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ツーリングの流儀3 肩凝

(今日の写真は記事と関係ありません。6月10日。12:48。積丹半島神威岬のエゾカンゾウ)

ツーリングの流儀。第3回は肩凝り対策です。
バイクに長時間乗ると、いろんな所が痛くなって来たりします。
車種や人により、その出方はまちまちですが、私の場合は肩凝りが悩みの種。
せっかくの楽しいツーリングが肩凝りでつらいものとならないように、対策を考えます。

つらい肩凝りとさよならするためには、肩凝りの原因を考えて、それを排除していくのが近道です。肩が凝ってから薬で対処しても、たいていの場合効果の実感は微々たるもの。はじめから極力凝らないようにするのが一番です。

では、肩凝りとは、そもそも何なのか。

肩凝りとは、肩や首周りの筋肉の血行が悪くなり、筋肉内の乳酸を始めとする老廃物が運ばれず、それが蓄積して凝りや痛みとなって感じられるもの。
筋肉を大きく動かさず、同じ姿勢のまま長く緊張状態に置くと、肩凝りはどんどん進みます。
始めはああ、ちょっと凝ったかなあ、という感じですが、進むと痛みが耐え難くなり、顔がひきつったり、首を回したり、上や下を向こうとしても痛みと凝り固まりでできなくなったり、しまいには耐え難い頭痛が襲ってきて、目を開けることも困難になったりします。こうなってしまっては、ツーリングの続行は不可能。

さすがにここまでの人は少ないかも知れませんが、痛みを感じたり、肩や首を動かせないようになる人は結構いるのです。
バイクに乗っていて、肩凝りはきつい。
肩凝りと無縁のバイクライフを送りたいものです。




(8月18日。10:40AM。厚真町豊川。)

ところが、バイクの運転は肩凝りを引き起こす要素がふんだんに織り込まれているのです。
トライアルやモトクロス、ロードレースでもない限り、バイクの上では普通ライダーは大きく動きません。
同じ姿勢のまま、風圧やヘルメットの重さに耐えつつ頭を同じ位置に維持するため。首の筋肉は緊張しっぱなし。
右手はアクセルを操作するため、常にわずかでも力を入れたまま、同じ姿勢を保つことになります。
字を書いたり、マウスを操作するだけですごく肩の凝る人もいるように、バイクの右手は肩凝り造成機なのです。

さらに、ライダーは常に周囲の状況や路面の状態に気を配らなければなりません。見ることにかけての緊張感は、普通の四輪のドライバーよりもライダーの方が高いと言えるでしょう。
追い討ちをかけるのがアスファルトの照り返しと、ヘルメットの隙間から入ってくる風。眼精疲労はライダーの宿命で、これも肩凝りの大きな要因です。

さらに、カウルつきバイクの場合、ツーリングモデルの強大な「風防」でない殆んどのカウルは、腹に風が当たることを防いでも、その風は肩先をかすめて体の後方に流れます。腹や胸に風が当たらないことの疲労低減の効果は非常に大きいのですが、この肩先をかすめる風が、肩凝りには大敵。

動かないまま緊張している首や肩を、走行風によって「空冷」するのですから、肩は想像以上に冷えます。
この冷えが血行を悪くし、肩凝りを著しく悪化させるのです。
今までなんともなかったのに、後付のカウルをつけたとたん、ちょっと走っただけで猛烈に肩や首が痛くなって耐え難くなるというのは、殆んどがこのパターンと考えていいでしょう。

こう考えてくると、もはや肩凝りはライダーの宿命とまで思えてきそうです。




(7月1日。11:43AM。赤井川村。)

しかし、もともと「1回も肩が凝ったことがないからわからない」という人(いるんですこういう人も)でなくても、ひどい肩凝り性の人でも、それほど苦しまずにバイクライフをおくっている人は多く、また、ガンガンにロングツーリングする人も多くいます。

そう、肩凝りは克服できるのです!

おっと、もう紙幅が尽きてきました。(うそ)
その具体的な対策は次回の記事でご紹介したいと思います。

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コメント
 
 
 
こんにちは (Cros)
2008-01-15 21:45:10
どうもです。

自分は肩凝りの症状はあまりないです。どちらかというと、腰下部からヒザにかけて疲れがくるタイプのようです。

一応、風呂上りに柔軟体操と鉄アレイで上体は鍛錬しています(ここ十年くらいですが)。これが効いているのかもしれません。一番効果的なのはランニングかウォーキングだと思いますが。

他のライダーの方々ってバイクに乗るためのトレーニングってするものなんでしょうか?(自分だけかな?)
 
 
 
レベル4以上。 (樹生和人)
2008-01-16 06:28:12
Crosさん、こんにちは。
適度なトレーニングで体を鍛え、筋肉を強くすること、基礎代謝を上げて全身の血行がよい状態にすることは、肩凝り予防の根本的な対策ですね。
腰下から膝の疲れはステップワークと脚部をもサスペンションとして用いるスポーツライディングのため。

う~む、お手本のような状態ですね。
私は軟弱なので、もうちょっと消極的な対策を次回公開します。(といっても、例によっていろんあところからの聞きかじりですが。)

しかしCrosさん、バイクのために筋トレまでしてしまうのは、<ライダー度レベル4>以上だと思います。
 
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