Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

キャビン(ネタバレ注意)

2013-04-04 13:36:44 | Weblog
今回はホラー映画「キャビン」について。



僕はホラー映画も大好きでよく観に行くのですが、これは「想定できない展開」というのがウリのようで、それなら観に行ってみるかとなりました。

ここで内容を・・・


森の別荘へとやって来たデイナ(クリステン・コノリー)やカート(クリス・ヘムズワース)ら大学生の男女5人。彼らが身の毛もよだつような内容のつづられた古いノートを地下室で発見し、呪文を唱えてしまったことから、何者かが目を覚ましてしまう。一方、彼らの知らないところではその一部始終が監視され、コントロールされていたのだった。そして、何も知らない彼らに魔の手が忍び寄り……。



と書いてあります(笑)。


予告編でも、ありがちな山小屋で若者が次々に殺されるっていうシチュエーションがあって、でも、それをモニターで監視している映像も入っていて、ちょっと新しいリアリティショーのような雰囲気がありました。ちょうどジムキャリーのトゥルーマンショーみたいな感じですよね。あれは、感動の作品でしたが、それのホラー版なのかなと思っていました。


でも、それもどうやら「違う」みたい(笑)。


それと、シュワちゃんのバトルランナーのような殺人を中継して、楽しむ人たちがいるのかと思っていました。


でも、それもどうやら「違う」みたい(笑)。

映画を観終わって、この作品の監督はそうとうホラー映画のマニアではないかと思いました。そして、「自分ならこういうの作って、みんなを驚かせたい」って思ったのだと感じましたねぇ。

とにかく、よけいなことを考えずに、ホラー映画が好きな人であれば、観たほうが良いと思います。くだらないと思うかもしれませんが(笑)。

ここで、殺されていく若者にアベンジャーズの「マイティ・ソー」でお馴染みの、クリスヘムズワースが出ています。ブレイクする以前の作品だったのでしょうか。ちょっと驚きでした。そして、映画のラストに登場する大物俳優にも驚かされますので、お楽しみに。よくこんな作品に出てきたなぁって思いました。


ここからは、ネタバレですから本当に知りたい人だけ読んでくださいね。

















で、このモニターの人たちは山小屋(キャビン)の若者たちをある理由から、殺していかなければいけない人たちなんです。で、その殺す者達を、今回は悲しい歴史がある「ゾンビ」なのですが、若者たちが地下室にある様々なものから自発的(といっても彼らは知らないのです)に選んでいくというのが面白い。半漁人だったり、魔導師だったり、大蛇だったり。つまりこのモニターのあるところから、それぞれのキャラクターを山小屋に送り込んでいくという仕掛けなんです。

なので、このモニターの前で若者を操作している人たちがいる研究所には実は、この世にあるホラー映画やオカルト映画に出てくるクリーチャー達が「保管」され、「送り出される」所だったんです。

この設定が面白いと思いました。若者の行動はいろんな薬などでコントロールされてわざといやらしいことをさせたり、判断を鈍らせたりして、一人一人を犠牲にさせていきます。殺されていくたびに、どうやら儀式に使われるような仕掛けに犠牲者の血が流されていくのも、気になるところ。

若者の一人が、大麻を吸っていることから薬が効かず、仕組みに気づいてしまい地下の研究所にもう一人生き残った女の子と一緒に潜入していくのですが、この過程でいろんなクリーチャーが登場してくるので、ホラーファンはうれしいですね。ヘルレイザーの魔導師っぽいクリーチャーなんかマニア受けでしかないけど。

そして、この研究所をこのクリーチャー達を放出させることによってつぶしてしまえというのが、二人の作戦となるわけです。ものすごい数のクリーチャー達に襲われていく職員たちの姿は、すごい血の量ですよ(笑)。エレベーターのような箱に入っているクリーチャー達が次々と扉があいて出てくるのは、楽しいですね。

そしてやっぱり、なんで殺さないとダメなのかっていうところが気になりますよね。

これが、クトゥルー神話に出てくる古かのの神に捧げものをしないと人類が滅びてしまうというところのオチなんです。

で、ここの所長として出てくるのがシガニーウィーバー。大物女優がこんなところで出てくるんですよね。彼女の説明からすべてが明らかになっていきます。大麻を吸っていた男が死ねば、処女の女の子は死ななくても、神は納得するという説明。すでに4人は死んでいますから。一度は彼を殺そうとしますが、友人を殺すことができない女の子。結局所長もゾンビに殺され、二人の若者は崩れていく研究所に残るんです。

そして、山小屋を壊す大きな手が地下から登場して映画は終わります。

面白いのが、この研究所のようなところが世界各地にあるという設定もおもしろいです。日本にもあって、ジャパニーズホラーでよく登場する幽霊が小学生の女の子達を殺そうとして登場しますが、解決策を見つけてしまって失敗したりというオチがあったりするところも、細かいなと思いました。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿