鉄卓のブログ「きままに」

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「新一号橋」に会う【JR九州三角駅 鉄卓のフォト・ウォーク2016-19】

2016-10-30 | JR九州ウォーキング
2016年10月29日(土)


(今日のマップ)

JR九州ウォーキング三角駅コースに参加。

三角は北に有明海、南に不知火海を望む宇土半島の西端の町。松橋駅からのウォーキングでは、宇土半島の付け根から不知火海沿いを少しだけ歩いた。三角へは有明海と雲仙の山並みを眺めながらJR九州三角線で行く。


(熊本駅0番A乗場から三角行)

三角線は今では列車が1時間に1本ほどしか走らないローカル線だが、明治に九州に鉄道が計画された当初は、門司-三角間が第一期の工事区間だった。

当時の鉄道路線は軍の意向が優先され、軍都熊本の軍隊の移動に最も適した路線でないと認められなかった事情もあるのではなかろうか。鉄道を維持する経済的な面からは何よりも石炭の移送がある。大牟田や荒尾で採掘される石炭を運ぶ港があるのも大きな理由であったろう。九州の鉄道網は軍と石炭によって発展して行った。

しかし、実際は熊本-八代間が先に着工され明治29年に運行開始され、三角線は遅れる事3年、明治32年に開通した。

海苔の養殖が行われている有明海、雲仙の山々を眺めながら列車は進むが、突然山の中を進みだす。そして、赤瀬と塩屋、二つのトンネルを通って、ようやく三角駅に着く。明治期に着工が遅れたのは、トンネル工事があったかもしれない。熊本-八代間にはトンネルは無い。


(雲仙の山並みと海苔の養殖)


(塩屋トンネル)


(三角駅)

三角駅の前は三角東港。かっては船で天草へ行く玄関でもあった。しかし、今その面影は薄い。世界遺産に登録された三角西港へ向かって歩く。

三角小学校から少し歩くと、天草五橋への入口交差点がある。今、工事中の新しい一号橋橋桁が「おぉ」と目に入る。


(道沿いで)


(三角小学校バス停)


(五橋入口交差点から)

天草五橋は三角から天草上島間を五つの橋で結んで、昭和41(1966)年に開通し、今年50周年を迎えた。熊本日日新聞は特集でその当時の熱狂を連載していた。9月25日には2~4号橋間を人々が指切りげんまんをして手と手をつなぐプロジェクト「天草五橋Hand in Hand」があり、1658人が手をつなぎギネス世界記録の更新に成功する催しも行われた。

左手に一号橋と工事中の新一号橋を眺めながら歩き、三角西港に着く。


(工事中の新しい一号橋)


(中神島と雲仙)


(工事中の新一号橋)


(新一号橋と現一号橋)


(道沿いで)


(三角西港に着く)

港へは向かわず、右手の山に上る。


(上り口で)


(上り口で)


(道沿いで)

明治35年に建築された旧宇土郡役所、現在は九州海技学院として使われている。また、明治23年に別の場所で開庁したが、大正9年に現在の場所に移された旧簡易裁判所は、今は法の館として法の精神に触れ、法との関わりを考える法の歴史館として公開され、重要資料展示室や子供法廷などがある。それぞれの建物は国の有形文化財に指定されている。中の見学もできるが、九州海技学院は講義があっているので静かに見てまわる。法の館はあこうの樹の会による陶芸や切り絵などの作品の展示などがあっていた。


(旧宇土郡役所、現九州海技学院)


(旧宇土郡役所、現九州海技学院)


(道沿いで)


(道沿いで)


(旧簡易裁判所、現法の館)

2つの建物を見学して、三角西港多目的保安林自然遊歩道に入り、山道を上る。三角西港が一望できる展望所にたどり着くが、目は自然と工事中の新一号橋に集中する。


(山道を上る)


(山道を上る)


(展望所から工事中の新一号橋と現一号橋)

また、遊歩道を歩く。道が別れているところがあり、一方は雲仙展望台、一方はウォーキングコースの矢印になっていたので、ウォーキングコースの道を選んで歩いた。少し歩くと、また、雲仙展望台の矢印があった。さっきの場所で、雲仙展望台へ行けば、ここで合流するんだ、雲仙展望台の方へ行けばよかった、と思って、ここから行こうと、寄り道を選ぶ。
さっきの地点でどちらへ行くか迷った時、ウォーキングの参加者ではなさそうな人がほぼ一緒に歩いていて、やはり同じように迷っていた。その人も一緒に来た。話を聞くと、新一号橋の工事関係の方で、休みの日に高台から写真を撮ろうと上られていたようだ。
雲仙展望台へ着くと、その方は、直ぐに新一号橋を眺め写真に収め、私は直ぐに雲仙を眺め写真に収めた。


(遊歩道で)


(雲仙展望所から雲仙)


(雲仙展望所から新・現一号橋)

ウォーキングコースに戻り、しばらく歩くと、Aコース、Bコースの別れるところに出た。Aコースは少しだけまわり道するコースになっていた。これくらいの差であれば別けることもなかったのにと思う。Aコースでは雲仙も眺められる。


(遊歩道で?)


(Aコースは橋を渡る)


(三角権現社お堂の横に鎮座)


(三角権現社)


(三角権現社から雲仙、手前は三角町の民家)


(三角権現社から中神島)


(急な階段が2つあり下からでもお参りできるようになっている。)

遊歩道を歩き終えて、港に出る。光で水面がキラキラ光っている。海岸沿いを歩いても気になるのは工事中の新一号橋。


(道沿いで)


(道沿いで)


(三角西港に出て、新・現一号橋)

三角西港はオランダ人技師の指導で、明治20(1887)年開港した。その後東港も開港し、鉄道は東港まで敷かれた。西港は使われなくなっていく。それが幸いし、当時の施設がほぼそのまま残ることになって、世界遺産にも登録された。明治時代をそのま残す港は日本国内でも珍しいのではなかろうか。世界遺産の範囲は、歩いてきた展望台を含む山の稜線から海に向かってすべての範囲で、三角西港の港湾、住宅地、そして背後の山すべてが世界遺産に登録された。

三角西港は、昭和58(1983)年ごろから、開港時の建造物復元や一帯の整備が行われてきた。世界遺産登録に向けて整備されてきたのではない。合併前の三角町という小さな町が少しずつ進めてきて今の姿がある。そこはもっと評価されていいのではないかと思う。


(旧高田回漕店、明治20年に建てられたものを平成11年に復元)


(港から新・現一号橋)


(旧三角海運倉庫・築港記念館(オランダカフェ)平成11年、海側にテラスを設けたレストランに改造されている。)


(側溝)


(アコウの木)


(釣りをする人)


(三角西港海岸)


(浦島屋は明治時代の三角の旅館、平成5年に復元)


(浦島屋のベランダから新・現一号橋)


(浦島屋入り口から)


(龍驤館は大正7年に明治天皇即位50周年記念に建てられた。)

まだ10時半頃、昼食には早いので三角駅へ戻ることにする。
来た道を戻り、三角小学校あたりから別の道を歩き、東港に出る。
西港よりも東港の方が釣り人も多いような感じがする。西港は観光地化していない頃は釣り人が行くところだった。観光客が多くなって、釣りをしている人も少なくなったように感じる。


(新・現一号橋ともお別れ)


(道沿いで)


(道沿いで)


(三角駅で待機中の列車)

三角港旅客船ターミナル(海のピラミッド)は、以前来たときは工事中だったが、完了した姿を現している。JR九州の観光列車「A列車で行こう」は熊本駅-三角駅間を走り、東港から出ている天草の本渡への定期航路と連携している。三角線には「あまくさみすみ線」と愛称がついている。


(三角港旅客船ターミナル(海のピラミッド)、展望台になっている。)


(三角東港からの眺め)

愛称といえば、天草五橋にはそれぞれ名前がついている。天門橋(一号橋)、大矢野橋(二号橋)、中の橋(三号橋)、前島橋(四号橋)、松島橋(五号橋)という名だけど、皆、一号橋、二号橋としか呼ばない。新しい一号橋も新天門橋という仮称がつけられているが、おそらくその名ではなく、「新一号橋」としか呼ばれないと思う。

さて、コースは三角駅前から海側に歩き、地元の山の幸・海の幸を販売する「サンサンうきっ子みすみ」に寄る。ここでみかんのプレゼントをいただく。お腹も空いてきたので、お弁当を買って、海辺で昼食。ビールは無し。


(みかんのプレゼント)


(海辺でお弁当、420円)

食後、海のピラミッドの途中まで上って、写真を撮る。上まで行くのは怖い。


(海のピラミッドから三角東港の眺望)


(海のピラミッドから三角駅)

ゴール三角駅へ戻る。今度の列車は待機していない。三角駅へ来る列車を待って、乗車口の位置に並ぶ。到着した列車の乗客が降りて、乗る。有明海側の座席に坐れた。


(三角駅)

帰りは有明海を眺め、熊本市から玉名へかけて有明海に沿った金峰の山並みを眺められる。有明海では貝を採っている人の姿も見える。


(三角線網田駅)


(有明海と金峰の山並み)

三角駅のウォーキングは、三角線を楽しむのを含めてあるといつも感じる。
列車から有明海が見えなくなる。ようやく今日のウォーキングを終える。

写真を整理していたら、工事中の新一号橋ばかり撮っていた。
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