タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

バースプランは何のため?

2017-09-22 20:24:27 | 産科
篠山市野中の幸大(こうた)くん、8月15日生まれ。
「素直で、誰からも愛され、人を幸せにできる子になってください。
初めてのお産でしたが、たくさんの方に支えられて、今となっては素敵な思い出です。
こんなおいしいお料理を食べれるなんて、感動しました!」

お産の思い出が、良きものとなっていただければ幸いです。
思っていた通りに進まないと、がっかりされるお母さんも居られますからね。
ですがお産では、難産も、よく有ることですからね。

妊娠初期には、みなさんに「バースプラン」を作成していただいています。
「バース」というのは、お産という意味ですね。
「プラン」は計画という意味です。
だからお産の計画は、自分たちで立てていただきたいのです。

もちろん計画した通りにいくとは限りません。
ですが、良いイメージを妊娠中に持っておくことは重要です。
妊娠中に体を動かすことも良いでしょう。
仕事で動かしているかもしれませんが、立ったり座ったりばかりの仕事ではありませんか?
できればストレッチ運動を取り入れてみると良いでしょうね。

お産の時のイメージでは、ご主人の力を借りるのも良いことです。
妊婦健診にもご主人を誘うことで、一緒にお産を乗り越えられるものです。
最近の若いご主人は、お産に立ち会われることが多いですからね。
もっとも、長い夜の間に、ただ横で寝ているだけのご主人であっても、それはそれで許してあげましょう。
横に居てくれるだけでも、リラックスできるのですから。

結論から言うと、だいたい3人に2人は、イメージした通りにお産も進むことでしょう。
ただし3人に1人は、どうしても難産になってしまいます。
陣痛から始まらずに、破水から始まると、陣痛誘発剤を使わないといけないことも有ります。
昨日生まれた赤ちゃんも、破水の原因は、へその緒が首に巻いていていて、
スムーズに陣痛が始まらなかったためでしょう。

今日は、産後の部屋が満室に近い状態で、10室のうち9室がお母さんと赤ちゃんで満たされています。
そのうち2人のお母さんは、赤ちゃんの首にへその緒が2回も巻いていました。
やはりお産の時は、最後は手助けしてあげなければなりませんでしたよ。
今日生まれた赤ちゃんも、首と胴にへその緒が巻いていて、難産でした。
1人のお母さんは、へその緒が巻いていて、胎児の状態がすごく悪くなった夜中に、
緊急で帝王切開で生まれました。

いつもは3人に1人は、へその緒が首に巻いていて難産になるとお教えしているのですが、
今入院中の赤ちゃんたちは、実に半分以上で巻いていましたよ。
それでも1人しか帝王切開にならなくて、良かったですね。

妊娠初期にバースプランを立てる話でしたね。
結果は、思っていた通りにはならなかったかもしれませんが、
良いイメージを持って、妊娠中を楽しむことは良いことだと思うのですよ。
ただしお産が近づいてくると、難産の時のイメージトレーニングも取り入れていただいています。
よく超音波の検査で、へその緒も問題を指摘すると、
かえって心配ばかりするお母さんが居られます。

あるいは妊娠中期にいつまでも、さかごだと、産むまでに治るかどうかを心配されるお母さんも。
でもね、さかごは殆どの場合、自然に治るのですよ。
さかご体操や、足にお灸をすることなんて勧めませんからね。
最後までさかごであれば、それはそれで、別に原因が有るものなのです。

せっかく妊娠されたのだから、妊娠中はずっと良いイメージ作りをしてくださいね。
それこそが安産のコツなのですから。

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