Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

エリザベス・ゴールデンエイジ

2008-02-22 09:57:12 | 映画
今回は、今公開している映画「エリザベス・ゴールデンエイジ」について。この作品1998年に公開された「エリザベス」の続編になります。もちろん主役のエリザベスを演じるのは、僕の好きな女優さんケイト・ブランシェットです。前作では女王になるまでのお話が中心でしたが、今回は女王になってから、ゴールデンエイジを迎えるまでの、波乱の時代を恋愛感情なども交えながら見事に描いています。プロテスタントの女王を倒そうとするカソリックの信者達とスペインの王。そして暗殺の危機がエリザベスを襲います。その映像はまさに絵画のようです。美術の教科書にこういうの載ってた!って思う場面が目白押し。最後のスペイン無敵艦隊との戦いに望む女王の強さは、すがすがしささえ感じられました。女王が恋愛感情をいだく海賊をクライブ・オーエンが演じているんですが、これがまたすごくカッコイイんですよ(笑)。この人そんなにカッコイイと思ったことなかったんですけど、この作品では、少しやせてシャープになっているところとゆるくパーマのかかったヘアスタイル、海賊の衣装がものすごくセクシーでカッコよかったです。残念ながら裸のシーンはありませんが(ベッドシーンはありますけど、あんまり見えません)、女王とキスをするシーンはとてもいいです。
歴史物としてみても、非常におもしろい作品です。宗教による戦争って今も昔もかわらないんだなって(笑)。神様はそんなこと望んでないだろうに、「聖戦」という言葉で、虐殺したり、拷問したり。ほんと人間って進歩してませんね(笑)。
そういう、シニカルなことも考えさせられる作品でした。
アカデミーとれるかなぁ。