神輿や太鼓台の鉢合わせしているけれど、それがお祭とイコールではないことは知ってほしい。
まずみんな形や見た目から入ることは仕方ないとして、年配の方がきちんと教えないと。若い者はそうするものよ、なんて言っている場合ではない。怪我をしたり亡くなったりしたのではお祭の意義から本末顛倒。
県内のある街で禁止になっている鉢合わせをしたからといって代表者が逮捕されたというニュースを見ました。いけないことはしてはいけない。
昔はしていたかも知れないけれど今の人たちにはそうする力も技も人格も持ち合わせていない。祭の時期にだけひょっこり現れて大口叩いてるリーダーに誰がついていこうか。
祭はそもそも氏神崇拝をベースにして地域に住む人たちが神様に感謝する行為なんだから。神社も神様も自分の先祖や地域の先輩を大事にできない人が祭に参加する資格はないと思うのです。
行政にも問題あり。祭を観光に利用するのもいいけれど、地域住民のことを中心に考えてそうしているかということ。祭は人寄せの道具で、市外からどれだけ見物客がきたかなんてあらそっているのはどうだか。観光のために祭の日を変更しているところもある。大事な大事な祭日を第何日曜日なんかにする理由もわからない。世界中のどこに「私の誕生日は10月の第2土曜日なんです。」なんて言う人がいるだろうか。やっぱり数字に意味があり、その日というのは大事にしたい記念日だと思うわけです。人がたくさん見にくるとか、参加がしやすいとか、そういう問題ではないと思うのです。
そういったことからも、祭についてはもっとみんなで考えてみてほしいと思うのです。
少数だけど、地域に組み入りしてないから神輿がかけない子供もいます。自分の家の葬式が別の宗教だからという理由で神輿や提灯行列にも参加できない子供もいます。大人はもっと考えたらいいのにと心配になってきます。みんなかしてるから、それが正しいとか、そうするべきだと言っているのではありません。神社とか神道というのは一宗教としてでなく、日本人がこの国で大昔から長年にわたって歩んできた歴史であり、文化である部分が多いということも知って理解してもらうとともに、今そのバトンを持っている私たちが次の世代にどうバトンを回していくかということをこのお祭の機会にしっかり考えていただければと思うのです。他人事ではなく、私の問題であるのです。
神の恵み、豊かな自然、先祖崇拝を忘れずに、大切にして生きたいです。
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