ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

初心者でも簡単に楽しめる本格的な紅茶の入れ方

2012年03月21日 | 紅茶の入れ方~初心者が抱いた疑問と回答


本格的な紅茶といえば、葉っぱで入れる紅茶。
誰もが一度は紅茶を葉で入れて、クラシック音楽なんか聴きつつのんびり…なんて夢見たことがあるのでは。
でも、葉で入れる紅茶は手順が多くて面倒そう。
確かにティーバッグと違い、葉の紅茶は入れる手順が多い。
しかし、たった1つのポイントを押さえることで、初心者でも簡単に葉っぱの紅茶が楽しめるのだ。


1.用意するもの

まず、用意する物は以下の3つ。

・紅茶(リーフティー。ティーバッグではなく葉っぱの紅茶)
・ティーポット(鉄製でなければ急須でもコーヒーサーバーでもOK)
・ティースプーン又は秤


2.一番簡単な紅茶の入れ方

通常、葉から紅茶を入れるには何ステップも踏む。
やかんに汲みたての水を入れて沸騰させ、ポットとカップを温めておき、ティーポットのお湯を捨てて茶葉を入れ、お湯を注ぎティーコゼーで保温し…(以下略)。
実は、この長々しい手順を一言で表すとこうなる。

茶葉に熱湯を注いで蒸らす。

料理上手な人や紅茶を入れ慣れている人なら、これだけでも十分。
だけど、初心者にはあまりにもシンプルすぎるレシピ。
そこで、次。


3.これで紅茶の味は8割方決まる

「茶葉に熱湯を注いで蒸らす」は紅茶の入れ方の骨に当たる。
これに少し肉付けをしたものが、葉で紅茶を入れる最大のポイントであり、初心者でも楽しめる紅茶の入れ方となる。
それは、

○○gの茶葉に○○ccの熱湯を注いで○○分蒸らす。
(レシピ風に言うと「ティーポットに入れた○○gの茶葉に○○ccの熱湯を注いで○○分蒸らす。」)

○○の組み合わせで、紅茶の味は決定的に変わる。
そして、ベストな組み合わせを見つけることができれば、紅茶の味は8割方決まる。
それ以外の「カップやポットの温め」「ティーコゼーの保温」等の面倒な手順は、味を決める2割程度の要素でしかない。
極端な話、他をすっ飛ばしてもここさえ決まれば、ちゃんと紅茶が入るし楽しめる。

ちなみにこれは、私の初心者時代の味の感じ方を踏まえている。
いくらポットやカップを温めてティーコゼーで保温しても、0.1gの茶葉に150ccの熱湯を注ぎ1分間の蒸らしでは、紅茶をおいしいと感じることはない。
だけど、逆は当たり前なのだ。


4.○○の組み合わせのまとめ

ところで、○○の組み合わせに決まった物はなく、紅茶によって違う。
そこで、パッケージに記載された推奨に従ったり、自分で考えることになる。
初心者の場合、パッケージに記載の推奨量に従うと失敗が少ない。

とは言っても、パッケージに推奨量の記載がなく、自分で考えなくてはならない事がある。
そこで、自分で考える場合の参考として、紅茶屋や本が推奨する○○の組み合わせをまとめてみた。
ベストな組み合わせを見つける参考になりますように。
(各色は2.と合わせています)

★農園物ダージリンを入れる場合
ジークレフ:茶葉2g熱湯150cc蒸らし時間5分
シルバーポット:茶葉3g熱湯200cc蒸らし時間3分
マカイバリ:茶葉5g熱湯550cc蒸らし時間4~4.5分
リーフル:茶葉3g熱湯280~300cc蒸らし時間6~7分
ルピシア:茶葉2.5~3g熱湯150cc蒸らし時間2~3分

★日本紅茶協会のHPより
・大きい茶葉:茶葉はティースプーン大盛り1杯(2~3g)熱湯150~160cc蒸らし時間3~4分以上
・葉の細かいもの(セイロン等):茶葉はティースプーン中盛り1杯熱湯150~160cc蒸らし時間2分半~3分

★「おいしい紅茶のある暮らし」(山田詩子)より
・葉の大きいもの(ダージリン、アッサム等):茶葉はティースプーン山盛り1杯熱湯150cc蒸らし時間3分以上
・葉の細かいもの(セイロン等):茶葉はティースプーンすりきり1杯熱湯150cc蒸らし時間2分以上

★「紅茶 おいしいたて方」(高野健次)より
ストレート向きの茶葉(ダージリンファーストフラッシュ、セカンドフラッシュ、ヌワラエリヤ、ディンブラのフラワリーグレード):茶葉4~5g熱湯360~380cc蒸らし時間3~4分

★紅茶屋さんで貰ったリーフレットより(出所不明)
・葉の大きいもの(ダージリン、アッサム等):茶葉2g熱湯170cc蒸らし時間5~7分
・葉の細かいもの(セイロン等):茶葉2g熱湯170cc蒸らし時間3~4分


5.注意点

・環境は室温(20度前後)を想定している。
冷蔵庫のように冷える台所等、極端な場所は想定していない。

・熱湯は必ず沸かしたてを使うこと。ポットにくみ置きのものは使用しないこと。

・茶殻の片付けを簡単にするための茶こし(前もってポットや急須にセットされているものもある)は使わないこと。
(茶葉が広がらないから)


6.最後に

紅茶を葉っぱで入れるのに慣れたら、「ポットやカップの温め」や「ティーコゼーの保温」等の「面倒な手順」を少しずつ増やして欲しい。
だが、手順を増やしても、味の変化はほとんど感じないと思う。
しかし増やした手順に慣れた頃、それらを省くと「あれ、何だか間が抜けている」と感じるはず。
それが、残り2割の味なのだ。


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