香港徒然草

働く元駐妻の香港雑記。うまいもの、ホテル・観光情報を中心にマカオ・南部中国・アジアの情報もお届けします。

香港徒然草220:おいしい料理に出会うために、私たちができること

2010年05月09日 09時30分49秒 | 【香港】食べる
香港へ旅行に行かれる方の目的の中の大きなものの1つは、やはり「食」だと思います。

では、その「香港で美味しいものを食べる!」をかなえる為に具体的にどんな事をしていますか?

「ガイドブックを買う?」
「美味しいものを紹介しているブログやネットの記事を調べる?」

そのどちらも、おそらくほとんど方が旅行前に実施をされているでしょう。

でも、それで本当に現地で美味しいものに出会えているのでしょうか?
せっかく香港まで行ったのに、有名なお店に入ったのに、期待ほど美味しくなかったという目にあっていませんか?

基本的に現在市販されているガイドブックや紹介記事は「お店の名前+メニュー名」が中心ですから、我々は美味しいものを探すというのはそういうものだと無意識にどこかで思っています。

実際に本屋さんにあふれる中国料理の本を見ても、どれも美味しそうな写真とともに作り方が書かれているものがほとんどで、「どうすれば美味しい中華料理を食べることができるか」を書いた本は見当たりません。

でも「広東料理」「北京料理」「潮洲料理」など、どのような系統のどんな料理を食べるかによってお店を選ぶことの大切さと、料理の多少の知識なくして本当に美味しい中華料理を食べることはできない、と私は思います。

知識や勉強といっても、他人に自慢するためのツールとしてではなく、要は自分が食べたいものを得意とする料理店で、自分でメニューが読めれば、注文ができる!それを目指すだけの事です。

中国料理のメニューの多くが、「材料名+材料名」や「料理法+材料名」で構成されていることが理解できれば、メニュー選びはそう難しくはないのです。

かといってプロの料理人が読むような分厚い本は我々には不要ですし、写真がいっぱい載っている本も美味しそうだけれど、体系だった知識を学ぶ上では不適当です。

そんな中で、中国料理を「勉強するため」に最適な1冊が、この「中国料理用語辞典(日経新聞社)」。
実際に私も使っていて、単なる読み物としても面白くおすすめです。
(ただし、あまり普通の本屋さんには置いていないことが多いので、下記のAmazonからの注文をおすすめします)

【おすすめ】
中国料理用語辞典―香港・台湾・中国旅行必携

この本に記載されている漢字は繁体字ですが、発音は普通語(マンダリン)ですし、メニュー例も香港ではなく、おそらく台湾のものだろうなと思われるものもいくつかあり、香港限定で活用するには100%マッチングしない部分もあるかもしれません。
 
とはいえ、これを読めば、これまで単なる漢字の羅列でしかなかったメニューが意味をもったものとして新しく見えてくるから不思議です。
中国語→日本語への解説以外に、日本語→中国語の検索もできますし、あまり大きな本ではなく、コミック程度の大きさなのでガイドブックと一緒に旅行に持って行って辞典として使うのもありだと思います。

香港徒然草ではこれからも美味しいレストランや料理のご紹介に努めてまいりますが、ここでご紹介しきれず、まだあまり知られていない貴方だけのおすすめ料理に出会うために、今回の記事がお役に立てば幸いです。
コメント (5)
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