くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

いざ!石和(其の九:一首半の勲功)

2005年03月22日 | 参陣記
我々が着陣したところは川、観客席より一番離れたところ。故に、暑さと相俟って意気減退。。。
去年は去年で冷たい雨降りしきる中で、昂まる士気を下げるのに十分すぎました・・・けど、人間と身勝手なもので。
長々と続く前座の最中、今回殺陣部隊で参戦している左馬之助殿に遭遇して歓談と武運を祈ったり、活発的に戦場撮影を敢行する大蛇丸殿や太郎丸殿の留守を務めたりして、暫し無為に、また敵勢と干戈を交える前から睡魔との決戦もあったりして、それはそれなりに一苦労。
それを醒ましたのは、米沢鉄砲隊による攻撃。
この鼓膜が破けんばかりの轟音に、一気に昂ぶる士気。

川中島の合戦では、上杉勢は武田勢の意表を衝いて車懸りの陣形で攻撃をして気勢を上げる・・・その戦法を、この場でも再現しており、三隊一組で編成、我等は二番手。
それは上杉方大将による武蹄式終了後、戦奉行の号令一下!武田陣へ目掛けて進撃!!
武田勢は本陣を二つに分け、我等は其の間を通って再び本陣へ。
実際にはこの攻撃で武田勢に痛打を食らわすことできたとのこと。
本陣に戻って、次の攻撃まで英気を養う間、左馬之助殿や惟新殿たちの勇敢な殺陣と川落ちを遠くから見やり、また再び繰り広げられる鉄砲隊の攻撃、そしてかの有名な謙信公と信玄公の一騎打ち・・・などで、我が意気もはや天を衝かん!ばかりに高まり、そしてついに!戦奉行より「上杉勢総懸かりぃ~」の号令の下、武田勢本陣へ必殺の突撃!!
今回、我等竹俣隊が狙ったは、ゆえあって・・・何故か不可解にも武田勢に加担した松永弾正氏の“首”。
我等は計三度の総懸かり中、三度に渡って武田本陣深くに攻め入り、総大将以下、勲功求めて捜し回ったが、今回は信玄公の周囲はしっかりと旗本衆が護って容易に近づけず、大将や狙う首も一向に見つからず、途方にくれていた・・・その三度目の総懸かりを終えて帰陣の途次、天運我にあり!!遂に発見しました!松永弾正氏を。
その時、御仁は既に複数の者共に囲まれており、「私が近づいても判るまい、名前も忘れられていたから」と勢いよく近づき、案の定、全く私に気付いていなかったので、近づけ様、まず一太刀浴びせ、二太刀目で突き倒して見事!その首を取り、晴れて此度我が竹俣隊の宿願を果たして参りました。

意気揚々と帰陣する途次、助さんにお会いすると、同じく弾正氏を刃にかけてきたとのこと。ここでまず互いの勲功を讃えあい、揃って大将と副将にご報告申し上げ、お褒めのお言葉、賜りました。

・・・しかし、我が勲功はこれだけに止まらず。
その興奮覚めやらぬうちに、今度は予てより申し談じしことを実行すべく、陣内で若と落ち合い、次にこの作戦に欠く事の出来ぬ人、大魔王殿に我等で僅かな説得をして、いとも簡単に合力を承諾いただき、この3人(というよりは、実質大魔王殿お1人)であたるのは、相模守太郎氏。
自ら“征夷大将軍”の御名を名乗り、さらに未だに・・・!な御仁。
この御仁を討取(目を醒まさせ)る為、本陣内で待ち伏せすること数十秒、疲労を隠さず前屈みに帰陣した相模守氏を、その竹友たる大魔王殿を先方(前面)に押出して・・・我等はその後方10mにて傍観・・・、その「太郎覚悟!」(敬称略)との号令一下、見事!大魔王殿だけが一太刀浴びせて、本陣内橋上にて氏を討取りました。教唆の甲斐があったてもんで。
再度の勲功に、此度は若共々大将・副将の激賞を頂き、当に誉れにございました。ただし、若はこともあろうに同士を討果しのこと、ある意味、尋常ならず。
それにしても、今年は一度半の勲功を挙げることが出来、まっことよき収穫ありました。これも、信玄公の御加護かも。。。

両軍激闘の末、精根出し尽くしたがゆえに、激闘の疲れ隠す事無く再び“陣所”である石和南小へ。
着陣後も、その放心状態から暫く抜け出せず、給水して、その身を日陰に置きまったりと、各々の勲功を讃え、戦場での勇姿を互いに語り・・・気付くと人影が疎らになったので、急いで体育館に入って、その身に纏った鎧を解けば、その開放感ともにまた現実の世界へ。

ただ、さすがに未だ興奮冷めやらず、殺陣部隊・左馬之助殿や惟新殿とその激闘の有様などを語らって、我等は本陣(富士野屋夕亭)へ。
途中の公園にあるに足湯に、紋次郎。殿などは一時のやすらぎを得たりして、朝来た道を再び。
行きのよいよい気分はどこへやら・・・皆さん激闘の疲れを隠す事無く、その足取りは重々しかったです。

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