「春回堂」という名を聞いて「あ、あそこね。」とピンと来たあなた。あなたはかなりの香港通です。
「ニヤリ」としたそこのあなた、今な~んか違うこと考えましたね?
何を隠そう、春回堂は中環(セントラル)にある、歴史ある由緒正しき「涼茶スタンド」で、涼茶(リョンチャ)という漢方薬をベースの健康茶を提供し市民の健康をサポートしている、まっとうなお店です。
でもこの名前のせいか、違うものを連想される方も多いようで…。
そこで、今回はまっとうな「春回堂」の涼茶のお話ではなく、「回春薬」の方のお話。
(「回春」つまり若返りの事なのですが、ここでは一般的に使われる回春薬=精力剤・強精剤とお考え下さいませ。)
フリーポートの香港では電気製品から医薬品まで世界中のありとあらゆるものがム関税で輸出入されているのですが、中でも漢方をベースとした怪しげーな薬もそれはそれはもうワンサカ。
時々、といってもごくまれにですが、お客様からのお問い合わせで「こうした類のものを購入したいのだけれど、どこで売っているの?」とか、「香港で有名な◎◎△の薬って本当に買えるの?」とか聞かれる場合があるので実際にいろいろ調べてみたところ、これがまたすごいのなんのって。
あまりのすごさにこれはやはり紹介するしかないだろうと今回思い切って記事にしてみました。(私の個人的趣味や需要ではございませんので念のため。)
まずこの手の回春薬はパッケージ&商品名からして怪しさ爆裂
例えば「巨人倍増」
分かりやすくていいといえばいいですが、いくらなんでもそのネーミングセンスはどうなのよ?
他に「威龍」なんてパッケージがこれですもん。(笑)
絵、ヘタすぎ…。つまりこれを使うとパッケージのような効果があるということなのか?ってパッケージ見る限りでは効かなさそうなんですけど。(笑)
他にも、名前を見ているだけで笑っちゃうような商品名が炸裂。
「狼一号」
「超級猛漢」
「撃天柱」
「金槍不倒」
「蔵秘男宝」
「三鞭宝」などなど。
その他もうとてもここでは書ききれないほどの多種多様なものが沢山。
製品の中になぜか「チベット(西蔵)製」が目立ちますが、そんなにチベットってそちら方面ですごいのでしょうか?
さらに香港で売れているらしいのが
「58小時轟天炮」
「神龍丹」
「海狗丸」
「58小時轟天炮」なんて58時間も轟いちゃったら大変でしょうに…。でもこれ、2002年に香港で発売されて以来人気だそうで、ワトソンズやセブンイレブンなどで売れているらしいです。
中でも香港産の強精剤として有名なのが「海狗丸」。1822年に創業の漢方薬の老舗「馬百良」産のものが一番有名なようですが、「海狗丸△△」などと類似品も多数でているようです。
(下記写真は類似品。オットセイの顔がコワイ…。)
ま、漢方で言う所の強精剤の成分といえば「動物のナニ」が多いのですが、なかでも「三大ナニ」は「鹿・羊・オットセイ」だそうで、こうした強精剤には必ずといってこうした成分が入っています。
あとは薬用人参やタツノオトシゴやトカゲ、その他滋養強壮に良いといわれる漢方などが主成分のようです。
基本的にこうした薬類は麻薬や毒物やワシントン条約に違反する成分(虎、サイ、豹、サイガアンテロープ、ジャコウジカなど)が含まれていない限り、個人輸入として日本への持ち込みが可能ですが、それ以外は持ち込みできません。医薬品の場合は2ヶ月以内の量に限られます。
ただし、個人輸入の場合は薬事法の規制を受けず個人の責任において輸入しますので、製品の安全に関しては十分注意が必要です。
実際にここにあげられている一部の商品でも「シルデナフィル」という成分が検出されており、このシルデナフィルは頭痛やほてりなどの副作用を引き起こすとして厚生労働省や都道府県が要注意の商品として商品名を公表しています。
きちんとしたものには香港の研究機関の成分分析証明書が添付されていたりしますが、どこ産のものか分からないものや、詳しい成分表記のないもの、なげやりな取扱い説明書がついているものなどは要注意です。
香港のみならず中華圏では薬のニセモノも多数存在していますし、場合によっては命に関わりますので気をつけて下さいね。
「香港の回春薬」という響きは何やら特別な効果が期待できそうですが、やはり安全性の観点からは、できれば「見るだけ」で楽しむか、実際に漢方薬剤を煎じて飲む程度にとどめておいた方が安全です。
こうした回春薬は尖沙咀や尖東あたりの薬局のショーウインドーなど目立つ所に必ず飾ってあります。
機会があればぜひ見てみてください。
けっこう笑っちゃうパッケージデザインのものとかありますよ。(苦笑)
「ニヤリ」としたそこのあなた、今な~んか違うこと考えましたね?
何を隠そう、春回堂は中環(セントラル)にある、歴史ある由緒正しき「涼茶スタンド」で、涼茶(リョンチャ)という漢方薬をベースの健康茶を提供し市民の健康をサポートしている、まっとうなお店です。
でもこの名前のせいか、違うものを連想される方も多いようで…。
そこで、今回はまっとうな「春回堂」の涼茶のお話ではなく、「回春薬」の方のお話。
(「回春」つまり若返りの事なのですが、ここでは一般的に使われる回春薬=精力剤・強精剤とお考え下さいませ。)
フリーポートの香港では電気製品から医薬品まで世界中のありとあらゆるものがム関税で輸出入されているのですが、中でも漢方をベースとした怪しげーな薬もそれはそれはもうワンサカ。
時々、といってもごくまれにですが、お客様からのお問い合わせで「こうした類のものを購入したいのだけれど、どこで売っているの?」とか、「香港で有名な◎◎△の薬って本当に買えるの?」とか聞かれる場合があるので実際にいろいろ調べてみたところ、これがまたすごいのなんのって。
あまりのすごさにこれはやはり紹介するしかないだろうと今回思い切って記事にしてみました。(私の個人的趣味や需要ではございませんので念のため。)
まずこの手の回春薬はパッケージ&商品名からして怪しさ爆裂
例えば「巨人倍増」
分かりやすくていいといえばいいですが、いくらなんでもそのネーミングセンスはどうなのよ?
他に「威龍」なんてパッケージがこれですもん。(笑)
絵、ヘタすぎ…。つまりこれを使うとパッケージのような効果があるということなのか?ってパッケージ見る限りでは効かなさそうなんですけど。(笑)
他にも、名前を見ているだけで笑っちゃうような商品名が炸裂。
「狼一号」
「超級猛漢」
「撃天柱」
「金槍不倒」
「蔵秘男宝」
「三鞭宝」などなど。
その他もうとてもここでは書ききれないほどの多種多様なものが沢山。
製品の中になぜか「チベット(西蔵)製」が目立ちますが、そんなにチベットってそちら方面ですごいのでしょうか?
さらに香港で売れているらしいのが
「58小時轟天炮」
「神龍丹」
「海狗丸」
「58小時轟天炮」なんて58時間も轟いちゃったら大変でしょうに…。でもこれ、2002年に香港で発売されて以来人気だそうで、ワトソンズやセブンイレブンなどで売れているらしいです。
中でも香港産の強精剤として有名なのが「海狗丸」。1822年に創業の漢方薬の老舗「馬百良」産のものが一番有名なようですが、「海狗丸△△」などと類似品も多数でているようです。
(下記写真は類似品。オットセイの顔がコワイ…。)
ま、漢方で言う所の強精剤の成分といえば「動物のナニ」が多いのですが、なかでも「三大ナニ」は「鹿・羊・オットセイ」だそうで、こうした強精剤には必ずといってこうした成分が入っています。
あとは薬用人参やタツノオトシゴやトカゲ、その他滋養強壮に良いといわれる漢方などが主成分のようです。
基本的にこうした薬類は麻薬や毒物やワシントン条約に違反する成分(虎、サイ、豹、サイガアンテロープ、ジャコウジカなど)が含まれていない限り、個人輸入として日本への持ち込みが可能ですが、それ以外は持ち込みできません。医薬品の場合は2ヶ月以内の量に限られます。
ただし、個人輸入の場合は薬事法の規制を受けず個人の責任において輸入しますので、製品の安全に関しては十分注意が必要です。
実際にここにあげられている一部の商品でも「シルデナフィル」という成分が検出されており、このシルデナフィルは頭痛やほてりなどの副作用を引き起こすとして厚生労働省や都道府県が要注意の商品として商品名を公表しています。
きちんとしたものには香港の研究機関の成分分析証明書が添付されていたりしますが、どこ産のものか分からないものや、詳しい成分表記のないもの、なげやりな取扱い説明書がついているものなどは要注意です。
香港のみならず中華圏では薬のニセモノも多数存在していますし、場合によっては命に関わりますので気をつけて下さいね。
「香港の回春薬」という響きは何やら特別な効果が期待できそうですが、やはり安全性の観点からは、できれば「見るだけ」で楽しむか、実際に漢方薬剤を煎じて飲む程度にとどめておいた方が安全です。
こうした回春薬は尖沙咀や尖東あたりの薬局のショーウインドーなど目立つ所に必ず飾ってあります。
機会があればぜひ見てみてください。
けっこう笑っちゃうパッケージデザインのものとかありますよ。(苦笑)
香港には回春薬はそんなにあるですか?え~~、それもまた初めて気をつけた!(香港で1X年間住んでるのに)
^_^ブロぐをまた楽しみにしてま~す!
香港人の方に「知らなかった」と言っていただけるような内容をお届けできて光栄です。
またおもしろそうなネタがあれば教えてくださいね。