温泉でヨガ

田舎の温泉地、武雄温泉。コツコツのんびりヨガ日記、インド話、世界船、旅、まちづくり...がばいよかとこ。

話し相手

2009-04-28 | つぶやき、いろいろ。
『10分か、15分、時間いい?』
そう言って、還暦を過ぎた男が話し始めた。
私はこの男と顔見知り、でも名前は知らない。
時々、仕事の合間に寄っては、世間話をしていく。
小さく静かな声で。



男は続けた。

『俳優の緒方拳って人が死んで、追悼番組があってたんですよ。テレビで。『帽子』っていう…』
男は、その物語の流れを一通り話した。
私は、頷きながら話の展開が全く読めず、ただ聞いていた。
『...その主人公は、結局思い伝えたかった女性に、できなかったんですよ...自分の思いを伝えることが。』
『普段はそんなドラマなんて見ないから、妻も言ったんですよ。「珍しいわね。」って。』
『でも、吸い込まれるように見入ってね。』
5分ぐらい経った頃、男は話を中断し、何かを取りに車に走っていく。

男は以前も、何度か新聞の切抜きや雑誌のコピーを見せながら話をすることがあったので、
私はあまり不思議には思わなかった。
今日は一体何をもってくるのかな???

男の手に、ペラペラのフォトアルバムが一冊。
『それで、そのドラマを見ていたら、急に時代が戻ったんです。』
男はアルバムをサッと開いた。
4枚の写真。カラーだけど、ちょっと色褪せた写真が目に入る。
最初の写真は、20代の男と女が二人。
その下には、その女が一人の写真。

男は再び口を開き始めた。
『私にも、同じような経験があったと、一気に昔を思い出したんです。』

男は、40年前の、目の前の男だった。
女性は、男が40年前に惚れた女性だった。とてつもなく、美人だった。
『あの若い頃の自分がね、もうひとつ押しがあれば...と思いました。』
目の前の60代の男性が、続けていく。
『ネガを取っていたから、現像したんです。それでね、この場所を思い出そうとしたけど、
こっちの下の写真の場所がどうしてもわからない。思い出せなくて。』
この下の写真には、公園に遊具があって、その傍に女性が映っていた。
後ろには小高い丘と、まだ細くて若い木の幹が二本ある。
『そこで、思いをたどって車で探したんです。この場所がどこなのか、確かめたくて。』

二枚の写真の隣には、色彩の明るい二枚の写真。日付は2009年だ。
『これが、同じ場所の、今の写真。』
同じアングルから撮られた、40年前の男の思い出の場所がそこにあった。
『見つけたんです。何度も周って。驚いた。ここが同じ場所なんて思いもよらなかった。
だってもうここに丘はなくて、住宅地になってて、遠くに見えた山なんてもう見えやしない。
40年の月日だからね。』

赤と白の遊具は、かなりヒビが入っていて、それでも形も色もそのままだった。
女の後ろにあった若い木の幹は、見違えるほど大きな木に成長していた。
同じ場所の、『2枚』+『2枚』の写真の間に、40年の月日が流れていた。
4枚の写真の後ろに、どんなドラマが在ったのか、想像もできない。
だって、私はこの男のこともよく知らない。
ただ顔見知りなだけなのだから。

『この女性、今はどうされてるんでしょうね?』

『わからない、長崎に嫁いだことは聞いたけれど。
幸せに暮らしていることを、願うしかない。』
『今更だけど...、勇気が無かったと思う、あの頃。』


『聞いてくれて、ありがとう。』 そう言って、男は去っていった。
私は、不思議な感覚を味わった。
今日、話が聞けて、よかった。

インド+ミリオネア

2009-04-27 | つぶやき、いろいろ。
テストを終えた足で… どうしても我慢できずに、福岡天神までバスで向かい、
映画『スラムドッグ$ミリオネア』を観てきました!
なんだか、旅に出る感覚に似ていたなぁ。
本能的に、行きたい!と、足が向かっておりました
小さな映画館だったけれど、みんな列を成していました。



インドの急成長した経済の裏には、
その波に乗った人も、その波に取り残されている人も居れば、
そんなの全く関係無い人もいるんですよね。
Money, money, money の社会と、そんな人間の弱さに踊る『ミリオネア』の世界。
その絡みが上手く、時々プププって思い出し笑いなどしながら、最後まで楽しめました。
やっぱり、絵になる映像が多いなぁ~インド~
実際、インドでも流行ってました番組『$ミリオネア』。
(余談ですが、昨夏渡印した時、テレビで『風雲たけし城』があってたんですよ!笑)

映画を観ながら、インドで目にしたシーンが次々と頭の中によみがえってきました。
時に悲しく、時に楽しく。 懐かしかった... 
あんな風景の中に生きてた自分が居たんだなぁ、って。

スラムの現実を見せられると苦しくて、コルカタ(カルカッタ)で早朝の駅に裸で横たわる子供の姿がよみがえり、
人懐っこい性格やインドのダンスシーンには、身近で良くしてくれたインドの人達がよみがえり、
とても人間臭い映画であって、
インド社会の構図が垣間見られたような気がします。
佐賀でも上映されたらいいなぁ。おススメです。

そうそう映画を観ながら、私も以前『$ミリオネア$』テレフォンに出たことを思いました
惹かれたのも仕方ないですよね。
『インド』+『$ミリオネア』。
なんか、不思議な感じです。


蓮ランプ

2009-04-25 | まちづくり
今夜は、以前告知していた『和紙ランプシェードWS ~Second~』でした。
講師の石永先生、参加いただいた皆様、クリエイティブなステキな時間を
どうもありがとうございました


まず、開始前、こんな物が机上に並んでおりました。
いったいどんな風に出来上がるのやら...、不安な私たち



恐る恐る、
先生の指導を受けながら、作業に入ります。
なんとなく、ハンダゴテも二回目は要領良くなったような!?

さちよさんは、Yellow系の二色使い。



ひとみさんは、あたたかなRedと決めて来たそう。



私は、なんとなく淡いpinkを選択。



まだ未完成の、ワクワク感。
集中力もかなり要ったよね



みんな、食べ物に例えてしまうんだなぁ。
みかん、りんご、もも。
神経使うもんで、結構お腹も空いてたもんねぇ。


気付いてみれば、4時間
あっという間。



では、完成品を披露させていただきます。
私たちでも、ここまでできました!!!
(先生にかなりフォローしてもらっていますが...


ジャジャジャジャーン
      


みんな、感動
また、色違いで作りたいですね


今回の『和ランプシェードWS ~second~』、
また6月頃にできたらいいなぁと思っています

飾らない

2009-04-25 | つぶやき、いろいろ。
この前、『空を見上げる会』のことを書いたら、
ブログ上とか、携帯メッセとか、直接とか、
いろんな人が、共感してくれて。
あっという間に、メンバーは増えていきました。

その思いを共有できるなら、
いつでも。 どこでも。 どなたでも。

必要な時に、
必要な場所で、
それぞれ、やっていきましょうね。
同じ思いの仲間が居ると思うと、
なんだか、ホッとします。




今朝は、
昨晩からの雨のお陰で、
木々から渡る雨水が多く、
水の流れる音と、
小鳥のさえずりの音の、
そのコラボと言ったら、もう...!!

新緑の美しさは更に際立ち、
濃淡の緑に、ため息が出ます。

この時間、
人工のヒーリング音楽は、不要。
天然の音で。

あとは、
マットに自分が居れば、
それだけでいい。
シンプルでしょ。

色々抱えた、
複雑な人間が、
飾らない自然の中に、
癒されていきます。



話はかわりますが、
スラムドッグ&ミリオネア』が、観たい~
なんで佐賀はないの???佐賀にお金が落ちないよぉ。
聞く人聞く人、福岡まで行ってます
凄く観たいんだけど、まだチャンスがなくて...、福岡か、長崎かぁ。
でもインド映画に触れたくて...、
今日は代わりに、『OM Shanti OM』を再び流してます。
あぁ、観たいよぉーーー 
どなたか行かれるなら、声かけてください

空を見上げる会

2009-04-22 | まちづくり

今日、新しく、
とある会が発足した。

『武雄の空を見上げる会』。

当たり前のことかもしれないけれど、
それぞれ目標があって、
それぞれ個性があって、
それぞれ視点が違って、
生活があって、仕事があって、
前に、後ろに、横に、斜めに、進むけど、

でも時々、
立ち止まって、
顔を上に向けること。




そしたら、ほら、空が見える。

ひとつの広い、空が見える。

仕切りなんて無い、空が見える。


私たちは、それぞれ、
距離や時間に、
分断された生活をしているけれど、
でもね、
空を見上げると、
この空は、
繋がってるんだなぁ、と。
改めて、思う。

ただ、それだけ。
それだけの、会。


まだ会員は、二人。
一人じゃなくて、二人居る。
きっと、同じ気持ちの人は、もっと居る。

久しぶりの土日。

2009-04-19 | つぶやき、いろいろ。
「藤の花のてんぷら」をいただいたり@レサンジュ春きさん
日付が変わるまで話したり@紘さん
ヨガで気持ち落ち着けたり@天空のヨガ場
いつものお顔を拝見したり@朝市
沢山の出会いをいただいたり@ICTセミナー

久しぶりに土日!!
というのも、ここ数年weekend!!!という感覚はなかったので、
友人とワイワイしたり、ヨガしたり、お勉強したり、
なんだかとても週末らしかったです(笑)



上の写真は、セミナー開催中の様子。
セミナー中にカメラスタッフがウロチョロしてるなぁ~と思ったら、
休憩時間にはもう既にホールの壁に掲示されていました

現在、佐賀県とマイクロソフト社が連携をしているお陰で(佐賀県が自治体では全国初!!)、多方面で一流のICTセミナーなどが開催されているそうです
支援期間は1年とのこと。佐賀の地方で、国内最先端の手法が学べるのは、単純に、ラッキーでは??
内容も面白かったけど、特に配布された資料がすばらしく!
こらからドンドン県内に広まればいいなぁと思います。
講師の先生は、伊万里出身、ナレッジネトワークの森戸裕一先生
武雄のことも触れていただいたり、テンポ良く、雰囲気の良い楽しい時間でした。
企画側が用意してくれた100均のかぶり物小道具も笑えた~



久しぶりの、土日。

昔からの仲間と。
新しい出会いと。
ありがとうございました

お引越し

2009-04-16 | つぶやき、いろいろ。
昨年秋、初めて芽が出た、『カレーリーフ』の種。
この時まだ、小指の爪の半分ぐらい。



でもそれから寒くなったし、
なかなか大きくならなくて、
母ちゃん(私)心配していたんだよ。

でもね、
『そろそろ、あたたかくなってきたので、大きな鉢に植え替えてみて。』
そう教えてもらって、
大きな鉢に移すことに。

カラになってた少し大きな鉢に、
土を入れて、EM土も入れて、混ぜてみた。

さぁ、ちょっとゴメンヨ。
触るよ~
引っ越すよ。

ゴソゴソ。
やさしく。
ちょっと、見せてね。

おぉー。

ほんとだー。

地上はちょっとだけだけど、
土の中に、
こんなに根が張ってたねー。



今度のおうちは、
根が底に着かないよ、深いよー。
まだ今は。

思いっきり伸びてちょーだい!

パーマカルチャー

2009-04-11 | つぶやき、いろいろ。
がばいYOGAクラブ仲間yookoさん企画のイベントのお知らせです。

パーマカルチャー』で有名なデジャーデンゆかりさん。
日本で何度もWSされているのですが、今回初めて佐賀県で、それも武雄でのWS開催です。
偶然にも、第2期九州パーマカルチャー塾のチラシデザインも、武雄のWSチラシも、ユキヒラさん作。

噂には聞いていますが、まだ実際にお目にかかったことがないので、とても楽しみ
以前、三樹参りで一緒に周ったり、ラジオでお世話になったJakeも再び武雄に来てくれます。
詳細は、がばいYOGA!クラブ事務局長のコトさんブログへ!

『自然、大地、土、農、持続性、オーストラリア、地球…』
こんなKey Wordにピン!と来た方は、いかがでしょうか?



チケットあります
ご一報ください!!

和紙ランプシェードWS Part.2

2009-04-11 | まちづくり
今日は、以前お知らせしていた『和紙ランプシェードWS Part.2』の日でした
(4/25土の second lesson に、あと一人空きがありますょ!)


いざ始まると、みんな真剣で静かです

「半田ごて」、初体験

やっぱり、この和紙選びの時間が一番楽しい女子達


これまでお仕事などでお世話になった先輩、ヨガ仲間、そのお友達。
ものづくりの楽しさ再発見の時間でした。

 
 

参加者の皆様、石永先生、どうもお疲れ様でした!!


お客様

2009-04-07 | つぶやき、いろいろ。
そっと、話しかけたら、
そっと、ドアを開けて下さいました。

シンガポールからのお二人は、1週間の日本旅行。
最近使ってない英語で武雄のよかとこをご紹介。
どこまで伝わったかどうかは疑問だけど楽しい会話。
今日明日と博多泊の後、帰国されるそうです。

ミサイル護衛から戻られたばかりの自衛隊の方(佐世保から自転車で!!)とは、お仕事の話も少し。
でもそれよりも、赤道直下の凪の海の話を、和やかにシェアできた時間。
また船に乗りたくなりました。
明日はもう門司、そして横須賀へ戻られるそうです。


もうお会いできないかもしれないけれど、
今日という日に、
出会ったお客様との、
貴重な時間。
一期一会。
ありがたかったです




仕事に限らず、
他愛も無い、
当たり前のような、
日常に寄せて。


私があの時Happyを感じたように、
相手にもこのHappyが伝わっていたら... 

その時の、
その場の空気が、
かけがえのない宝モノです。

あたたかい気持ちを、
あたたかい空気を、
ありがとうございました。

皆様の今日という日の、その一瞬に、
小さなHappyが存在したことを...、願っています。

Youth

2009-04-04 | つぶやき、いろいろ。


最近、
自分へ、
シンクロする言葉があって。

それが教えていることは、
何なんだろうと、
思うのです。

導きの答えは、
どんな時も、
既に自分の中に、
あるはず...。





そんな中、
船仲間が送ってくれたメールの中に、
あたたかい物を見つけました

サミュエル・ウルマン の、『青春の詩』 です。
山田先生、ノブ、教えてくれてありがとう


青春とは若き肉体の中にあるのではなく 
若き精神の中にこそある
真っ赤な唇 しなやかな体 そういうものはたいした問題ではない
問題にすべきは強い意志 豊かな想像力 燃え上がる情熱 
そういうものがあるかないかこんこんと湧き出る泉のように
あなたの精神は今日も新鮮だろうか
臆病な精神の中に青春はない 
大いなる愛のために発揮される勇気と冒険心の中にこそ 青春はある
臆病な20歳がいる すでにして老人
勇気のある60歳がいる 青春の真っ只中 
歳を重ねただけで人は老いない 
夢を失ったとき初めて老いる 
歳月は皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき 精神はしわだらけになる
苦悩 恐怖 自己嫌悪 それらは精神をしぼませごみくずに変えてしまう
誰にとっても大切なもの それは感動する心
次は何が起こるのだろうと 目を輝かせる子供のような好奇心 
胸をときめかせ未知の人生に挑戦する喜び
さあ目を閉じて思い浮かべてみよう
あなたの心の中にある無線基地 青空高くそびえ立つアンテナ
アンテナは受信するだろう 偉大な人々からのメッセージ 崇高な自然からのメッセージ
世界がどんなに美しく 驚きに満ちているか
生きることがどんなに素晴らしいか 
勇気と希望 微笑みを忘れず 命のメッセージを受信しつづける限り
あなたはいつまでも青年
だがもし あなたのこころのアンテナが倒れ雪のような冷たい皮肉と 
氷のように頑固な失望に覆われるならば 
たとえ20歳であったとしても あなたは立派な老人
あなたの心のアンテナが今日も青空高くそびえ立ち 
命のメッセージを受信しつづける限り 
たとえ80歳であったとしても あなたは常に青春
青春とは 真の青春とは 
若き肉体の中にあるのではなく 
若き精神の中にこそある