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若葉の呼び方

2024年05月02日 | 生活・ニュース

 山が新緑に輝く季節到来、この頃の緑を多くの人がいろいろに表現されている。日に日に変わる五月の緑、里若葉、山若葉、寺若葉、庭若葉、芽吹き、新芽、新緑、若葉、青葉・・・、また、楓若葉、樫若葉、樟若葉と木の名前で呼び分けされている人もある。どれもそうだね、と日本語の深さを改めて知る。私に外国語の知識がないからかもしれない。

 国の名勝・錦帯橋の屏風をなす城山は標高300㍍、岩国城はその城山の200㍍にある。そこは吉川広家の入国からおよそ400年、伐採の斧を入れぬために原始林化しており、常緑広葉樹で覆われ「自然休養林」の指定を受けている。この城山もこの季節ならではの広葉樹がパッチワークのように装いいしている光景は一見に値する。

  我が家の狭い庭の木にも旧い葉を押しのけて新芽がのぞき、やがて葉の姿に変わっていく。こんな様子を眺めていると、寂しく涼しく変わっていく頭髪を思いながら繰り返し続く自然の力のすごさ、落ちた旧葉を掃除しながらそう思うことがある。

 近所で一番鮮やかに見える新葉はモミジ。格式ある和風の家、それを囲む白壁越しにのぞくその色は目に鮮やか。このモミジ、秋には澄みて燃えるような色の紅葉に変わる。それを毎年その下を通りながら眺めてきた。昨年、主が首都圏に転居されたが新緑の色は変わらない。警備保障会社が管理されているが、今秋はどうなるだろう。

 (今日の575)  若葉よりソフトクリーム愛でおりし
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