昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

北海道旅行No.21 利尻島ウミネコのコロニー

2010年09月15日 | 北海道の旅
7/16 北海道旅行3日目 11:27「寝熊の岩・人面岩」を出発、鴛泊発13:10のフェリーまで時間が少なくなってきました。

予定していた利尻山中腹の「見返台園地展望台」までのドライブを取止め、最後の「富士野園地」をめざして走っていました。



沓形港付近を過ぎ、島の北西部を走っていると、広い草原の先におびただしい数のカモメや、ウミネコが飛び交っているのが見えて来ました。
(カモメと思っていましたが、レンタカー会社の人からウミネコも混じっていることを聞きました)

路肩に車を止め、ちょっと見物です。



カモメや、ウミネコを見つけた場所から少し後方(南)の草原に牧場の建物が見えました。

草原一帯に家畜が見当たらず、建物の様子から見ても今では使われていないようです。

道路脇には見慣れない頑丈そうな柵があり、放牧場だったことがうかがわれます。

向こうには利尻山のすそ野が見え、山の上部は相変わらず雲に覆われています。



利尻島の地図です。

たくさんのカモメや、ウミネコがいたのは西北の赤丸印A付近だったと思われます。

西南にある赤丸印「寝熊の岩」から北の鴛泊港まで約20Kmです。



道路脇の草原をよく見ると、小さな丘があり、カモメ・ウミネコはその周辺に集中しているようです。

とにかく、おびただしい数の海鳥が飛び交っています。

カモメ・ウミネコは、夏に利尻島で繁殖して冬には北海道から南下して越冬するようです。



道路に近い丘から右手を見ると岩の丘が見え、ここにもたくさんの海鳥たちがいました。

岩の丘の右は、亀が頭を持ち上げているように見えます。



岩の丘をズームで撮った写真です。

いくつかの岩が組み合わされ、亀の様に見えているようです。

これも火山活動で造られた自然の造形なのでしょうか。



亀の様に見える丘から更に右手(南)に利尻山のすそ野と、小高い山が見えます。

地図で調べると「ポン山」のようです。

この辺りの草原にもたくさんの海鳥が飛び交い、コロニーの範囲はかなり広いものでした。

島の観光を終え、レンタカーの返却の時に、たくさんのカモメいたことを伝えると「利尻島は、日本一のウミネコの繁殖地です。」と教えられ、驚いたことを今でも覚えています。



「ポン山」の辺りをズームで撮った写真です。

右手に小さくのぞいている山は、「小ポン山」と思われます。

旅行から帰って、準備で見た観光案内の本に「カモメのコロニー」の文字が記載されていることに気がつきました。

その本の地図には、ここ利尻町新湊ではなく、1~2Km北東の利尻富士町鴛泊大磯に記載されていました。

コロニーは、この場所以外にもう一か所あったのかも知れません。



利尻町新湊の「ウミネコのコロニー 」から1~2分走った辺りに大きな岩のある家がありました。

地図に赤い四角印のBの地点辺りです。

珍しい景色に車を止めて写真を撮らせて頂きました。

後方が海で、風光明美な場所と思われますが、空家のようにも見えます。



家の前にそびえている大岩です。

岩が棒状に割れ、六角形ではありませんが、柱状節理のように見えます。

庭造りで運んだ岩にしては大き過ぎるようで、岩のそばに家を建てたようにも思えます。

庭に柱状節理の自然石のモニュメントがそびえる家とは驚きです。

この珍しい風景に、しばし感心して眺めていました。



2008年5月、兵庫県北部の旅行で豊岡市の玄武洞で見た柱状節理の写真を参考までに掲載します。

太い六角形に固まった岩が一面に並び、たくさんの鉛筆を束ねた様な不思議な景色でした。



大岩がある家の前に小さな神社がありました。

後方に見える利尻山の雲が、すそ野から晴れて来ているようです。

赤や白に塗られていることが多い利尻島の鳥居ですが、この鳥居は自然の丸木のままの色です。

背景の利尻山や、鳥居に張られたしめ縄の白い紙垂[しで]が風にたなびく風景に神聖さを感じました。


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