社会人コーチ

コーチ&スーパーバイザーが
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「観念」と「セルフトーク」

2011-03-25 10:43:48 | Weblog
菅原裕子著「思いを伝える技術」(PHP文庫)を読んでいます。
この本、「聞く技術・伝える技術」というタイトルの本をリメイクした本だと書かれています。既に読んでいるように思うのですが著者のファンの一人として再読しています。

とてもいい本だと思います。
「技術」という題名になっているのですが
中身はテクニックだけについて書かれていない
ここが良いポイントです

私たちは何かの事象に直面したとき
自分の中でつぶやきが起こります。
それに気がつく人と気がつかない人がいるかもしれません。
できるだけ気がつくようにすることで
洞察力は強くなるでしょうね

その呟きがどこから来るか?
著者は「観念」だと言っています。
潜在意識のことでしょうね。
生育過程で形成された潜在意識がつぶやくのです。
つぶやきに気がつけば自分が持っている潜在意識がわかってくる
そのことで自分の思考の癖がわかる

それを知っていてコミュニケーションをすると
効果的なコミュニケーションができる

こんなことまで扱っています。
良い本だと思います。540円と安いし。
お勧めです。

堂場瞬一著「水を打つ」を読む

2011-03-20 16:28:03 | Weblog
堂場さんの実業之日本車文庫のスポーツ小説コレクション
先に「チーム」の紹介をしました。

それに先行して出されていた小説「水を打つ」
上下巻があって
読み応えがあります。

高校生の変わった性格をした小泉は
平泳ぎの選手
高校時代に記録が伸びて全日本のチームに入ってくる

前回のオリッピックで平泳ぎ銀メダリストの今岡
ここから物語りはスタートします。

男子メドレーリレーが舞台
新しく出あった4人の選手が
チームになってゆく過程が
展開されます。

チームはどのように作られてゆくのか
を扱った小説ですから
「チームを作る」ことを専門とする私にとっては
興味深いジャンル

最後は涙が出てクライマックス
面白い小説にまた出会いました。

自分による自分の教育

2011-03-10 17:36:05 | Weblog

春の声を聞くと思い出すことがあります。

私が35才での転職の際ことです。
既に中小企業診断士の試験に合格していましたので、
コンサルティング企業に、
いくらかの自信を持って入社しました。

1ヶ月たった頃、
最初の報告を作る仕事を頂きました。

提出した報告書が上司の手を経て自分の手許に帰ってきました。
なんとその報告書は、
始めから終わりまで、
すべてのページが赤いペン跡で被いかぶさっていたのです。
そして上司が一言。「論理性に少々問題があります」

衝撃でした。

即答するように質問をしました。
「論理性を身に着けるにはどうすればよいのでしょうか?」
上司は「どうでしょうか?自分で考えて下さい」

「論理性を身に着ける本」最近では本屋にその類の本が氾濫しています。
が当時はほとんど見当たりありませんでした。

そんな中で、懸命な自学自習が始まりました。
そして、少しずつわかってきました。

そして更に、論理が事物の理解を進めること、
自学自習は論理性無しには進まないこと、

自分による自分の教育は
論理性を身につけることから始めなければならないこと、
などもわかってきました。

自分がこうして仕事をしていられるのは
自分による自分の教育がある程度成果を作ってきたから

そしてそれはあの「報告書」があったからだということ。

そんなことを思い出すのです。
春は論理の季節・・・・・???