7月19~20日の二日間で、奈良県生駒市と京都府亀岡市に、所属する議会運営委員会(以下議運)の視察に行ってきました。
目的は、昨年7月に設置された小田原市議会・議会改革推進委員会において、議長から諮問を受けた、「議会基本条例のあり方について」と、「市民に開かれたより透明性の高い運営について」の答申項目の内、予算・決算審査方法や議会基本条例などに関して、調査を行なうとしたものです。
そこで現在本市議会の議運でも、本格的な議論が開始された決算審査方法について、両市では決算審査方法の見直しとともに、事業評価を導入していましたので、やはりそこがとても気になるのでした。
生駒市議会では、平成23年6月定例会において議会改革特別委員会が設置され、その後の9月定例会で、決算審査の方法の見直しと併せて事業評価の実施が決定されたとのことです。そして本年6月定例会で決算審査特別委員会が設置され、現在委員による事業評価の対象となる事業の抽出作業に入っているとのことでしたが、伺った次の日には委員会として事業評価の対象となる事業を決定するとのことでした。
事業評価を「事業仕分け」として明確にされていましたが、事業評価がどのような意義があるのか等、今後の本市議会の議運においても、そこは十分に議論していかなければならないところだと感じました。
ご説明された副議長さんが決算審査での各議員の意見を理事者側に重く受け止めてほしい。委員会としてしっかりとした意見をまとめて理事者に伝え、予算に反映させたいと述べられていたことにとても共感いたしました。
亀岡市議会では、平成20年活性化推進委員会で、決算審査において議会が事務事業を評価し、市政運営、予算に結果をつなげるとして、平成21年9月定例会決算審査で事業評価テストを実施しました。本格的な実施は平成22年9月決算審査からで、現在に至っています。
事業評価で、膨大な市の事業がある中で、どのような事業を評価の対象とするのかということで、テスト時は2~3事業を選んでいるとのことでしたが、事業評価でなじまないものや予算の少額なものはその対象としないなどとありました。いずれにしてもこれは常任委員会の委員長のところで、対象となる事業を整理するということでしたが、どの事業を選ぶのかというその基準からして、なかなか難しいと思いました。
でも思ったことは、決算審査の根本にある基準は市民のくらしや福祉にとって一番よいことは何なのかということだと思っていますので、今後も議運にてそこを基準に議論をしていきたいと考えています。(写真左上は亀岡市の一問一答席) (右下は亀岡市役所の正面入り口)
さて、京都府亀岡市は、先月集団登校する児童に、軽自動車が突っ込み10人を次々はねたという痛ましい事故があったばかりのところです。視察する前に視察に同行した本市議会の議長、副議長、事務局員1名、議運のメンバー全員で、献花台にお花を置かせていただき、黙祷をして心からのご冥福をお祈りいたしました。視察中に初公判があり、被害者ご家族への思いをいっそう強くした視察でもありました。重ねてご冥福をお祈りするものです。