう、本品の場合は翼の側面に車輪が埋め込まれているので、転がし走行を行うには翼を折りたたむ必要があるでござる。

はっきり云ってかっこ悪いでござる・・・

それゆえか本品の説明書には転がし走行の詳細が記されていないのでござるよな。 (笑)

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因みに本品の説明書に記されているアタックモード(アタックジェットタイプ)は合体用パーツのプロテクターを台座風に配置して、武器パーツ(各破裂弾用大砲)を一基取り付けるのが公式変形だったりするのでござるが、自動酸粒子砲を露出した拳穴に取り付けられるので追加してみたでござる。

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なお、アタックモードは余剰パーツ対策も兼ねているでござるが、頭・拳・足などの合体用パーツが余ってしまうでござる・・・

機首先端部がボタン操作により開閉し電子パルスキャノン砲を出現させるでござるが・・・ ただそれだけだったりするでござる。 現在であればミサイル発射ギミックでも仕込めそうでござるが、当時の米国安全基準ではミサイル発射ギミックがNGなので、当時の新規に制作されたトランスフォーマー玩具にはミサイル発射ギミックが無いのが標準だったりするでござる。

せめて、プロテクターの裏側に車輪でも設けられていればよかったでござるが、そのままディスプレー台状態なのが悲しいでござる。

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ロボットモードの変形は簡易なうえに、所謂箱を積み上げた積み木ロボ体形に日本では受け入れられにくいカラーリングとデザインが残念な事になっているでござる・・・

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しかし、スクランブル合体ロボも5or6段目ともなると工夫が施されており、両肩の合体用ジョイント凹を隠す為に武器パーツ(各破裂弾用大砲)を取り付ける設計になっているでござる。

なお、両肩の各破裂弾用大砲の意味がイマイチよく分らない武器名でござるが、おそらく英文の直訳でござろうな? 間違っても核破裂弾用大砲の変換ミスじゃないと思いたいでござるな。 (笑)

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更に彼の場合顔色が悪く、何故に不健康そうなカラーリングにしちゃったのだろうと疑問に思うのでござるよな?

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なお、TVアニメの作画では顔は普通に白いだけなので病弱なイメージがないのでござるが、玩具設定だと、デストロン兵には果敢に挑み、弾薬を打ちつくすまで止めないほどの無礼でドラ声を張り上げる実直な戦士だそうで、玩具のイメージギャップに加えてアニメ版の思慮深い性格描写とイマイチキャラクター性に統一感が無いキャラクターになってしまっているでござる?

まあ、アニメ自体の登場も後半に加えて登場回数が少なかったことも不人気になった原因でござるかな?

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なお、能力値は体力(8)、知力(7)、速度(7)、耐久力(8)、地位(8)、勇気(9)、火力(8)、技能(6)で設定されており、武器は背中に収納された電子パルスキャノン砲と両肩の各破裂弾用大砲(二基)に加えて二連装機関銃(三基)などの内蔵式武器に加えて手持ちの自動酸粒子砲と重武装な戦士でござる。

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因みに非公式な武装パターンでござるが、肩の各破裂弾用大砲を外せば合体用の胸部プロテクターを盾のように取り付けたりすることも可能でござる。

しかし・・・ 盾と見立てるにはイマイチ盾の意味をなさないデザインなのでござるよな。 (笑)

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まあ、説明書に無い遊び方ができる自由度は遊び応えのある玩具でござるが、今の目でみれば首や腕などの可動範囲が狭い事が残念でござる。

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しかし、本品の場合は5体合体が最大のセールスポイントでござるから、単体ロボットモードの可動などは当時の設計思想では手足が付いていれば問題ない大らかな設計思想だったでござる。

スキャッターショットは5体合体の胴体部分を担当し、余剰パーツである頭部及び胸部プロテクターの合体用パーツを取り付けなければならない旧式の合体方法も当時なら仕方が無かったでござるな・・・

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そして、スキャッターショットには他のスクランブル合体ロボ指揮官クラスにのみ存在する第3形態の基地モード(砲台モード)が存在するでござる。

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設定上は電子パルスキャノン砲で、アニメ本編にも登場したでござる。

他のスクランブル合体ロボの基地モードはアニメに登場する事が無かった分、優遇はされていたのかもしれないでござるが、玩具でのメトロフォレックス(C-70、メトロフォレックス、4980円)との連結ギミックは無いでござる。

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一応、サイバトロンでは単体で砲台モードーに変形する戦士は珍しい存在だったでござるから、アニメでも注目されたのでござろうな?

まあ、スキャッターショットの場合はアニメ本編を見ているか観ていないかでイメージが変わるキャラクターなのも人気が無い原因かもしれないでござる。 やはり合体ロボットは合体してこそが華でござるかな。


こんなウェイターは嫌だ!

2011-06-23 01:06:48 | マスターピース

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おのれタカラトミーめ・・・

「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」のDVDをセットにしたトランスフォーマーアンコール商品を販売すれば、リアルタイムで見ていない世代や「トランスイフォーマーアニメイテッド」より参加したチビッコには良いアピールになると思っていたでござるが・・・

まさか食玩扱いで販売されるとは・・・

2011年6月にタカラトミーアーツより販売されたDVD レジェンド (全8種、各350円)はチューインガム1個付きで、OP・EDも収録した1話収納のDVDでござる。

01、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー・第4話「スペース・ブリッジ作戦」

02、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー・第7話「ダイノボット誕生!」

03、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー・第19話「マスタービルダー」

04、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー・第37話「パニック ザ クレムギーク!」

05、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー・第44話「ホイスト ハリウッドにへいく」

06、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010・第12話「不思議の国のダニエル」

07、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010・第17話「クモの巣惑星」

08、戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010・第28話「重すぎた使命」

収録ストーリーはベストストーリーと呼ぶには微妙な話数もあるでござるが、世界観を知る上での入門品には上等であるし第2弾・第3弾の展開を考えればベストチョイスでござるかな?

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う~む・・・ よりによって2010の第19話「不思議の国のダニエル」をチョイスするとは担当者は何を考えているのでござるかな?

しかしまあ、拙者には神の啓示の如く、「ヤツの封印を解き放て!」と感じたでござる。

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故に今宵は2009年にタカラトミーより販売されたマスターピース版グリムロック(MP-8、グリムロック、13650円)を召喚したでござる!

Photo_5 1985年に販売された初代グリムロック(26、グリムロック、2300円)は「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー」「トランスフォーマー・ザ・ムービー」「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」「トランスフォーマー ザ★ヘッドマスターズ」を通して活躍した恐竜型トランスフォーマーの代表格であり、最も人気のあるキャラクターでござる。

2009年販売の本品も待望のマスターピース化で、マスターピース版コンボイ(MP-1、コンボイ、10290円)を上回る販売価格とパッケージの大きさにボリューム感を期待したのでござるが・・・

本品はMP-1版コンボイよりもダウンサイズで設計されたでござる。

MP-1版コンボイと並べたときの大きさの対比は残念なのでござるが、一番残念なのは原油高騰によるサイズダウンは仕方が無いとしても、MP-1版コンボイよりも箱を大きくしてしまったのはパッケージ詐欺と呼べるのではないでござるかな?

そう、シリーズ共通サイズパッケージを謳うのであれば同じサイズでも十分収納できるはずでござる。 あきらかに一万円超えを強調する為の錯覚でござるが、箱を開けたときの残念感は簡便してほしいものでござる・・・ そう、本品の余剰スペースには初代グリムロックを箱のまま収納できるくらいの上げ底パッケージなのでござる。

「テレもちゃ」や「キスぷれ」の時もそうでござるが、タカラトミーになってから無駄にパッケージでボリューム感を演出しているでござる。 スカスカの箱に騙された消費者の気持ちを考えていないというか販売最優先で騙す気満々の販売戦略は簡便してほしいのでござるよな。

拙者が本品購入後すぐにレビューしなかった理由は、箱を開けて一気に興ざめしてしまった事が理由だったりするでござる。 (笑)

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しかしまあ、本品はMP-1版コンボイより小さい事を除けば恐竜モードで約23.5センチの迫力は満足できる造形でござるし、初代グリムロックの玩具と同じく旧二足歩行恐竜(怪獣体形)の体形で設計されているのが嬉しいでござるよな。

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まあ、ダイアクロン隊員用のコクピットスペースが造形されていないのが残念でござるが、マスターピースらしい凝った設計には驚かされるでござる。

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そう、玩具ではグリムロックの目の色はだったでござるが、アニメ作画では軍団エンブレム以外の相違点としてサイバトロン陣営の目の色は真実の水色デストロン陣営の目は邪悪なる赤色で描かれていたでござる。

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故に本品は左頬のボタン操作による噛み付きギミック(開ける時は手動)の他に目の色を変えるアイカラーチェンジギミックを有しているでござる。

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玩具派にもアニメ派にも対応した設計が嬉しいでござるよな。 (笑)

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更に体を下方に押込むと、首を上に上げ、尻尾を左右にふると首を左右に動かす連動ギミックを有しているでござるな。

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なお、拙者的にはアクションギミックは微妙でござるが、前肢の可動指と現代二足歩行恐竜ぽい姿勢でも自立できる設計がうれしかったりするでござる。

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旧デザインを活かしつつ時代に合わせた新解釈は大事だと思うでござる。

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そして何よりアニメのイメージを再現すべく様々な劇中アイテムが付属するのもマスターピースの魅力でござるな。

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見参! 大剣者トリブレードス

2011-06-19 00:24:48 | ダイノゾーン

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またせたな!

今宵は遂にケラトプス3兄弟が3体合身(プログレスレリーション!)により完成する大剣者 トリブレードス(SET-1、大剣者トリブレードス、5900円)の登場でござる。

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本品は1999年にバンダイが販売した「ダイノゾーン」商品唯一の合体セットでござる。

セット内容は単品販売版と同じで箱のみが異なるでござるな。

単品販売の箱3個分よりも大きい箱でござるが、合体セットらしい存在感のある箱でござる!

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ステラコサウルスの化石より変形(プログレスチェンジ)するダイノステラス(DZ-8、ダイノステラス、3980円)はケラトプス3兄弟の長男で、化石剣・閃光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載した大型商品でござる。

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続いて、カスモサウルスの化石より変形するダイノカスモス(DZ-9、ダイノカスモス、980円)はケラトプス3兄弟の次男で、化石剣・月光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載した小型商品でござる。

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そして、セントロサウルスの化石より変形するダイノセントロス(DZ-10、ダイノセントロス、980円)はケラトプス3兄弟の三男でダイノカスモスとは双子の弟になるでござる。

商品はダイノカスモスと共通ボディで、頭部及び武器パーツを変更した商品でござる。

無論、化石斧・陽光丸を振り回すブレード・スイング・フレームを搭載しているでござるな。

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なお、一般的な恐竜系合体ロボット玩具の場合はトリケラトプスをモチーフにするものでござるが、すでにダイノトリケラ(DZ-6、ダイノトリケラ、1980円)販売していた為に同じ角竜系の恐竜でデザインされたようでござるが、どうも設計側が恐竜に詳しくないらしくモチーフとなる化石のイメージが異なるでござる。

マイナー恐竜でござるから仕方が無いとはいえ、恐竜ネタでシリーズを続ければぶち当たる問題なので勉強不足と言わざるをえないでござる。 まあ、専門家監修のリアルモデルではないのでそこまで追及できないでござるよな。 (笑)

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さて、ケラトプス3兄弟はシリーズ強化案として登場した3体合体商品でござるが、設計思想は単体でのアクションギミックを重視した商品で、合体要素は二の次ぽい設計でござる?

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そう、3体合体の中核をなすダイノステラスの合体モードも所謂リバーシブル(表裏別デザイン)構造を採用しており、両腕の収納も肩の角を掴むというデザイン的には面白いが、合体ロボット玩具では反則的なデザインでござる。

ドチラかと言えば、本品の合体構造はパワーアップ変形玩具に通じるものがあるでござる?

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右腕を担当するダイノカスモスの合体モードもブレード・スイング・フレームの影響もあり両腕の収納方法も反則的でござるが、何より本品には合体用ジョイント凸(?)が無い事に驚かされるでござる。

単品販売版の説明書には合体モードの変形方が書かれておらず、合体情報が無ければ合体ロボット玩具とは思えない設計なのでござるよな?

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無論、左腕を担当するダイノセントロスも共通ボディゆえに同様の変形方法でござるが、左腕担当するので恐竜頭部は逆向きになるでござる。

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では、ケラトプス3兄弟の意思が一つになったプログレスレリーションでござる。

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見参! 大剣者 トリブレードス

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3体合身らしいどっしりとした迫力のデザインでござるが、合体後はブレード・スイング・フレームによるアクションギミックが一切使用できなくなってしまうでござる。

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そう、両肩の合体位置には可動軸やジョイント受けのストッパーが設けられて有るわけでもなく、腕部担当のアクション用ジョイントが繋がる訳でもない設計なのでござるよな。

合体ジョイント部分は凸凹ともに、ちょっと変わったデザインにしか見えないのでござるよ?

拙者も最初に見たときは両肩にシャフトが仕込まれており、両腕が連動して回転ようなアクションギミックが搭載されていると思ったのでござるが・・・ 全くなしでござる。

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更に3兄弟の3本の剣が合体して豪剣・三星剣と成り、余剰パーツ対策を兼ねた3枚刃のアイデアは賞賛したいものなのでござるが・・・

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剣は一応保持できるものの、ポーズを着けて構える事ができないほど安定力が無いでござる。

完全に騙されたちゅーか、本品は単体モードがメインな珍しい合体ロボット玩具だったのでござるよな。

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さて、トリブレードの説低は、ケラトプス3兄弟の意思が一つになったときだけ合身(プログレスレリーション!)が可能となり、超絶的なパワーを発揮する伝説の大剣者でござる!

ただし、その形態を長時間維持するにはエネルギー消耗も激しすぎて困難な為に、3兄弟は己が死線のギリギリの状況になるまで、合身を封印しているそうでござる。

設定身長は7.67メートルでダイノステラスより若干高くなるでござるが、3体合体ゆえに体重が25.3トンになるようでござる。

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設定上、安易に合体できるよりもココ一番で合体する方がドラマ性があり燃える展開でござるが、どうも本品の場合は合体を売りにしていても、合体を嫌う海外向けに合わせたような2枚舌の設計なのでござるよな?

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故に海外でTV放送されたアニメ版「ダイノゾーン・ザ・シリーズ」に合体したトリブレードスが登場したのか分らないでござるな?

ネタ的に嫌いじゃないのでござるが、実際の商品は見た目ほど遊べず悪いところばかりが目立ってしまう欠点があるでござるな・・・

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そこで、公式ではないでござるが合体モードを組み替えてみたでござる!

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これだとダイノステラスのブレード・スイング・フレームを活かせるだけでなく、より神話色の強いデザインになるでござるな。

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更にダイノモードでも合体させてみたでござるが、訳が分らないまでも迫力あるデザインには成るでござる。

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一応、自由度のある玩具は「キミだけの最強形態を見つけ出せ!」な遊び方ができるのでござるが、本品にはそこまで余裕のある設計の商品じゃないのが残念でござるよな。

そう、「ダイノゾーン」はバンダイが本気をみせていない商品なのでござるよ、日本での評価が「ビーストウォーズ」人気の便乗商品でしかないのが残念でござる。