香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草189:スーパーちぎり絵師参上!

2007年08月21日 00時31分53秒 | 【香港】見る
ちぎり絵というと、どちらかというと紙をちぎって台紙に貼り付けて絵を描くというイメージがありますが、ここで紹介するのは、一枚の紙をちぎって文字や絵を作成してしまうという「スーパーちぎり絵」。

このスーパーちぎり絵を再現してくれるのが、香港の人間国宝ともいうべきすご腕を持つ 李昇敏氏。
通称「敏叔」として親しまれる香港ではちょっとした有名人だったりします。
広東語でこのちぎり絵は『撕藝』と書き、敏叔は『撕藝師』ということになります。
イベントなどに呼ばれて、花文字を書く人などに交じって、その特技を披露してくれるのですが、見た目もフツーの好々爺。
いかにもという衣装に身を包むわけでもなく、派手なBGMと共に登場するわけでもなく、飄々として手の中の紙を作品へと変えてしまうから驚きです。


まずは紙を折り畳んでおもむろにちぎっていきます


こんな風に一見でたらめにちぎっているように見えるのですが。。。


ほらっ!広げるとこんな素晴らしい図柄が登場しました!


そして何やら再び新しい紙をつかってちぎり始めると。。。


今度は文字が登場!

この敏叔氏は現在60歳前後。メディアにでている年齢が間違っているとの情報もありますので、こういう表記をしておきます。かつては九龍寨城公園を拠点にこのすばらしい技を披露してたそうですが、噂を聞きつけテレビ局が来たり、外国でお披露目したり、今では政府からもその技術の高さにはお墨付きをもらうほど。
どこかの流派で学んだのではなく独学で学んだというからこれまた驚き!
おじさんが手の中から紡ぎ出す芸術は単なる絵柄にとどまらず、めでたい文字やら、影絵やら、かなり無理難題を言ってもできないのではないのでは?と思うほどの種類の多さ。

リクエストすれば、東京でも日本でも一枚の紙からあざやかに浮かび上がらせてくれますよ。
だいたい1つの作品で30ー40元前後のものが多いようです。
最近は尖沙咀の文化センターのあたりで出没しているという話もありますので、運が良ければ出会えるかも?
単なる作品を見ただけだとフツーに見えますが、目の前でそれを作っているシーンを見てしまうと感動ものですよ!
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香港徒然草188:欣葉の杏仁豆腐の不思議な食感【台湾】

2007年08月14日 00時50分36秒 | 【その他アジア】
お恥ずかしいことに、香港に住む前は中国料理のデザートというのは多くの日本人がそうであるように、「あんこの入った胡麻団子」「マンゴープリン」そして「杏仁豆腐」が出てくるもんだと思っていました。

ところがどっこい、大抵のローカルレストランででてくるデザートといえば、季節のフルーツ(=メロンかスイカ)で、せいぜいが「お汁粉」だったりした時にはちょっとしたカルチャーショックを受けたものでした。
まあ、季節のフルーツがメロンやスイカなのは暖かい国だから当然と言えば当然だし、広東料理が多い香港で北京料理のデザートである杏仁豆腐が出てくると思う方がそもそも間違っていたわけですが。。。

香港に来て驚いたのは、意外と「杏仁豆腐が少ない事」でした。
暑い場所なので、さっぱりしていて、つるりとした喉越しの杏仁豆腐は時々食べたくなるものなのですが、日本では結構簡単にに見つかるこのデザートが、香港だとけっこう探すのに苦労したりします。
ましてや「おいしい杏仁豆腐!」となるとこれまたもっと難しくなります。

そんな中で目からウロコ!状態だった杏仁豆腐に出会えたのが、台湾にある台湾料理の老舗店「欣葉」でした。
台湾料理で何故、杏仁豆腐??と不思議に思われるかもしれませんが、ここの杏仁豆腐はお店の名物だけあって食べる価値大です。
中国各地の美味しい料理は香港にあると信じて疑わないのですが、この「欣葉」の杏仁豆腐はそれまで食べた事のある杏仁豆腐のイメージを覆すほど斬新な食感でした!

見た目はどう見てもフツーの杏仁豆腐なのですが。。。
まず一般的な杏仁豆腐にありがちな寒天独自のツルッとして、口の中で簡単に崩れる感じがありません。
ツルッとしているのに、モチっとしていて、お餅のようなゼリーのような。。。なんとも表現しがたい不思議な食感です。
だからといってまずいのではなく、「あれ?これ何だろ??」「ん?でもおいしいかも。。。」と思って食べているうちにペロリと平らげてしまう、そんな代物です。
写真でみてもその不思議なプルプル感が伝わりますでしょうか?


中華料理をいろいろ制覇している人でもかなり強烈なインパクトを残してくれる事は間違いありません。
杏仁豆腐はやっぱりツルッと寒天の食感じゃなきゃね♪という人には好みが分かれるかもしれませんが、個人的にはまた食べたくなる杏仁豆腐だと思っています。
台湾に寄ったらぜひこの「欣葉の杏仁豆腐」にチャレンジしてみてください。

「欣葉」は伝統的な台湾の料理を楽しませてくれるレストランとして有名なお店で、台北市内多数の店舗があります。
老舗でありながらぐんぐんと店舗数を伸ばし、有る意味で今一番台湾で乗りに乗っているレストランの1つと言ってもいいかもしれません。
本店と、本店にほど近い双城店、その他三越の中の店舗、そして一番新しい店が今話題の台北101の85階にある台北101店です。台北101店は眺めも素晴らしいのですが、お値段も素晴らしいので、ここでは一般の人が入りやすい本店をおすすめします。
デザートだけでなく、ここはシジミの醤油づけなんかもいけますよ!

●欣葉本店/台北市雙城街34-1号(徳恵街口)
電話(02)2596-3255
コメント (2)
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