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鬼頭莫宏さんに聞く、不登校・ひきこもり

2012-10-22 09:37:23 | ダイバーシティ
(以下、Fonteから転載)
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鬼頭莫宏さんに聞く、不登校・ひきこもり
(12-10-22)

 今回お話を聞いたのは鬼頭莫宏さん。『なるたる』『ぼくらの』が、人気を集めた漫画家である。鬼頭莫宏さんが語った漫画家になるきっかけ、そして不登校・ひきこもり、いじめについての考えとは……。

――「みんな、かけがえのない存在」という善意のメッセージが社会にあふれていますが、正直、息苦しさを感じます。鬼頭さんはどう思いますか?(子ども若者編集部)
 最近はあまり言われなくなったのかもしれませんが、「命は地球よりも重い」っていう論調、私はすごく疑問を感じるんです。そんなことないだろうって。  自分の存在価値に悩んでいればいるほど「命は地球より重い」とか「かけがえのない命」という言説に一喜一憂してしまいがちですが、そこから離れたほうがいいというのが持論です。価値というと語弊があるかもしれませんが、それって結果ですから。
 もっと言えば、その価値自体のよし悪しも「自分の心のなかの満足感」で決まるんだと思うんです。他人と比較して、自分の価値や位置づけを決めるのではなく、まずは自分の価値をゼロにおく。というのも、「誰かの期待に応えなきゃ」という呪縛に縛られているうちは、自分の満足感に拠ることは難しいんです。
 「あなたはかけがえのない存在だから」と言われるのがしんどいというのは、よくわかります。しかも、同じセリフでも身近な人に言われるのと、どっかの雑誌で書かれていることではだいぶ変わってきます。自分の身近な人であれば、たしかに居てくれるだけでかけがえのない価値があります。しかし、大集団のなかの一員という位置づけで言えば、「別に存在するだけで価値は何もない」と感じるのは至極当たり前だと思います。そういうオンリーワンな風潮に対して自分が応えられないとなると、自分に問題があるように感じてしまうこともあるんだろうと思います。

インタビュー全文は本紙にて。月800円にて購読可能(クレジットカード決済にかぎる)。鬼頭さんのインタビュー記事を希望の場合は、備考欄にてその旨、付記ください。

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