ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

お客様にお紅茶を

2010年03月14日 | 紅茶を入れるまでの話
最初に。
この記事は暗いです。
それでも紅茶がらみだし、「(紅茶を入れるにあたり)私はこんな道をたどっている」ということを記しておくために、この記事をアップします。
(なお、このブログには記事毎に「続きを読む」の設定ができないので、大きく空白をあけています)










随分前に、紅茶好きのお客様が我が家にやって来た。
お客様を迎えるにあたり、あれこれ随分考えたものだ。
茶葉の種類(ダージリンの農園ものははずせない)、カップの柄、紅茶に合わせる食べ物。
ティーポットも準備するつもりだったけど、時間がなくて買えなかった。
当日は、台所で紅茶を入れてカップに注ぎ、そのカップを出した。

先日、そのお客様が夫(紅茶に興味なし)を自宅に招いてくれた。
帰ってきた夫が興奮気味に言った。
「なんか変わった回転する茶漉しが出てきた!君はああいうのは知らないの?」

もちろん知っている。
だけど手入れが面倒そうなのと、台所で紅茶を入れ終わった状態で出せば良いと思っていたので持っていない。
帰ってきた夫は「何だか違う雰囲気だったー」と言っており、楽しそうだった。
そこで、ふと思いついて聞いてみた。
「お客様の家ではポットで紅茶が出てきた?」

夫は答えた。
「うん。ポットで出てきたよ。」

お客様(この場合は夫)に出されたポットと回転式の茶漉し。
推測だけど、ティーコゼーや砂時計も一緒に出されたのではないだろうか。
何より夫が「もてなされた」という気分で楽しそう。

今まで家に来たお客様に紅茶を出すときは、見栄えのするティーカップに紅茶を入れて、それを出していた。
ポットやカップにひっかける回転式の茶漉しはなし。
テーブルウェアについては、さほど重要とは思っていなかった。
大事なのは紅茶の味!と思っていた。
だから、お客様を迎えるにあたり一番に考えるのは、茶葉の種類とかお茶請け。
そして、自分が入れた紅茶を「おいしい」と言ってもらって、楽しい時間を過ごすのが夢だった。

どうして今まで気づかなかったのか。
それは、不器用&経験不足の私には遠すぎる夢。
今まで私が思い描く「楽しい時間」を過ごせたことなんて一度もない(ネタになるような楽しい時間ではあったけど)。
だから今の私が、お客様にもてなす気分を伝えて楽しい時間を過ごそうと思ったら、茶葉に凝るべきではなかったのだ。
凝るべきはテーブルウェア。
美しい陶器のポット、ティーカップとソーサー、回転式茶漉し、ティーコゼー。
普段は絶対使わない道具の数々に、招かれた側は嬉しい気分になる。
現に、紅茶に興味のない夫が嬉しそうだ。
夫を招いた紅茶好きのお客様は、よく分かっている。

今まで我が家に来たお客様は、出される農園物の紅茶になんて思ってきただろう。
あまりおいしくないとか?これがお客に出す飲み物かしらとか??
なのに、出す側は結構嬉しげで得意げ。
なんか、どきどきと緊張までしちゃってるんですけど。
…独りよがりのオタクじゃない。なんて滑稽な。
うちに来たお客様、本当にごめんなさい。

もうお客様にも、身内にも、農園物の紅茶なんて絶対に入れない。
高級メーカーのブレンドものも。
フレーバーものなんてとんでもない。
私が入れたら紅茶嫌いを増やすだけ。
「紅茶って茶葉から入れるとこんな味になっちゃうんだ。コーヒーの方がいいな」なんてことになってしまう。
トワイニングみたいに、万人が昔から飲み慣れた紅茶を入れるのが一番まし。
インスタントコーヒーの方がもっとましかもしれない。

次のお客様はいつ来るかわからない。
だけど、テーブルウェアはきっちり買い揃えておこう。

まとめ。
(あくまでも私の場合)
お客様を紅茶で迎える場合は、テーブルウェアと食べ物に凝るのが一番いい。
茶葉はフレーバードでなければ、万人受けするメーカー(トワイニングとかリプトンとか)で十分。
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