Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

スウィーニー・トッド

2008-01-29 11:14:44 | 映画
今回は今公開している映画「スウィーニー・トッド 」について。最初にこのタイトルを聞いたときに、「これ映画で見たことある」って思ったんです。でね、ニューヨークでもミュージカルになっているのも知っていたので、それが「それが映画になるのかぁ」と思ったことを思い出したんです(笑)。最初の映画は1997年の公開。当時この映画を上映していた映画館は少なく、たしか新宿の武蔵野館だったような(記憶がさだかではありません)。ロンドンでおこった猟奇殺人の映画化だと聞いて、観にいきました。そのときにトッドを演じていたのはベンキグズレーという俳優さん。ガンジーやった人といえばわかりますか?内容は今回のミュージカルとは大きくちがって、ほんと「殺人鬼」のお話だったのです。パイがどんどん売れていくのも皮肉いっぱいでおもしろかったです。当時のロンドンの様子がよくわかる映画でもありました。
それが・・・、こんなミュージカルになってしまうとは!まぁ、ミュージカルですから、単なる殺人鬼ではダメなわけでそこに「復習」という味付けがなされます。でも、復習だったはずがそれだけにとどまらず、他の人も殺していく理由がなんだかよくわかならない(笑)。「その方が世のため~」みたいな歌でごまかされたというか(笑)。あと、ジョニーデップの歌が・・・(笑)。すごいうまいって感じではないのですが「味がある」といえばいいでしょう(笑)。
映像はバートンらしい色使いで、監督の奥さんであるヘレナ・ボトム・カーターも「ナイトメア・ビフォー・クリスマス」の一員みたいで、かわいいんですよ(笑)。抑えた色調に少し色が入ってくるセンスはやはりバートンすごいです。衣装もかわいいし。そして、大量の血液!!これも効果的な演出でした。

今回はネタバレしません。だいたい予想通りの展開ですから。
この映画は、舞台をみるようにその世界に入り込めるかどうかで、好き嫌いが決まると思います。
僕はバートンの作品では「ビッグ。フィッシュ」が好きですが、今回のスウィーニー・トッド は、これにはまったく及ばないと思いました。
でも、劇場で観るなら楽しめると思います。

たしか、「シザーハンズ」もブロードウエイでミュージカルになっているので、こんどはそれをもう1度映画にしちゃうってこともするかも(笑)。

28週後(ネタバレ注意)

2008-01-22 12:07:23 | 映画
今回は、今公開している映画「28週後」について。こないだ観てきたんですよ。アースのつぎがこれっていうのも変ですが(笑)。スゥーニートッドはまだ先もやると思うので、早く終わる可能性の高いものから観ようと思った訳で。
前作「28日後」は衝撃的な作品でした。ゾンビが強烈に速い!(笑)。感染力も血液1滴でおこるほど強い!(笑)。映像もデジタルビデオのみで撮影されていて、斬新だった。僕の中では非常にランクの高い映画だったんです。この映画からゾンビ映画の新しい流れができたような気がします。過去には「バタリアン」とか「スペースバンパイア」とかちょっと笑っちゃうゾンビ映画の流れもあったのですが、これでシリアスでしかも恐怖感倍増のゾンビ映画のカテゴリーができたようなきがしてます。
で、今回はその続編です。前作をみていなくても話にはついていけますが、やはり前作をチェックしておいた方が、楽しめますよ。今回はダニーボイルが監督からプロデューサーになって、「10億分の1の男」の監督ファン・カルロス・フレスナディージョっていう人。「10億分の1の男」はスペイン映画で、運河強い男の話でそれをつかって、危険な賭けをしていくサスペンス映画です。これもおもしろかったですよ。観てない方は観てみてください。2003年くらいの映画です。
話を戻しましょう。今回はウイルスに感染した人間が飢餓により死滅した28週後から話がはじまります。イギリスは500人程度しか国民がいなくなり、隔離した世界で平和にくらしているという設定です。そこへ、感染が再び持ち込まれ、人々がまた生き残るために逃げまどう。というストーリー。ここからはネタバレになるのでご覧になっていない方は読まないでください。


今回のテーマは「家族」。ロバートカーライル扮するドンが奥さんを助けることをせず、自分だけ逃げて助かってしまうことから物語がはじまります。二人の子供はスペインにいて難をのがれていましたが、イギリスにもどることを許可されて再び、父と一緒にコロニーで生活するようになります。ここへ、お母さんが生きて運ばれてくるんですよ。キャリアー(保菌者)となって。つまり感染はしているけど、自分では発症しない人なんです。当然お父さんは自責の念から許しを請いたいわけですよ。お母さんも「愛してるわ・・・」なんて言うもんだから「キス」してしまうんです。これってわざと感染させたのかなぁ(笑)。体液の交換によってお父さんが感染第1号となって、そこからはパニックのはじまり。発狂してお母さんを殺したお父さんはどんどん人間を襲っていきます。しかもお父さんは結構な責任者だから、重要なところをパスできる、カードなんかもあったりして。お父さんが子供を守る展開になるのかと思いきや!これも予想外でおもしろかったですね~。
隔離されたコロニーに感染者が出れば、もう止められない。そうすると、感染者だろうが、民間人だろうが区別することできなくなって、結局軍によって皆殺しにされてしまうんです。だから、ゾンビからも逃げないといけないし、軍からも逃げないといけないっていう二つの存在から逃げることになるんです。ここもあたらしいおもしろさ。
このお母さんの存在により、そのこどもたちにも免疫システムが遺伝してしるのではということから、なんとかその子供達を守ろうとする女医やスナイパーの一人と逃げるのですが、みんな死んでしまいます。子供を残して。でね、最後はフランスに逃げるんですけど、当然このこの子供が保菌者となって、今度はフランスに感染が広がるっていうラスト。
前回は希望がある終わり方だったのですが、今回はなんの希望もなく、いいと思ってしたことが全部裏目にでてしまうという、皮肉もたっぷりです。
おもしろかったですよ。よくできていると思いました。展開も速いし。映像もきれいだし。

ホラー映画が好きで、前作を観ている人にはぜひ、観てもらいたいです。劇場でね(笑)。

アース

2008-01-16 15:14:54 | 映画
新年初めて映画館で観た作品が「アース」です。この作品はなぜだか絶対劇場でみようと思っていました。その前の「プラネットアース」は観てないんですけどね。特にホッキョクグマの映像を。
イギリスBBC放送のクルーが5年間かけて、撮影したすばらしい映像の数々。最初からなんだか涙がでました。それは感動の涙です。北極から南極までの道のりを旅していくんですが、そのアングルのすばらしさ!CGではないのに、CGかと思ってしまうような美しさがありました。自分達はこのすばらしい地球のために何ができるのかを改めて考えることができます。渡辺謙のナレーションも控えめながら力強くてよかったですよ。地軸が23.5度ずれたおかげでできる季節、太陽と水が動物植物をはぐくみ、そのバランスによってうまれる多様性。人間ってそういうものからいかに離れて暮らしているかと、思ってしまいます。飢餓から像を襲うライオンの姿や、チーターの狩の姿を超スローモーションでみせたりとエンターテインメイト性も確かです。
このままでは、あと50年すると我々の生活も大きく変ってしまうといわれています。
今から、何か始めなければいけません。

この北極熊を守るために。

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

2008-01-15 15:41:57 | 映画
新年最初の映画の話題がこれかよって言われそうですが(笑)、観たいと思っていた映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 」をテレビで観てなかなかやるなぁと思ったのでちょっと書いてみますね。本当は「アース」の話題にしようとおもったけど(笑)。
製作はホイチョイプロダクションということで、当時のトレンディ映画「私をスキーに連れてって」などをてがけています。僕はバブル時期にちょうど大学生だったこともあり、あの当時のことをとてもなつかしくそして、笑って見ることのできた映画でした。まぁ細かい設定などはさておき、ほんとに当時の六本木やディスコなどよくできていました。今みるとボディコンって変ですよね~(笑)。そして男性ではあの肩パッドの大きなスーツ、襟の細いシャツにタイ、黒ぶちの大きなめがね、全部僕も学生のころにしてました(笑)。ほんと 時代ですよ。テレビの宣伝もなつかしく「鉄骨飲料」とか!
で、映画のパロディもたくさんあって、やっぱりバックトゥザフューチャーははずせなかったのか、もろそうですしね(笑)。もともとあの映画のタイムマシーンは冷蔵庫だったそうなんです。子供が真似したら大変ということで、車のデロリアンになったという話です。だから今回は洗濯機にしたんでしょうか(笑)。あと、インディージョーンズの、解毒剤を探すシーンをパロッたところもありました。さすがホイチョイです。
映画館でみなくてもいい作品だったので、テレビで観れて大満足。あの時代に若かった僕にとってみると恥ずかしくもあり、楽しい映画でした。

2007年の映画

2008-01-11 18:43:43 | 映画
2007年、劇場で観た映画は49本でした。去年より10本程度少ないです。で、去年と比較すると、日本映画を見ていないんですね。というのも去年は友人から映画のタダ券をたくさんもらって、それを使ったからっていうのが大きいと分析しました。なんとセコイ!(笑)。あと、たしかに仕事の関係などで観にいけなかったりということもありました。見逃した映画では、「ピアフ」「ブラッドダイアモンド」「パリ・ジュテーム」「ボルベール」「シッコ」などなど、観たかったのに観れませんでした。

で、僕が観た映画の中での総評を(笑)。今年の前半はおもしろい映画が多かったように思います。後半はアクションやホラーなど娯楽性はあるけど、ストーリーで見せるって感じの映画をみていないということもわかりました。
まず、この映画の中で1番を決めるとしたら、「主人公は僕だった」ですかねぇ。これ、すごく地味な映画なんですけど、心に残るし、俳優達がものすごくうまいんです。
ミュージカル、「ドリームガールズ」「ヘアスプレー」といい作品が出ました。映画でみせるミュージカルは監督の腕が出ますが、この2本はよかったと思います。

SF、ホラーでは、グラインドハウスシリーズがおもしろかったですね。タランティーノとロドリゲスが楽しんで作っている感じがよく伝わってきます。でも好き嫌いがとても強く出る映画だと思います。

ドラマでは、「クイーン」「あるいは裏切りという名の犬」「ラストキングオブスコットランド」この3本は役者の演技がとてもうまく、またストーリーもよくできているので、とても印象にのこっています。

アクションでは、「ボーンアルティメイタム」が体を張っているという点では、1番ですかね。あと、トランスフォーマーはCGの技術に脱帽です。

ゲイの視点からの1番は「幸せのレシピ」ですね。こんな人が僕にも欲しいです(笑)。

で、気になるワーストですが・・・「ゴーストライダー」ですね(笑)。見所はニコラスケイジのカツラだけという、ちょっとひどい映画でした。ナショナルトレジャーはよかったのに、これはひどい(笑)。ヅラを観たい人はぜひどうぞ(笑)。他にもひどいなっていうのあるけど、こんな豪華な俳優使ってこれかよって感じの映画は他にないので(笑)。

去年観た映画達

2008-01-08 20:04:44 | 映画
去年劇場で観た映画、全作品のリストはこうなります。


○ラッキーナンバー7
○スキャナーダークリー
○ディパーテッド
○マリーアントワネット
○あるいは裏切りという名の犬
○DOA
○ドリームガールズ
○ゴストライダー
○パヒューム
○ラストキングオブ子スコットランド
○デジャヴ
○ラヴソングができるまで
○ステップアップ
○オールザキングズメン
○サンシャイン2057
○ハンニバルライジング
○バベル
○クィーン
○スパイダーマン3
○スモーキンエース
○主人公は僕だった
○恋愛睡眠のすすめ
○パイレーツ・オブ・カリビアン3
○300
○プレステージ
○ゾディアック
○ダイハード4
○ゴストハウス
○トランスフォーマー
○オーシャンズ13
○デスプルーフイングラインドハウス
○プラネットテラーイングラインドハウス
○ファンタスティック4Ⅱ
○パーフェクトストレンジャー
○幸せのレシピ
○キングダム
○グットシェパード
○インベージョン
○ヘアスプレー
○ブレイブワン
○バイオハザードⅢ
○ボーンアルティメイタム
○SAW4
○ナンバー23
○アイアムレジェンド
○ナショナルトレジャー
○エイリアンVSプレデター2

このほかにDVDやケーブル手テレビなどでみた(初めて観た)作品がいくつかあります。
去年はそんなに観て無いですね~。今年はどうでしょうか?なるべくたくさんの映画を観ていきたいと思っております。

今年もよろしくおねがいします。

アイ・アム・レジェンド(ネタバレ注意)

2008-01-07 17:04:26 | 映画
新年も明けてもう7日になりますが、まだ今年1本目の映画をみていません(笑)。去年みた映画の報告がまだ残ってました!「アイ・アム・レジェンド」です。この映画大分前から予告編をやっていて、一人だけが生き残っているような設定が、「どうしてそうなったのか」がとても気になっていたんです。で、公開日が近づいて予告編が変り「ゾンビ映画」ということがわかり、今度は「どういう終わり方をするのか」ってことが今度は気になって(笑)。とうとう30日に観にいってきました。ここで、内容を少し・・・。ガンの遺伝子治療につかうウイルスが変異して、脳に異常をきたし凶暴になり食欲だけ貪欲になるというバイオハザードみたいな事態がおこり、ニューヨークのマンハッタンが封鎖されてしまいます。そこにただ一人「免疫」をもつウイルスミス(ウイルス学者)が研究をしてなんとか治療法をさがしているところに、ある事件がおこります。そこからゾンビとなった人間が彼の家を目指してくることになるのですが・・・・

にしても、ウイルスミスのガタイがよすぎ(笑)てウイルス学者には見えないんですよ(笑)。でも、その体をみるのもゲイにはいいかもしれません(笑)。めちゃくちゃマッチョですよ。CGの技術もすごいので、ぜひ劇場でご覧になってください。

ここからはネタバレになりますので、ご覧になってない方は読まないでください。


このゾンビたち、紫外線に弱いので昼間は出て来れないんですよ。だから一人ぼっちなんですね。でも、夜はぜったい外には出ることできないんです。そして、研究のためのゾンビをハントしにいくときにも、注意深くしないと自分の家をわかってしまわないようにしないといけないんですが。そこで、一人ゾンビにも知恵のある奴が出てくるんですよ。そいつのせいで、ウイルスミス事態がわなにかかってしまって、愛犬が感染しちゃうからかわいそう。結局自分で愛犬を殺すことになってしまいます。この事件から自暴自棄のようにゾンビたちの中に入っていくと、それを助けてくれる女性があらわれます。この女性によりアメリカの一部に感染していない人の集落があることを知り、そこへ行くのかこのまま実験を続けるのかと悩むところもあって、とうとう部屋にまでゾンビが来てしまい、その女性を逃がして、自分は犠牲になるんです。でも、実験が成功し、血清を彼女に渡してから。ここで「彼は伝説」になるというラスト。
人間の傲慢さが生んだ悲劇ですが、最後は希望がもてるようになっていて好感がもてました。

AVP2(ネタバレ注意)

2008-01-04 17:21:38 | 映画
たくさん観てきたのに、なかなか暇がなく更新できてないです(笑)。

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

去年観た映画の本数や、作品についての総評はこれからにします(笑)。

さっさと書かないと忘れてしまいそうなので、どんどん書いています(笑)。お次は「エイリアンVSプレデター2」です。このバカバカしさがなんともいえない超B級映画です(笑)。エイリアンがプレデターに寄生して新種になるんですよ(バカでしょう?)。これが原因で地球に落ちてきた宇宙船によってアメリカの片田舎でバトルがおこります。不時着の知らせを聞いて駆けつけたプレデターはなんと一人!多分掃除屋的な人(?)だと思うのですが、いくらなんでももっとたくさんで来たっていいのに。であとはエイリアンが次々寄生して増える、増える(笑)。フェイスハガーからチェストバスターになるまでもなんだかスピードアップしてます。もちろんそのあと成獣になるのもね(笑)。あと、妊婦に直接新種のプレデリアン(新種のことね)が口からチェストバスターを注ぎこむのがおもしろかったですよ。子供だろうが、女の子だろうがいろんな死に方していて、笑ったなぁ(笑)。でも、劇場で笑っている人いなかったのですが(笑)。アメリカならみんな笑ったり、声だしたりしてると思うんですよ。だって真剣に観る映画じゃないもん!(笑)。そうそうラストなんですが、どうやって落ちをつけるのかと思っていたら、やっぱり核爆弾!!アメリカってバカですよね~。こういうところ好きですけど。で、その政府の一掃作戦に気づいて逃げた3人だけが生き残るってことになりました。ってこれを知っても映画を楽しむのには全く影響ありません(笑)。この映画の魅力はエイリアンとプレデターとプレデリアンがどうやって戦うのか、それに人間をどう襲うのかを楽しむところにあるからです。
ホントになんにも考えずに、ポップコーンやビールを飲みながら、「うわ、死んだ!」とか言って笑いながら観るにはいい映画です。このバカバカしさについていける人はぜひご覧になってください。最後にへんな武器商人みたいな日本人の女が出てきますが、これが次につながるのかもしれません(笑)。またとてつもないストーリーになるのでしょうけど(笑)。高校生の男の子がかわいいのもいいですよ(笑)。