くない鑑

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水無月の上洛「悠久の雅」

2007年07月11日 | 上洛記
最後に満喫出来る時間を有効に使うべく、一年半振りのやってきた京都。
それもいよいよ最後...
杜と一体とかした八神社を後にして、軒並みシャッターの閉まった慈照寺の参道を下ってバス停へ。

次の目的地がある丸太町へ,今出川通の銀閣寺道バス停からバスに乗って御所の北辻,烏丸今出川まで出、ここから地下鉄(今出川駅)に乗って向かいました(南へ1駅)。


烏丸線丸太町駅の南端,少将井町の京都新聞本社に繋がる7番出口から出て向かったのは、眞如堂町の松栄堂という老舗の香堂です。

ここを初めて訪れたのは、いまから数年前。
前々からお香の好きで興味があったのですが、上洛する折,下調べて見ていたガイドブックに松栄堂のことが載っていたので、行程の最後,帰東直前に立ち寄って2点のお香を買って帰った・・・のが、切欠でした。
以後,初めて(一応本格的に)焚いて楽しんだお香は実に上品で香しく、集中したい時や落ち着きたい時には打って付け。
中でも気に入ったのが夜,独り真っ暗な部屋で佇みたい時や就寝前、雨降りの日にその雨音を聞きながら焚いたお香はとってもよく、(何と無く)風情も感じられて私は気に入っています。
それ以来、愛用している松栄堂のお香なのですが、生憎手持ちを切らしていたので折角の機会にと、洛中の本店でそれを買い求めたく、今回もまた行程の最後,帰東前に立ち寄りました。
この老舗香堂の本店は、今回巡った地域とはまるで様相の違うビル群の中に在るのですが、店舗のある1階部分は和風に,本社機能を備えた(恐らく)2階以上は近代要素満点のビル・・・という、一見珍妙な造りとなっています。
ここへは、最寄の烏丸線丸太町駅から南へ歩いて3分ほど,洛中にはありますが、都内で言う日本橋辺りの繁華街からは一歩外れており、一番大きいか,京都新聞本社のシャッターが降りていて、街中も先の東山の参道同様に閑散としており、その雰囲気に思わず呑まれて何と無く,松栄堂の敷居が高く感じました...。
それでも意を決して,店内に入るとそこには・・・私以外のお客さんは居らず(--ゞ
お香を買うことは決めてはいたのですが、妙に緊張してしまいました(苦笑)
それでも何とか(爆),お気に入りのお香などを買って帰りました。

帰東の新幹線は19時半過ぎですが、松栄堂を後にしたのはまだ18時過ぎ。
それまで時間があるので、ここから少し歩いたところに在る京都御苑に向かいました。

明治の東遷が行われるまで、現在の御苑一帯は公家屋敷が建ち並ぶ、いわゆる“公家町”が形成されていました。
そこへ、私は上洛した折に必ず訪れていて、特に前回と前々回は秋の御所一般公開に照準を合わせて上洛をして、予定通りに御所内を見,悠久の雅な雰囲気を存分堪能しました・・・が、この日は勿論,御所内へ入ることは出来ないので、その分,御苑内を散策。
かつて、閑院宮邸と九条邸があったところから入って西北の端にある石薬師御門まで,30分ほど掛けてゆっくりと,雨の降る夕暮れで人気が無い御所の、石砂利の敷き詰められた道を歩いていきました。

毎度,ここを訪れた時には御所沿いに、近衛邸と桂宮邸の間にある今出川御門へ抜けて行くのですが、この日は今まで行ったことの無い御所の東側,仙洞御所などがある道を通っていきました。
そこは、先に記したとおり今まで通ったことの無い道だったので、仙洞や大宮御所を見るだけで新鮮だったのですが、この他にも多く,厳島神社や学習院跡,京都迎賓館など見ることが出来て、発見の連続で大変面白い散策が出来ました。

それは石薬師御門を出てからも、何処と無く落ち着いた雰囲気の街並みがとってもよかったですが、流石に結構な距離を歩いたので、体力的にはちょい限界気味でした。
更に、新幹線の時間まで1時間弱だったので、御苑の東側を通る河原町通へ。
石薬師御門の最寄である河原町今出川から一気に,京都駅行きのバスに乗って京都駅まで向かいました。

洛東の閑寂の夕<<<<<◇>>>>>京洛より帰東

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