昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

「深津島」を眼下に眺望する

2007年03月08日 | 山陽地方の旅
 
写真上段は、先日も掲載した地図で、緑の部分が等高線から推定した古代の陸地です。
「巌山観音堂」の裏山から眼下に「深津島」を確認してみました。

写真中段は、「巌山観音堂」から東の方角を撮ったものです。
②の地点は、近畿中四国農業研究所(元中国農業試験場)です。
手前に斜面が見え、「深津島」の北東部になっていたようです。

写真下段は、「巌山観音堂」から南の方角を撮ったものです。
③の地点は、元福山共済病院の土地が再開発されているようで、土地は整地され、異様な姿となっています。

④の地点は、明の星学園で、写真左の住宅団地にかけて島が高く盛り上がっています。
⑤の地点は、鉄道のすぐ南の辺りで、木が生い茂り、王子神社はよく見えませんでした。

万葉集に詠われたかっての「深津島」は、周辺の海に代わって家屋が立ち並び、鉄道や道路で寸断され、昔の姿から想像も出来ない眺望となってしまったようです。

下山途中に、又一人、年配の女性が「巌山観音堂」に向かって登って行かれていました。

無宗教の国と云われながらも日本には実に多くの神社仏閣があり、道端にある石仏など合わせると膨大な宗教施設があることに気付かされます。

救いを求めてか、それぞれの宗教施設を支えている多くの人々の心は、はるか古代からの信仰にもつながっているように思えます。

天気の良い日で、下山の道端にある梅の花が満開でした。


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