タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

川西市は他人事ではありません

2017-05-10 21:33:02 | つれづれ
丹波市柏原町の葵彩(あおい)ちゃん、4月11日生まれ。
「どんな時もまっすぐ上を向き、明るく温かい人生を送ってください。
時間がかかりましたが、赤ちゃんも頑張ってると思い、話しかけながら冷静に産むことができました。
1人目も2人目も満足なので、次も同じようにしたいです。」

前向きな感想ですね。
お産は辛いことも有るのですが、乗り越えることに価値が有りますからね。
こうしてみなさん、お母さんになっていかれるのですね。

今日は、夜中から3人続けて生まれたので、とってもたいへんな1日でしたよ。
助産師さんが帝王切開の方が良いのでは、というお母さんが居られたのです。
おそらく他施設では帝王切開になっていたようなお母さんでしたが、
無事に産むことができて良かったですよ。
ただ、当のお母さんはそんなこととは感じておられないようですけれど。

さて、今日の話題は川西市民病院のお話です。
先日、ニュースで読んだのですが、兵庫県川西市に有る市立病院が経営難なのだそうです。
市民病院や県立病院、それに旧国立病院なんて、どこも赤字なのでびっくりすることもないのですが、
参考になるので考察してみましょう。

私が兵庫県立塚口病院に勤務していた頃は、
未熟児センターが併設されていなかったのです。
今は県立尼崎病院と合併して大きくなり、地域の中核病院となったのですが。
当時、未熟児が生まれると、救急車で搬送すること多かったのですよ。
例えば、川西市民病院は産婦人科も小児科も有り、未熟児も診られるということで、
同場して搬送したことが有るのです。
以前はそれほどの病院だったのですよ。

それが今では産婦人科は無くなり、
小児科も未熟児を受け付なくなり、
内科や外科など13科、234床、医師30人、看護師196人が働くようです。

資金不足比率が25%を超えると、経営健全化計画を作成し、
総務大臣と県知事に報告しないといけないようです。
その基準に達したようなのですよ。

普通、私立病院やクリニックでの人件費は30%が理想なのですが、
実際はもう少し割合が高いのが普通なのです。
ところが川西ではなんと74%だそうです。
ちなみに全国の公立病院の人件費の割合の平均は56%だそうですよ。

今度丹波市にできる新病院にみなさん期待されていることでしょう。
ですが建設費に50億円以上、その他に看護学校も併設するようですが、ほとんどが助成なのでしょう?
今でも市の持ち出しは大きいのに、本当に維持できるのでしょうか。

もちろん篠山市も他人事では有りません。
豊岡市や養父市、西脇市、どこに行っても市民病院が有るのが当たり前ですが、
本当にそんなに市ごとに必要なのでしょうか。

その点、北播磨総合医療センターなんて良い方の例だと思うのですよ。
三木市、小野市が共同で参画しているのでしょう。
しかも看護師養成には、大学を新設したのですからね。
学費もしっかりと取っているようですから、黒字化できるのですね。

篠山市は独自に病院を持つより、
機能を限定するか、
丹波市や三田市と合併した病院で十分ではないか、と思うのは私だけではないでしょう。
あるいはそもそも市民病院なんて必要なのか、という根本的な問題も有るでしょうね。
それが政策の具となってはいけないのです。
負担しているのは、結局はみなさんなのですからね。

この記事についてブログを書く
« 内診問題 | トップ | 若い女性に急増している梅毒 »
最新の画像もっと見る

つれづれ」カテゴリの最新記事