伊豆高原シニア・ライフ日記

「老い」を受容しながら自然の恵みに感謝しつつ「残躯天所許不楽復如何」の心境で綴る80老の身辺雑記 

エルテのブロンズ像に魅せられる

2014年01月10日 | 雑文

1月10日  (金)   /

今日は「イトーの日」とかで伊東市所在の多くの観光施設の入館料が無料だったり割引になったりする。

そんな日だから今日のウオークは入館無料となる「シャボテン公園」と「グランパル公園」の構内をぶらぶら散歩しようと前日からMr. & Mrs.TBと約束していた。

しかし、天気予報は晴だといっていたのに、朝起きてみればなんと雪がちらつく曇空、それにこれまでにない冷え込みで、これではいかに「フリー」だといっても公園の散歩には適しない。

だが、折角外出を思い立ったことでもあり、無料ではないが割引が効く「伊豆ガラスと工芸美術館」と「池田20世紀美術館」を見て歩こうということになった。
いずれも入館料は「イトー」にちなんで110円。美術館で文化の香りを……というにしては少々ミミチィ話だが。

どちらの美術館に入ったのは確か6,7年も前のことだったから、それなりに展示・陳列物にも変化があるだろうと期待してのことだった。

まず「伊豆ガラス美術館」に入る。ここはロシアのエリチン大統領が川奈ホテルに泊まったとき、夫人が訪れたところと記憶している。

「伊豆ガラスと工芸美術館」(以前は伊豆ガラス美術館といっていた)の1階に置かれたガレ、ラリック、ティファニーなどのカラス作品は記憶にあったが、二階に置かれてたエルテという人の作品は記憶になく、以前には置かれていなかったと思う。

初めて見るガラス細工とブロンズ像だが、精緻な技法による見事な造形には眼を見張った。優美というか妖艶といったがいいか、幻想的な素晴らしい女性像にすっかり魅入られてしまった。

エルテという工芸家の名前を私はそれまで聞いたことがなかった。

説明文によるとエルテはアール・デコの代表作家だという。1913年にロシアで生まれ、実名はロマン・ド・ティルトフといい、パリに移り住んで幅広くいろいろな芸術活動を行い、平成2年に98歳で亡くなったという。アール・デコの巨匠だというが、どちらかというと私とあまり違わない世代に属する。

写真をみると女性かと見まがったが男性で、ブロンズ像は70歳台から手掛けたという。本当だろうか。高齢になってこれだけのブロンズ作品が作れたなどとはちょっと信じられない。

日を改めて再度入館して、一人でゆっくりエルテのブロンズ像を鑑賞したいと思った。

通常、美術館内では写真撮影は禁止されているが、この館内で「写真撮影はどうぞ」ということなので、お言葉に甘えてこの素晴らしい作品のいくつか撮影させてもらった。

 

エルテのブロンズ像





次に「池田20世紀美術館」を訪れる。

ここは前に来た時もあんまり感心しなかった。私の絵画への関心は20世紀初頭の第一次大戦前までのものであって、以後の20世紀絵画は私の理解の外にある。

著名なピカソやダリやウオーホルの作品もさっぱり分からない。分からなければ面白くもない。お付き合いで館内をぶらぶらしただけ。

 



美術館の正面

 

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