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『三国志』 北方謙三 著

2015年09月30日 | 読書

『西遊記』、『水滸伝』と合わせて
中国の三大奇書と呼ばれる『三国志』。

初めて読んだのが横山光輝著(潮出版社刊 全60巻)のマンガでした。


それで『三国志』の世界にはまり、
吉川英治著(新潮文庫刊 全10巻他)へと進み、


そして北方謙三著の
『三国志』(角川春樹事務所刊 全13巻)に辿り着きました。

長編の小説を読むのが正直言って苦手で、
前編・後編と分かれているだけでモノ怖じしてしまうのですが、
『三国志』は最初にマンガを読んで面白いのがわかっているせいか、
全13巻の大作にも躊躇うことなく挑めました。

特に北方版の『三国志』は
登場人物ひとりひとりの性格が細かく設定されており、
劉備、関羽、張飛の義兄弟や、曹操、諸葛亮孔明などの
お馴染みの登場人物以外にもしっかりと感情移入でき、
大変面白く読めました。


それまで北方謙三さんの作品って敷居が高いというか、
ハードボイルドのイメージが強いせいか、
どうも文章が小難しかったり、読んでて疲れそうな気がしたりで、
これまで手を出したコトがありませんでした。

それがいざ読んでみると意外に(失礼)読みやすく、
登場人物がとても魅力的に描かれて、おりすっかり大ファンになりました。
(こういうのを食わず嫌いって言うんですね。)

史実よりもいかに物語として面白くするかに
主眼を置かれているようで、
オリジナルのキャラクターが物語の重要な場面で暗躍したり、
通常『三国志』では悪モノの扱いである人物であっても、
その結果にいたるまでの心理描写を描くコトで
人間味溢れるキャラクターへと昇華させていたり、
とにかく出てくる人物、出てくる人物がみなカッコいい!
ちなみに一番のお気に入りは馬超です。
(あと呂布に陸遜、成玄固に石岐、幽、爰京、言い出したらキリがありません。)

まるでマンガを読んでるみたいに次の巻が気になり、
残りの巻数が少なくなると終わってしまうのが寂しく思えたほどです。

北方謙三さんの中国史長編作品は、
『水滸伝』(集英社刊 全19巻)、『楊令伝』(同 全15巻)
そして現在も続いている『岳飛伝』(同 14巻まで刊行)など、
まだまだたくさんありますので、少しずつ挑んでいきたいと思います。
現在、『楊家将』、『血涙』を読んでますが、これがまた面白い!

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