くない鑑

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歴博企画展「西のみやこ 東のみやこ」へいざ!(上)

2007年05月04日 | 知識補給
以前に少しご紹介とオススメをしましたが...
4月21日(土)のこと,総州佐倉城址に建つ人間文化研究機構国立歴史民俗博物館(歴博)へ行って来ました。
その目当ては、3月27日(火)から5月6日(日)まで開催されている表題の企画展
パンフから想像するに、屏風など絵図ばかりが展示されている地味な企画展...
...というが最初の印象だったのですが、よくよく見ると近代以前の“みやこ”や“都市”に特化した、以外にも珍しい企画展。
しかし、ただ独りで観るだけでは如何にも勿体無い!とも思ったので、毎週土曜日に行われるギャラリートークに,それも、知っている先生が担当される日に照準を当てて、その日に行ってきたのです。
(ギャラリートーク:企画展示分野に精通した研究者が、その企画室内を巡りながら展示解説をしてくれます。)

ただ、ギャラリートークでは多くの人がこれに群がってしまい、しかも、解説を聞くのに手一杯になってしまうので満足に展示品を観ることが出来なくなってしまうので、まずは予習を込めて、展示室内を一通り観て周りました。

今回の企画展は4部構成で、まず第1部は“西のみやこ”の京都を「洛中洛外図屏風」を中心に展示。
第2部は“東のみやこ”の江戸を、「江戸図屏風」を中心に“名所案内”と題して展示。
続いて第3部は“三つの港町”として長崎,堺,横浜に関する絵図や屏風を展示。
そして、最後の第4部は“描かれたみやこで遊ぼう”と題して、体験学習型の展示がされていました。

まず目を見張るのは、各屏風が大きく,また鮮やかであること。
ガラス越しであれ、それらは圧巻でしたが、実は・・・というか当然ながら、それぞれに“意味が有る”ことも今回解りました。
その細かいことはまた後で触れるとして...
まず、最初に予習を込めて独りで観て回っている時に「面白い!」と思ったのが第1部に在りました。
それは、「洛中洛外図屏風」を左右に配置して、その間の床面に現在の京都市図を配するというもの。
これによって、現在と過去の京都をパノラマ的に照らし合わせて観ることが出来るのです。
今までに、何処の誰もした事がないこの試み,私的には“画期的”と思いました。

また、歴博は屏風などのデジタル化にも積極的に取り組んでいるそうで、「洛中洛外図―」と「江戸図―」を、タッチパネル式の専用画面で細部までズームして見ることが出来ます。
その鮮やかさ,鮮明さには、過去の技法と現代の技術双方にただただ驚くばかりです。。。

さぁ、そこのあなた!
6日までに「何処行こっかなぁ...」と迷っているならば、歴博のこの企画展に行ってみてください。
特に5日(土)はギャラリートークが,しかも、2人の先生がされるのでお得でいいですよ(笑)
ちなみに、今回展示されている各種史料の殆どは歴博所蔵のもの。
中でも「洛中洛外図屏風」や「江戸図屏風」など貴重な史料群は繊細で光などに弱いので、この期間中が実物展示の限界!とか。

もう、ひょっとして金輪際実物を観ることは出来ない・・・かも。


ではこの次に,
ギャラリートークに帯同しながら私が見聞してきたことをつらつらと、暫く書き留めて参ります...>>>>>>>( )に続く>>>>>>>


※私は、別に歴博の回し者ではありませんので,一応(^^ゞ

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