gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

脂質と脂肪酸

2012-11-14 14:16:06 | 健康

脂質の働き:脂質は炭素、水素、酸素で構成され、水に溶けずに有機溶媒(エーテル、クロロホルムなど)に溶ける物質です。ホルモンや細胞膜、核膜の構成成分であり、臓器を寒冷や熱から守り保護する働きがあります。1グラムで9キロカロリーという、糖質やたんぱく質の約2倍のエネルギーを産生しています。また、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。脂質には多種多様な物質があり、化学構造の違いによって、おもに単純脂質(中性脂肪、ロウ)、複合脂質(リン脂質、糖脂質、リポたんぱく質)、誘導脂質(ステロール類)の3種類に分類されます。 巨人倍増

脂質を構成している脂肪酸:単純脂質、複合脂質、誘導脂質などの脂質を構成しているのが脂肪酸です。脂肪酸は炭化水素鎖(炭素と水素が結合し1本の鎖状になったもの)の末端にカルボキシル基(-COOH)が結合した構造をしています。炭化水素鎖の炭素同士の二重結合の有無で、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸(二重結合が1個)、多価不飽和脂肪酸(二重結合が2個以上)にわけられます。さらに多価不飽和脂肪酸は、二重結合の部分が炭化水素鎖のメチル基(-CH3)末端から何番目にあるかによって分類され、3番目にあるものをn-3系、6番目にあるものを n-6系といいます。

脂肪酸の働き:飽和脂肪酸は動物性食品の脂肪に多く含まれ、血液中の中性脂肪やコレステロールを増加させます。一価不飽和脂肪酸のオレイン酸(オリーブ油)は、血液中のコレステロールを低下させます。多価不飽和脂肪酸のうちn-6系には、リノール酸(紅花油やひまわり油に多い)やアラキドン酸(卵白、魚に多い)などがあり、とりすぎるとアレルギー疾患を悪化させます。n-3系のα-リノレン酸(シソ油に多い)、魚油に多いDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)には、アレルギー疾患、虚血性心疾患(リンク1、リンク2参照)、脳卒中(リンク3、リンク4参照)などを予防する働きがあります。 威哥王