高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2006年度 高尾山 情報 報告

2007-03-31 00:03:04 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

★ 2006 巡視報告  ★ 2006 イベント報告  ★ 2006 高尾山自然情報 ★ 2006 スケジュール 

★★ 2006年度 巡視報告(26) ★★

6月  3日 南高尾巡回  8日 高尾山巡視

7月   2日 裏高尾  22日 巡回八王子城山 23日 高尾サポートレンジャー会 自主巡回(試行)

8月  10日 高尾山サポートレンジャー会自主巡回スタート  20日 巡回 北高尾  22日 高尾山内+登山道補修        27日 巡回「1号路」+シモバシラ観察予定地の整備(低木刈り)+委員会

9月   6日 八王子城跡・御主殿跡等の史跡巡回(第1回SR自主計画) 16日 自主巡回 裏高尾+委員会 

  20日 自主巡回 南高尾  30日 自主巡回 高尾山内(6号路)

10月   4日第五回SR会自主巡回 鳥の道 14日 自主巡回 高尾山内   21日 自主巡回(第7回) 高尾山内(旧道&蛇滝) 

 29日 自主巡回 高尾山内        

11月   4日 自主巡回 高尾山内~一丁平   8日 自主巡回 高尾山内  11日 共同巡回 高尾山内  

23日 自主巡回 高尾山内(その1)  23日 自主巡回 高尾山内(その2)  26日 自主巡回 高尾山内

12月   9日 自主巡回 高尾山内  13日 共同巡回「高尾山+一丁平補修」  16日 共同巡回「かたらいの路滝山コース」   

20日 自主巡回 関東ふれあいの道(湖のみち)  24日 自主巡回 高尾山内 

2007

1月 10日 共同巡回「高尾山内」  14日 自主巡回 高尾山内   21日 共同巡回+登山道補修   28日 自主巡回 小仏~高尾山内    

2月  1日 共同巡回 小仏城山  11日 共同巡回+登山道補修  17日 自主巡回 高尾山内     

3月  4日 共同巡回:かたらいの路「多摩丘陵コース」  25日 自主巡回 日影沢  27日 共同巡回「裏高尾」+シモバシラ観察地撤去   

 

★★ 2006年度 イベント報告(13) ★★

7月   12日 サポートレンジャーを探すには  13日高尾利用動態調査(夏季平日)  15日 高尾利用動態調査(夏季休日)            

8月   5日 スキルアップ研修「登山道補修」        

9月   2日 スキルアップ研修《高尾山の自然》  10日 高尾水環境調査

10月  7日 イベント「まるごと体験 高尾山」  28日 スキルアップ研修「山の上での救急法」

11月  1日 高尾利用動態調査(平日)   3日 高尾利用動態調査(休日)    15日 稲荷山コース等通行止めのお知らせ     

29日 共同巡回&シモバシラ観察地整備作業

12月  3日 清掃集中登山

2007

1月 17日 サポレン第三期生研修中!

 


★★ 2006年度 高尾山自然情報(23) ★★

6月   9日 スギの花のように見えるけど?  

7月   11日  カヤの根元を掘ったのは誰?

8月   10日  ジムグリの厄日   13日 うりぼう現る!

9月   14日  霞に抱かれる巨木達

10月   18日 新しいコースが開通しました

12月   23日 伐採作業進行中  23日 ダイヤモンド富士

2007

2月  6日 南高尾交通規制のお知らせ  12日 透かし俵?  12日 春の便りが届いています  18日 二度寝ガエル  18日 早春の花、続々と  23日 一輪でも・・  24日 5号路・鳥のみち(もみじ台近辺)開通!  25日 ダンコウバイ開花しました。   27日 ヒナスミレ  

3月   1日 稲荷山コース&もみじ台南側まき道が開通しました  10日 おしゃれをしたヨゴレネコノメ   11日 ナガバノスミレサイシン  17日 木々の花も咲き始めました  23日 植物の異形葉   28日 マルバスミレ・エイザンスミレ

       

★★ 2006年度 スケジュール(3) ★★

6月 6月スケジュール

7月 7月スケジュール

8月 8月スケジュール

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2007/03/28 マルバスミレ・エイザンスミレ

2007-03-28 12:16:18 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 5・6種類目のスミレ紹介になりました。マルバスミレは小仏川沿い、エイザンスミレは蛇滝コース沿いで見つけたものです。
 マルバスミレは今季初の確認でした。名前の由来はそのまんまで、葉の丸いスミレということですが、実際はまん丸ではなく、先は少しとがっています。日影沢や小仏川沿いでみることが多いです。エイザンスミレは、スミレの中では最も見分けが簡単な種のひとつだと思います。葉が三つに裂け、その裂けた葉の両側がさらに2裂するから、小葉が5つあるように見えます。名前どおり、比叡山に多いそうです。(都レK)

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2007/03/27 共同巡回「裏高尾」+シモバシラ観察地撤去

2007-03-27 11:26:24 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:4名(都レンジャー1名)
コース:清滝駅~梅郷コース~蛇滝コース~1号路~高尾山頂(午前)、シモバシラ観察地(午後)

 今日は25日の自主巡回に続き、小仏川沿いのコースの巡回となりました。高尾山は春本番を迎え、登山道沿いには様々な花が咲いていました。スミレだけでも7種類、エンゴサクの仲間やミミガタテンナンショウなど変わった形の花も咲いて追おり、お花見巡回となりました。
 駒木野公園を越えて小仏川を渡る橋に差し掛かったとたん、橋の向こうから見慣れぬ動物が飼い主と一緒にトコトコと歩いてきました。ミニブタです。「ぶーちゃん」と呼ばれていたミニブタは、飼い主のそばからあまり離れない範囲でしきりに地面に生えた雑草を食べていました。ひとしきりミニブタ話を聞いて盛り上がったところで、清滝から高尾山頂の間のように、人の多いところではリードをつけるようにお願いしました(ミニブタはイヌではないのでリードの義務付けはありません)。でも、その心配はなかったようです。あまり人が多いところでは、われわれのようにミニブタを珍しがって話しかけてくる人が多く、散歩にならないので行かないそうです(笑)。ちなみに高尾山でミニブタ連れに会ったのは初めてでした。犬以外では、ネコ連れ、フェレット連れ、に続くものでした。
 午後は冬の間設置していたシモバシラ観察地を撤去しました。二宮尊徳のように背負子に木杭を縛って山頂まで運ぶのは一苦労でしたね。お疲れ様でした。残念ながらこの冬は暖冬だったため、あまり大きなシモバシラを見ることができませんでしたが、解説板を通して多くの方にシモバシラ観察に伴う植生荒廃の現況を知ってもらえたのではないかと思います。次の冬も継続して設置する予定ですので、またご協力をお願いいたします。(都レK)

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2007/3/25 自主巡回 日影沢 

2007-03-25 04:21:46 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:3名
コース:高尾山口~梅郷コース~蛇滝口~日影~日影沢林道~日影バス停

 天気予報は残念ながら大当たりで、高尾山口駅を出ると激しい雨が降っていました。
 いつもはにぎやかな清滝駅周辺も人影は数えるほどでとても静か。この天気では利用者も少ないし、すべって転ぶことも考えられるので計画を変更、裏高尾の梅郷コースを日影沢林道まで歩くことに決めました。
 名残の梅を少し残した木々の下にはカテンソウ、ヤマエンゴサク、ユリワサビなどが咲き、川沿いにはアズマイチゲ、ニリンソウ、ミヤマカタバミ、キバナノアマナが、日差しがないせいかうつむいてほんの少しだけ花を開いていました。見逃しがちなハナネコノメ、ヨゴレネコノメ、コチャルメルソウ、ヤマルリソウも雨に濡れてとても瑞々しくじっと見つめてしまうのでした。
葉を落とした木々の枝にもアブラチャンの黄色、カツラの赤、キブシのクリーム色が遠目にも鮮やかで、雨で少し煙った風景に色を加えていました。
 大きなカワウに驚かされたり、名前のわからない小鳥に首を傾げたり、蛙の鳴き声に聞き入ったりと人と殆ど出会わない分、周りの自然に色々と気付いたような気がして、たまにはこんな日があってもいいなあと感じた一日でした。(SR/AU)

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2006_03_23 植物の異形葉

2007-03-23 09:53:46 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 植物図鑑には、ある植物は葉の長さが何cm、鋸歯がある、色は何色、光沢があるなど、形態に関する様々な記載が載っています。ですが実際に野外に出てみると、例外が多いことに気がつきます。例えば、葉のとげが有名なヒイラギは、年をとるとトゲが少なくなり、丸い葉がつくようになります。昔、桑の実を食べた方も多いと思いますが、桑の葉は切れ込みのある葉とない葉があります。このように同じ植物のなかに、異なる形をした葉が着くことを植物の異形葉性といいます。
 ブナなどの高木では、林冠の日当りのいい場所に着いた葉は小さく厚い葉になり、木の下方の暗い場所に着いた葉は大きく薄い葉になることが知られています。これは、暗い環境では葉の面積を大きくすることで弱い光をなるべくたくさん集め、日なたでは葉の面積を小さくするかわりに厚さを増して強い光を余すことなく受け止めるように工夫しているのだと考えられています。しかし、全ての異形葉を説明する理由はまだ見つかっていません。
 写真はスイカズラの異形葉。切れ込みのある葉と切れ込みのない葉が一緒についています。なぜ同じ種類でもこんなに葉の形が違うのか?そんな観点から見直してみると、山にありふれたスイカズラも、実は深いなぞを秘めた存在なのです。自然の懐の深さを感じますね。(都レK)

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2007/3/17 木々の花も咲き始めました

2007-03-17 13:31:31 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 登山道を歩いていると、頭の上に黄色いブドウの房に似たキブシの花が垂れ下がっていました。キブシは漢字で「木五倍子」。果実を「五倍子("ふし"もしくは"ごばいし")」の代用品として染料に用いたことからきているそうです。「五倍子」は、ヌルデの葉にアブラムシが寄生してできた虫こぶ(ヌルデの葉には確かに虫こぶを多く見かけます)のことで、このこぶからタンニンをとって、空五倍子色(うつふしいろ)とよばれる伝統的な色を作り出す染料や、薬などに利用したそうです。参考(空五倍子色はこんな色です)<http://www.colordic.org/colorsample/2188.html>
(都レK)

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2007/03/11 ナガバノスミレサイシン

2007-03-11 13:46:14 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 高尾山でまた新たなスミレが咲き出しました。これはナガバノスミレサイシン。カンアオイの仲間に細辛(サイシン)という種類があります(正式名はウスバサイシン)。このサイシンは根が細くて噛むとピリッとした辛味があり、漢方薬として用いられるそうです。これと葉が似ているスミレにスミレサイシンという名が付けられ、さらにそれと比べて葉が細長いのでナガバノスミレサイシンと名づけられたようです。1号路などでよく見られます。
 写真の個体は葉が開く前から大きな花をつけています。スミレの仲間は地下茎が発達していますが、スミレサイシンの仲間はその中でも特に地下茎が発達しています(スミレサイシンはその太い根をすり下ろしてとろろのようにして食用にされるそうです)。その立派な根にしっかりと蓄えた養分を使って、早春に立派な花を咲かせているのでしょう。この計画性を見習いたいものです。(都レK)

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2007/03/10 おしゃれをしたヨゴレネコノメ

2007-03-10 14:04:14 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 ヨゴレネコノメ。気の毒な名前を付けられたものです。「別に汚れているわけではありません!もともとこういう葉の色なんです!」という声が聞こえてきそうです。さて、このヨゴレネコノメ。普段はくすんだ葉の色をしてあまり目立ちませんが、花の時期には目立つ姿に変身します。花に近い葉(苞)は鮮やかな黄緑色に染まり、花の内側にはワインレッド色を帯びた雄しべが並び、今までの地味な姿が一変します。小さい花を鮮やかに彩って、虫たちを呼び寄せるための努力でしょうか。人間も年頃になると身なりに気を使いおしゃれをするようになりますが、それと同じなのかもしれません。
 1号路沿いでは道端に黄色く自己主張するヨゴレネコノメが目立ちはじめました。おしゃれの努力が文字通り実を結べば、「ネコノメ」の由来である閉じたネコの瞳のような果実を楽しむことができます。(都レK)

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2007/03/04 共同巡回:かたらいの路「多摩丘陵コース」

2007-03-04 13:19:10 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

参加者:10名+三期生3名+都レンジャー2名
コース:京王線長沼駅~長沼公園~平山城址公園~多摩テック裏~多摩動物公園裏~高幡不動~京王線高幡不動駅

 約1年ぶりにかたらいの路「多摩丘陵コース」を巡視しました。このコース周辺は都立多摩丘陵自然公園に指定され、都立長沼公園や平山城址公園などを中心に、武蔵野の雑木林が今でも残る地域です。
 今日は三期修了生の参加もあり、総勢15名の大人数での早春の里山歩きとなりました。長沼公園では、カタクリの花はまだ早すぎたようですが、スギの花が満開でした。花粉が風に乗っていく様子はなかなか美しいのですが、みなさん遠巻きにして見てましたね・・。
 多摩丘陵は高尾山とは色々と勝手が違います。眺望の良いところでは、「あそこがうちです」、「あの建物は偽装建築で大変みたいですよ」なんて話し声も聞こえてきました(笑)。住宅地に近いコースならではの楽しみ方ですね。もちろん自然も違います。高尾山と比べてコナラやクヌギなどの落葉樹からなる雑木林がほとんどで、モミなどは数えるほどしかありませんでした。林床のクロモジはあと1日あれば花が開きそうなほどでしたが、高尾山では芽が動き出したばかり。生物季節もかなり違うようです。
 今日のコース以外にも、多摩地域には自然の豊かな公園がたくさんあります。高尾山の自然はもちろん良いですが、毎日遠出するのも大変です。自宅の近くでお気に入りの公園を見つけ、四季の自然の移り変わりを身近に感じる場所にしてみてはいかがでしょうか。(都レK)

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2007/03/01 野鳥の餌付け対処中

2007-03-01 15:57:50 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

 高尾山では、毎冬になるとヤマガラを中心とした野鳥に餌をあげる人たちが現れます。しかし、この野鳥への餌付け、最近色々な場所で「問題があるのでは?」と取り上げられるようになってきました。最近の事例では、井の頭公園で餌付けされたカイツブリの子供が自力で餌をとれなくなってしまった(その後、取れるようになったそうです)ということがありました。そのため、井の頭公園では、NPOや市民団体・公園管理者が協力して、餌付け禁止に向けた普及啓発活動を始めたそうです。
 高尾山は自然公園です。自然のあるがままの姿を楽しみに訪れる方が非常に多い中で、野鳥を餌付けするという行為は、野生生物のペット化・私有化と同じではないでしょうか。その他にも、野生生物の健康や生態系への影響も懸念されます。この冬、高尾ビジターセンターには、多くの登山者から「野鳥の餌付けをどうにかしてほしい」という意見が寄せられました。そこで、東京都では簡易看板を設置することにしました。餌付けされ、ザックや頭に飛び乗って餌をねだるまでになったヤマガラを取り上げ、「ヤマガラを野性に戻そう」と呼びかけています。餌付けが多いポイントを中心に掲示してあります。一人でも多くの方が野生生物への餌付けの問題を認識してくれるように祈っています。(都レK)

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