天然居士の独り言

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閉会中審査・・・

2017年07月25日 18時46分50秒 | 日記
 昨日から国会では、安倍総理も出席して予算委員会で、閉会中審査が行われました。
 昨日は衆議院、今日は参議院でした。
 衆議院での審査、安倍総理は、普段とはまるきり違って低姿勢で臨んだようです。
 答弁の内容は、ほとんど変わりなかったと思いますが、
 丁寧な印象を与えようと努力した感じはしました。
 テレビで実況中継されるので、懸命に演技をしているようにも見えました。
 この審査が終われば、また元に戻るような気もしました。

 昨年9月、文部科学省の前川喜平前事務次官に
 「総理は自分の口から言えないから私が言う」と述べたと
 前川氏から指摘された和泉洋人首相補佐官も、
 記憶にないから言っていないと答弁して水掛け論になってしまいました。

 今日の審査では、加計学園の特区申請を知った時期について、
 昨日の答弁では、今年の1月20日と明言していましたが、
 蓮舫議員からこれまでの答弁との矛盾を指摘されて、訂正する場面もありました。
 今回の2日間にわたる審査を終えて、
 自民党サイドからは疑問点が解明されたとの談話が出ているようですが、
 僕には到底解明されたとは思えませんでした。

 しかしながら、今回の野党側の追及も余り新たな証拠もなく、
 手詰まり感がありました。
 答弁の矛盾点を突いていくのは、一つの方法かも知れませんが、
 その割には時間が足りないような気がします。

 記憶にないから言っていないと言うような答弁を覆すのには、
 証拠が必要なのでしょうが、決め手となるような証拠は中々難しいでしょうね。
 しかし、刑事裁判ではないから物的な証拠は必要ないと思います。
 疑わしきだけで足りるような気もしますし、
 もっとハッキリ言ってしまえば、証拠は人物なのではないかと思います。

 文部科学省事務次官を辞した前川氏に嘘をつくメリットが何もないのに対し、
 和泉首相補佐官には、将来の処遇の点で、官邸を庇うメリットがあります。
 森友学園問題で、国会の追及に対して資料を破棄していると一貫して答弁して、
 財務省の忖度を否定した佐川宣寿前理財局長が国税庁長官に栄転した事もありますので、
 官僚としては、期待する事があっても止むを得ないような気がします。

 加計学園問題の当事者である加計孝太郎氏は、一切マスコミに出て来ていません。
 どのような人なのか分かりませんが、
 教育実業家を標榜していた加計勉氏を引き継いだ人ですから、
 やはり同じような考えなのでしょう。
 実業家と言う以上、
 あらゆるチャンネルを通して自己の有利に運ぼうとするのは当然の事で、
 安倍総理と何度もゴルフや会食をしていて、
 獣医学部の問題を口に出さなかったのは本当なのでしょうか?

 安倍総理は、加計氏に関し
 「政治家になる前から友人だ。
  しかし、立場を利用して何かを成し遂げようとしたことはない」と語りました。
 安倍内閣は、お友達内閣とも呼ばれています。
 自衛隊の日報問題など、とても大臣の器と思えない稲田防衛大臣を、
 これまで党の役員などで厚遇して来ましたが、
 彼女は安倍総理の秘蔵っ子と呼ばれています。
 大臣などのポストだけでなく、
 安倍総理の人事では、お友達を大切にする人との印象があります。
 森友学園問題でも、籠池理事長は、かつてはお友達でした。

 自民党など与党側は、これで幕引きをしたいところでしょうが、
 国民はこれで、安倍総理を改めて信頼するとは思えないような気がします。

コメント
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