つぶやき

ジャズギタリスト北川拓のつぶやき。

心に残る一夜

2005年09月03日 | Weblog
練馬就労支援ホームという障害者の施設で演奏してきました。正直インストのギタートリオの演奏がどれだけ受け入れられるか不安だったけど演奏してみたらどうやら杞憂だった。「いいぞ~、最高!」なんて声も聞こえてきてトリオの演奏を盛り上げてくれた。施設の中庭だったのでバラードでは虫の声も絶妙な効果音となり彩りを添えてくれた。終わりには「コレくらいしか僕には出来ないけど精一杯の気持ちです」と、心の込もった冷えた缶コーヒーを3本頂いた。上手く喋れなくても一緒懸命リクエストしてくれたり、「ありがとうございました」ってみんなが声をかけてくれた…何だか心に残る一夜となった。こんな施設も都は民営化して障害者福祉から手を引こうとしているらしい…みなさんどう思いますか?(`ヘ´)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感です・・・。 (斉藤)
2005-09-05 08:35:34
 僕も自分が病気になって初めて気付きましたが、障害者ってのは想像を絶する重荷を背負って生きてます。もちろん、それは病気の種類にもよりますが・・・。

 こういった苦しんでる人達にたいして国は、負担金を増やし、民営化を謀り、ひどい場合には完全に手を引く・・・こんなひどいことがまかりとおるなんて・・・。本当にこの国はどうかしています!!

 しかし・・・本当いい経験をされましたね。たぶん障害者の多くは拍手する気力もないはずです。そんな方達からのお礼や、拍手、気付かいは特別な物です(涙)きっと、障害者の方達にも、先生の演奏は心に響いたことでしょう。
その感動を忘れずに (たかはし)
2005-09-08 13:00:14
私も養護学校に半年勤務していた時、まだまだつたない演奏ではありましたが、生徒に聴かせる機会をもてまして、ギター一本で一曲やりました。なんだかわからなくて混乱した表情の子、無関心の子、目がキラキラしてる子、様々でしたが嘘のない純粋な感情がそこにあって、こっちが逆にグッときました。その後はみんなで演奏して歌って、今でも忘れられずに心に深く残っています。彼らは自分を精一杯生きています、最初から障害を持った人はそれを障害とは思っていないかもしれません、むしろ普通に社会に合わせて生きてることの方が不自然で不憫なことなのかも・・・と考えさせられました。ただ、一般の人と仕事をしていくのはやっぱり難しいものがあるのは事実です。彼らの能力を引き出す為には我々と一緒のペースで無理矢理やらせるのではない環境が必要だと思います。そのためにはやっぱり施設的なものは必要だし、でも現在の施設の内容は決していいものではないそうです。施設を管理する側の教育もしっかりしてこそだと思います。当然、そこに対しての補助は絶対でしょう。悪の温床になりやすいところだからこその管理は必要だと思います。

コメントを投稿