香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草187:ハローキティージェットで香港へ

2007年07月29日 16時12分10秒 | 【香港】見る
香港に行くには日本からは北海道、成田、名古屋、大阪、福岡からそれぞれ直行便が飛んでおり、全部の航空会社を合わせるとで週百数十便もが飛んでいる人気路線です。
当然値段の安さや滞在時間の長さなどにあわせて、いろいろと航空会社や便を選ぶわけですが、ここでちょっと寄り道をしながら香港に行く路線をおすすめします。

それは台湾の航空会社である「エバー航空(eva air)」を利用した香港行きです。
直行便ではないので、途中に台北を経由してからの香港行きとなりますが、台湾で途中下車して市内を散策するもよし、そのままトランジットで乗り継ぐもよし、場合によっては台湾の空港で台湾名物の小吃料理を楽しむといったのもありです。
エバー航空は現在、札幌、名古屋、仙台、成田、大阪、福岡から飛んでいますので、特に東北方面の人は便利だと思います。

また、どうしてエバー航空をおすすめするかといえば、エバー航空といえば機体にハローキティーを描いた「ハローキティージェット」を就航させているからなんです。

このハローキティージェット、機体のみならず、機内のあちこちがすべてキティーちゃん一色。
別に私はキティラーではないので、そこまでキティーだらけでなくてもいいんですが、ここまでやられると呆れるのを通り越して結構おもしろかったりします。

まず、機内に乗り込むと個人用テレビ画面ではキティーが踊っているVTRが延々と流れています。
しかも、このキティー、今まで見た事もないぐらい激しく踊りまくってます(笑)

ヘッドレストのカバーの紙ももちろん、キティー。
機内食だってキティー。
紙コップから砂糖、塩、ナプキンに至るまでキティーだらけ。もちろんデザートも、そばについていたかまぼこもキティー。
よーくみるとそこら中キティー

アイスクリームだってヘラがキティーのリボンと芸が細かい

ちょっとキティーだらけで頭がクラクラしてきたので、気を取り直そうとトイレにいっても、これまたキティー(爆)
アメニティーからトイレットペーパーに至るまでキティーなのでした。。。

トイレ内のアメニティー類

キティーのペーパーでお尻を拭けということ。。。。

このハローキティージェット、仙台からはBR117便、東京からはBR2195便、大阪からはBR2137便、福岡からはBR2105便、名古屋からはBR2127便が就航しています。残念ながら札幌発のフライトにはハローキティージェットはないようです。
台湾から香港行きのものについてはBR871便がハローキティージェットで予定されています。
とりあえずハローキティージェットが就航するのが決定している期間は7月1日から10月27日まで。
それ以降についてはまた便名の変更や路線変更などがあると思いますので、詳しくはエバー航空のサイトでご確認ください。

たまにはこんな飛行機にのって、台湾に寄り道しながら香港に行くのも悪くないもんですよ。
コメント (9)
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香港徒然草186:マカオの夜鳴き焼きそば

2007年07月22日 15時01分33秒 | 【マカオ】
カジノの話が続いたのでここらで一服。

カジノで遊んでいると変な時間にお腹が空くんですよね。
その点、最近できたカジノは食事面が充実していて、どんなに変な時間であってもまともな食事が取れるのはありがたいもんです。ただし、wynnのフードコートはちゃちなフードコートのくせに、値段が高くて、安いものでも60ドル~とお値段がかなり張るのでいまいち。スタバが入っている点だけがコーヒー好きの私にとってはありがたい点かも。
食事面が充実しているとすれば、sandsカジノか、あるいは今年できたばかりのグランドリスボア。
中国各地方の麺を味わえるヌードルスタジアムから、お好みのパンでお好みのサンドイッチを作るカフェをはじめ、ケーキだって24時間オッケーなので、変な時間にまともな食事がしたくなったらこちらがおすすめです。
ホテルならばマンダリンオリエンタルのコーヒーショップも24時間なので、ゆっくり落ち着いて食事がしたいならこちらですよ。

とはいえ、せっかくマカオにいるんだし、一分一秒でもカジノで遊んでいたい!という人以外はローカルフードで小腹を満たしてみてはいかがでしょうか?
ピャラリ~ラリ♪のテーマで街中を練り歩く夜鳴きそばは夜食の定番ですが、今回ご紹介するのはマカオの夜鳴きそば。
といってもあのラーメン屋台のように笛をふいて練り歩くものではありません。
屋外にガスコンロをだして、おじさんが炎をボーボーふかせて焼きそばを作っている所があるんです。

場所はセナド広場から現在開発中の十六浦方面に向かってあるいて行き、紅街市に向かってあるいていった所にあるので、通常はツーリストはほとんど行かず、ローカルの人でにぎわっています。
だいたい営業時間は夕方6時頃から朝の4時ぐらいまで。残念ながら昼間は営業していません。
屋台のまわりに人がいっぱい立って待っているので近くにいけば、見つけられると思います。

屋台の様子

おじさんは汗だくになりながらも鍋を振り続ける

ここの一番のおすすめは「乾炒牛河」。牛肉入り焼ききしめん(HKD21)とイカ入り焼きそば。
(2007年の3月の時点では21ドルでしたが、はたして現在のマカオのインフレ状況では値上がりしている可能性もあります。)

これはイカ焼きそば

外で鍋をふるっているシェフは体が小さく、ちょっと猫背ぎみなのですが、その様子が亀に似ていることから「亀おじさんの焼きそば」として親しまれています。
ローカルの人達はほとんどテイクアウトしていきますが、近くにある店舗でも食べることができますので、お店に入ってオーダーするのがいいでしょう。

アジアの街らしい屋台の雰囲気を残したこういうお店も今後のマカオの開発で姿を消してしまうのでしょうか?
そうならない事を願ってやみません。

●華軒美食
住所:仁慕巷2号c
電話:(853)2895ー3106
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香港徒然草185:マカオのカジノのVIPルームとは

2007年07月16日 11時15分05秒 | 【マカオ】
ひきつづきマカオ祭りということで。。。今回は前回につづき、マカオのカジノのお話。

カジノに「VIPルーム」というのがあるのはたいていの人が知ってますよね?
VIP(=Very Important Person)というぐらいなので、まあ普通の人とは違う場所で、普通の人とは違う待遇が受けられる訳です。ここに入るには当然、そのカジノから大切なお客さまと思われなければ入れないわけで、大切なお客さま=お金を落としてくれる人ということになります。
よって、カジノでのVIPルームで遊ぶ為には有る程度のお金を積まないとダメなわけです。

さて、ここで問題。
マカオのWynnカジノのVIPルームで遊ぼうと思ったら一体いくら必要でしょうか??

答えは30万香港ドル(約470万円!)。

これだけの金額のチップを最低購入しないことには遊ぶ事ができません。
といってもこの金額を払ったら超高待遇なのかといえば、とんでもない!

Wynnの25階にあるVIP専用のスカイカジノで遊ぶ為には800万香港ドル(約1億3000万円)の金額を払って初めて入場して遊ぶ資格ができるそうです。
カジノの本場、韓国やラスベガスでもこれだけの金額を要求するカジノはありません。
では何故、マカオのカジノにはそれだけ高額の金額をかけて遊ぶ客(=ハイローラー)が多いのでしょうか?

中国大陸では基本的に賭博が禁止されており、政府公認で賭博ができるのは今の所マカオだけです。(香港は競馬だけなので)
中国の人の場合、一部の人を除いて、大半は海外への自由な移動がままならないのですが、特別行政区であるマカオへの移動は比較的簡単に許可がおりるため、海外旅行代わりにマカオへ行く割合が増えます。
中国の株式市場の動きを見ていても分かりますが、基本的に博打好きな人が多いので、普通の人であっても、全財産をかけても大勝負にでるような人が結構いたりします。

そこへ来てまだまだ賄賂の文化が残る大陸で、官僚が汚職で手に入れたお金を使う格好の場所といえば、自動的にマカオのカジノになってくるわけです。
もし勝ったら「カジノで買ったお金だから」と堂々と表に持ち出せますし、負けてもしょせんは表に出せないお金or
他人のお金なので痛くも痒くもありません。

ラスベガスの企業が政府から厳しい監査を受け、黒社会とのつながりのある人間を役員にできないなど厳しい縛りがあるなかにおいて、マカオのカジノにはそうしたものがありませんので、訳ありのお金はマカオへと流れてきます。
国際金融都市である香港からもフェリーで1時間と近いうえ、中国大陸と地続きと言う点も資金の簡単な移動を後押しする材料となります。
先日、マカオの銀行が北朝鮮のマネーロンダリングの温床となっているとして、差し押さえされたニュースにあったように、別にこの手の話は別段珍しくもなんともない訳です。分かっていても誰も何も言わないのは、それがなくなってしまったら商売が上がったりになってしまうから。マカオの税収の7割がカジノから上がっていますので、カジノが潤ってくれないと困る訳です。

とまあ、いろいろ見てくると、マカオのカジノの場合はVIPルームで遊ぶ人=単なるお金持ちが遊んでいるというよりは、訳ありのお金を持っているお金持ちが大手を振るって遊んでいる理解した方が分かりやすいかもしれませんね。

韓国では100万円程度で、ラスベガスでは1000万円程度を使って遊んでくれるお客さまにはカジノが往復の航空券からホテル代からすべてを持って招待してくれますので、なまじ韓国やラスベガスのカジノで遊んでいる人達が「マカオのカジノのVIPルームに入れろ!」と騒ぐケースが多いようです。

マカオも面子を重要視する中国人の社会ですので、VIPルームに入る為には、コネがあるか、さもなくば上記の金額を積んでくれる人でないとダメなようです。
それでもあなたはマカオのVIPルームで遊んでみたいですか?
コメント (2)
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香港徒然草184:ベネチアンマカオと今、マカオで起こっている問題

2007年07月08日 14時19分44秒 | 【マカオ】
日本に帰ってきて、「マカオ」という言葉を耳にする機会が増え、ミニ「マカオブーム」が起こっているのを実感します。
ということで、再び、しばらの間 徒然草では<マカオ特集>としたいと思います。どうぞおつきあいくださいませ。

さて、マカオブームを後押ししているのが今一番話題の、8月末にオープン予定の「ベネチアンマカオ」ではないでしょうか?

ご存知の通り、ベネチアンマカオはマカオにすでにオープンしている「サンズカジノ」の資本系列で、マカオではラスベガス資本のカジノになります。サンズで稼いだ日銭をじゃんじゃん、このベネチアンの建設に回して作っていたわけです。

ベネチアンマカオは8月28日(火)にオープンが決定したようで、当日はオープニング・セレモニー、その週はセレモニーにともなう関係者のイベントとなるようです。
公式HPでは既に予約受付を開始しておりますので、ご存知の方もいるかと思いますが、実際に宿泊できるのはオープニングセレモニーの翌週9月2日(日)チェックインからとなります。

全室スイートと謳っていますが、それも当然で、一番小さな部屋のカテゴリーでも70平米を超える広さなので、ウィンマカオなどをはるかに凌ぐ大きさになります。それが3000室オープンするわけですから、すごい規模であることがご想像いただけるでしょう。
当然これだけの人々の胃袋を満たすとなると、3つ4つのレストランでまかなえるはずもなく、最終的には全部で43のレストランがオープンし、オープン当初だけでも20のレストランをオープンさせるとか。
ホテル内ブランドショップも全350軒の内、150軒がグランドオープン時にオープンとなります。

ベネチアンマカオだけではなく、お隣には「ギャラクシー」が、さらにさらに、このベネチアンの周辺にはトレイダースホテルやらシャングリラやらフォーシーズンやらといった世界のホテルチェーンが建設に名乗りをあげている訳ですから、この先マカオが一体どうなってしまうのか、正直だれにも予想がつきません。

とまあ、ここまで見てくるとどんなに鈍い人でも「なんかマカオすごいことになってない?」となるわけですが、こうしたカジノ&リゾートホテルの建設に伴いマカオで現在起きている問題があります。

まず、ものすごい勢いでインフレが起きており、不動産バブルはもちろんですが、レストランでもミルクティーなど庶民レベルでの飲食物の値段が小刻みに上がってきています。
不動産については香港系の不動産会社が入ってきていますので、すごい勢いで上がってきているのに加え、マカオには投資移民という制度があるため、これも不動産バブルの一部を後押しをしているという部分も否めません。

さらに、3000室の客室のホテルをオープンさせるということは、レストランやら客室やらもちろん、カジノのディーラーも含め、軽く見てそのざっと5倍以上の従業員を必要としてきます。
それだけの人数をマカオ内だけで賄えるのかといったら、当然賄いきれるわけもなく、海外からひっぱってくる形となります。
一番手ごろな所で、お隣中国大陸からスタッフをごっそりつれてくるわけです。
ホテルのセールスでもサービスでもマネージャークラスの人間は、ワールドワイドのホテルで経験した人間をひっぱってきますので、当然英語も話せるし、サービスの何たるかを分かっているわけです。こうした人間とやりとりしている限りではその裏にある問題は隠れてしまっているので、実際に現地に行って見て、宿泊してみたり、食事をしてみたりすると、まったく英語が通じない、サービスが分かっていないという事態に遭遇するわけです。

ちょっと前の段階でマカオのカジノがディーラーに月15000パタカ(=香港ドルもほぼ同額。日本円で23万強)を払って募集していた為、マカオの地元民がこぞってディーラーになろうとしました。
例えばバスの運転手の月給が6000パタカだとすると、その2.5倍の給料をもらえる訳ですから、皆ディーラーになりたがります。
皆が皆ディーラーになってしまうとどういう事がおきるかというと、まっとうに商売をしたり、地道に働くという人々が減ってきてしまい、産業構造が崩れてしまう訳です。
マカオが世界的に有名になる→世界中から観光客が来る→マカオにお金が落ちるという構図はいいのですが、世界中から観光客が来ても、それをガイドする人間や大型バスの運転手などについてはあまり考慮されていなかったようです。マカオの政府がマカオの観光ガイドの既得権益を守るため、ガイドライセンスの発行を非常に厳しく設定しているため、香港のガイドや違う国のガイドがマカオを案内することができないのです。そしてドライバーだって給料がいいならディーラーになってしまい、誰もバスの運転手なんぞしなくなってしまいます。現時点ではバスの運転手レベルですが、そのうちタクシーの運転手だって足りなくなることも予想できます。

世界のマネーを呼び込んで開発をしていくということは、確かに華やかで手っ取り早い方法なのかもしれませんが、その一方でそこにお金がからむからこその恐さを感じます。
今年の9月以降のマカオへ行くのは楽しみである一方で、どことなくアリとキリギリスのお話を思い出すような、恐さがあります。
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