水徒然

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再生可能なエネルギーに係る記載を調べました。(その7-3:排熱でも発電可能な赤外線発電)

2012-02-29 | 日記

'12-02-29
 ブログテーマとは直接関係しませんが、下記の観点に着目して、新規に提案される技術を都度、調べています。
(着目点)
1)発電時に地球温暖化ガスCO2を発生しない 製造時に発生するCO2のペイバックタイムが短い2)多量な廃熱を出さない3)部品に使用する原材料の枯渇がない4)低コストな原材料費5)部品製造時にオゾン層破壊ガスなど有害成分を未排出6)低コストな部品組立て、取付けなど7)排他的経済水域の有効利用8)低コストなエネルギーの備蓄、供給が可能

 既報までにて、低コストの太陽光変換発電、環境中に存在する電波変換発電を調べましたが、その中間の波長である赤外線(電磁波)を利用した発電方法)(既報(7-17-2) )に係る記載を調べました。
<宇宙空間に存在する電磁波>

     (google画像検索から引用)

 通常の大陽光周辺波長に加えて、赤外線、電波などを電気変換(光電変換)すれば、猛暑(地球温暖化)、異常気象(豪雨)などの対策(温暖化ガスCO2を発生しない、廃熱によって海水温度を上昇させない)、および新たな再生可能エネルギーとして一石数鳥の効果があると想っています。
 加えて、「通常の大陽光発電では主原料のシリコンなどが高価で導入費用が高く、太陽からの可視光が注ぐ日中しか発電できない欠点がある。池田教授によると、研究中の酸化鉄化合物は太陽光のうち常に降り注いでいる赤外線にも反応し、「曇りや雨の日はもちろん、夜間でも発電できる」という。

 <赤外線の種類と波長>

      (google画像検索から引用)

 今回は、既報で赤外線を電気変換する技術を提案している岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授(放射光科学)に係る記載を引き続いて、最近の情報を調べました。

(転載開始)

 MSN 産経ニュース2011.9.19 16:38
光吸収100倍の太陽電池を開発 岡山大、生活排熱で発電も

「光の吸収率が従来のシリコン製の100倍以上の太陽電池を、岡山大大学院自然科学研究科の池田直教授のチームが「グリーンフェライト(GF)」と名付けた酸化鉄化合物を使って開発している。

 この太陽電池はこれまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。池田教授は「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、2013年の実用化を目指す。

 GFは粉末状で、土台となる金属に薄く塗る。1キロワット発電する電池を作るコストは約千円が目標で、約100万円かかる従来のシリコン製に比べて大幅に安い。パネル状になっている従来型では難しい曲げ伸ばしができ、煙突や電柱に巻き付けるなど設置場所は幅広い。」

(転載終了)

⇒以前(その1)の情報では、大幅な製造コスト低減も見込め、2015年までの実用化を目指しているとのことでしたが、「赤外線は熱を持つものから出ている。太陽光以外に、火を扱う台所の天井など家中、街中の排熱でも発電できるかも」としており、2013年の実用化を目指すとのこと。
 身近な「分散型のエネルギー」として、画期的な進展を期待します。
引き続き、次報にて関連資料を調べる予定です。

詳細組成不詳ですが、
ウイキペディアによれば、
「・・・フェライト(ferrite)は、酸化鉄を主成分とするセラミックスの総称である。 強磁性を示すものが大半であり、磁性材料として広く用いられている。 軟磁性を示すものをソフトフェライト、硬磁性を示すものをハードフェライトと呼ぶ。 東京工業大学加藤与五郎武井武によって発明された。・・・」という。
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