参加者:6名(内、都レンジャー2名)
コース:清滝駅~稲荷山コース~<飛び石方面分岐点>~高尾林道~大平林道(昼食)~一丁平~<学習の歩道>~富士見台~山頂(解散)
伐採作業のため、昨年からずっと通行止めとなっていた奥高尾、鳥のみちの南側ですが、ようやくヘリコプターによる材の運び出しも終わりました。という訳で、今回は学習の歩道、高尾林道、大平林道を中心とした共同巡回を行いました。
二日に行った作業のあとを確認しながら稲荷山コースを上っていくと、木柵の補修をした飛び石下への分岐点のところから、左側にもう一本の連絡道があります。そこをちょっと進み、左側に下りる短い急な下りをいくと、そこはもう高尾林道です。下りたところで小休止をとったのですが、周囲を見渡すと、オオイヌフグリやヒメオドリコソウが咲き、キタテハやテングチョウが飛び… そこだけ、一足早く春が来ていたようです。
ところが先へ進むと凍結した道も多く、まだまだ冬なんだと思い知らされました。結構滑る割に、アイゼンを付けるほどではない… こういう道が一番疲れます。おまけに日陰に入ると、首筋から寒さが襲ってきます。そんなこともあって思ったほどペースが上がらず、予定では小仏城山だったのですが、大平林道の道端で昼食となりました。うーん、こんなことなら、もっと早めに日の当たる場所で昼食にしちゃえば良かった… 名前はあえて伏せますが、誰かは鍋ひっくりかえすし(笑)
てな訳で全体にゆっくり目のペースだったので、コースを変更し、城山の手前で右に折れ、一丁平へ続く尾根道を上がりました。で、上がってびっくり! 一丁平のトイレ前が雪原になっていました(笑) そこをショートカットし、鳥のみちを山頂方向へ戻ったのですが、ここがひどいぬかるみ状態。毎度のことながら、ここのぬかるみは強烈です。靴にはぬるぬるにちゃにちゃの泥がコロモの様にまとわりつき、この時ばかりは天麩羅にされる海老の気持ちが良くわかります(笑)
高尾山の植生が荒廃するのは、冬のこのぬかるみに原因があるとも言われています。多くの人が歩いてぐじゃぐじゃになった登山道より、柵外に出た方が、はるかに歩きやすいですからね。柵外を歩かないのがベストではあっても、利用者に対する危険という面から考えると、柵外を歩いているからと言って、指導しにくいのも事実です。このあたりの部分が、利用者指導の難しいところですね。
で、もみじ台の下まで戻ったところで、10代の女性二人を発見。軽装で、靴がどうみても山歩き向きではないので、サポレンのSさんが「この先に行くの?」と声をかけたところ… 「あの~、4号路はどこでしょう?」「はい?(^^;」「4号路に行きたいんですけど…」「………」
どうも大見晴のトイレのところで道を間違えて5号路に入り、そのままずっと一丁平方面へ歩いてきてしまったようです。彼女たちには、すでに山頂を通り過ぎていること、4号路に行くには戻らなければならないことをお伝えしましたが、普通の靴でぬかるんだ道を戻るのは大変だろうと、一緒に学習の歩道を歩き、山頂下でお別れしました。
それにしても、これは私が高尾で出会った中で、一番「豪快」な道迷いのような気がします。でも人間、道に迷うときというのは、得てしてこんなものなのかも知れませんね。私たちも気をつけないと… (都レンジャー・福田)
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