タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

妊娠糖尿の問題点はこれです

2017-04-10 21:30:20 | 産科
今年の桜は、咲くか咲かないうちに雨で散ってしまいそうですね。
先週、きつねの嫁入りが見られて、綺麗な虹が出ていました。
それも二重にくっきりとです。
思わず、写真を撮ってみましたよ。

ところで、「虹」の意味は知っていますか?
ノアの箱舟の話は聞かれたことが有るでしょ。
神様の思惑とは違って、地上は幸せな家庭ばかりではなくて、
不倫で世界中の家庭が壊れていたのですね。
これこそが人間の罪なのです。

それで、地上を一から作り直そうとされたのが、ノアの洪水です。
でもね、神様だって、そう何度も審判はされないのですよ。
以後はノアのような信仰深い家庭を作ってね、ということで、
契約の印として、虹を表されたというお話です。
だから虹を見ると、気が引き締まるわけですね。
家庭を大切にしなきゃ、とです。

さて、今日は妊娠中に発症した糖尿病という意味で、妊娠糖尿病のお話です。
むかしから妊娠中の糖尿病では、赤ちゃんの奇形は4倍から8倍も高くなると言われています。
奇形になるかどうかは妊娠初期に決まってしまうので、とくに妊娠初期の血糖値は大事ですよ。
例えば体外受精で受精卵を育てる時は、培養液には糖分の無いものを使うのです。
ところで、みなさんの子供にも糖分の高い清涼飲料水なんかを与えていませんか?
ファミリーレストランのドリンクバーは禁止にしないといけませんでしょ。

それで妊娠初期に「つわり」が有るのは良いことなのですね。
食べない方が奇形率が下がるのですから。
ですがあまりひどい場合は、治療しないといけませんよ。
今度はお母さんの生命に関わりますからね。

それでは最近のフランス人70万人の妊婦さんのデータですよ。
こういうところが日本とは違いますね。
日本では全国共通のデータなんて取れませんからね。

結果は、早産、帝王切開率、子癇(しかん)発作、新生児仮死、巨大児、呼吸困難、エルブ麻痺、鎖骨骨折、心臓奇形が多かったのです。
私がこの結果から考察してみますと、
胎児が大き過ぎることによる障害と、
胎児そのものの奇形や発育障害によるものとに分かれそうです。

大きいと、お産の時に分娩が進まずに帝王切開にもなりやすいです。
うまく経膣的に生まれても、肩が引っかかりやすいので、鎖骨が折れたり、
腕に麻痺が残ったりするのですね。エルブ麻痺とは、腕が上がらなくなる麻痺のことです。
生まれるのに時間がかかると新生児仮死になるので、敢えて鎖骨を骨折させて産ませる方法も有るのですよ。

胎児への直接の影響として、心臓の奇形率が高くなるのですね。
早産の原因は明らかにされていませんが、逆に発育障害が有ったのでしょうか。
あるいは糖尿病では感染に弱いですから、膣への感染が有ったのかもしれませんね。

少子化だとか、晩婚化だとか言われますが、
高年齢での出産は、生活にゆとりが有るせいか、妊娠中の体重増加を呈する女性が多いのです。
なかなか注意する方も、そればかり言っていても嫌われるばかりですよ。
だからこういう証拠を示さないといけないでしょうね。

ですが、何回産んでも、結局は前回のお産の時と同じような経過を辿るのですよね。

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