病気や傷の治療をすることを「手当てをする」といいます。字の通り患部に手を当てることから始まったものと思います。額に手を当てて熱を測ります。手のひらは、皮下脂肪がほとんどなく、温度差を敏感に感じ取るところであります。「手に汗握る」といいますが、恐怖に遭(あ)ったり緊張したりすると手のひらに汗をかきます。緊張するとバクバクと心臓の鼓動が早くなり、多くの血液が送り出され、運動しているときと同様の状態になります。手のひらはこうした変化をいち早く感じ取り、体温を下げようとする作用が働くため汗をかき始めます。うそ発見器は、このような緊張による手のひらの発汗作用を利用したものであります。逆に手のひらは、温度変化を敏感に感じ取り、心臓の機能をコントロールして体温の調整を図っているところであるといえます。冷たいものに触れることによって、暖めようとする作用が働き、熱いものに触れると冷やそうとする作用が働きます。
水が滞ると冷たくなります。炎症を起こすと熱をもちます。子供は、不安になったり、緊張するとよくおなかが痛くなりますが、心(脳)と腸は関連が深く、緊張や不安、心配ごとなどにより腸の働きが悪くなり、水が滞ってお腹が冷えたり、消化不良によってガスがたまるため、痛みを伴うものと思います。このような時、患部に手を当てていると暖められて、腹痛が治ることがあります。また、炎症を起こして熱を持っている患部に手を当てていると冷やされて、炎症が和らぐことがあります。手を当てることによって、急に暖めたり冷やすのではなく、やんわりと人肌に暖められたり冷やされるため痛みや炎症が適度に癒され和らぎます。特に幼い子供は、病になると不安に陥るものです。母親や家族が手を当てることによって安心し、心(脳)の面からも「手当て」の効果があらわれるものと思います。
自分自身の手を患部に当てても同様の効果があらわれます。人が感知する感覚のうち、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を五感と呼んでいます。動物も同様であり、節足動物には、特に触覚を感知する「触角」が発達しています。触覚は体全体の体性感覚でありますが、人の場合、多くをつかさどるものが手であると思います。こうした五感をすばやく判断するために脳が発達したものと思われます。高齢になると耳が遠くなったり、味覚に乏しくなります。五感が衰えると脳の働きが低下してきます。ボケ防止には手を使い、指先を動かすことも効果があるといわれていますが、手と脳は直結しており、手の触覚が脳を刺激するものと思います。動物や人には、自ら治そうとする力「自然治癒能力」が備わっており、手を当てることによって、その触覚が脳に伝わり、自然治癒能力が高まるのではないかと思います。
水が滞ると冷たくなります。炎症を起こすと熱をもちます。子供は、不安になったり、緊張するとよくおなかが痛くなりますが、心(脳)と腸は関連が深く、緊張や不安、心配ごとなどにより腸の働きが悪くなり、水が滞ってお腹が冷えたり、消化不良によってガスがたまるため、痛みを伴うものと思います。このような時、患部に手を当てていると暖められて、腹痛が治ることがあります。また、炎症を起こして熱を持っている患部に手を当てていると冷やされて、炎症が和らぐことがあります。手を当てることによって、急に暖めたり冷やすのではなく、やんわりと人肌に暖められたり冷やされるため痛みや炎症が適度に癒され和らぎます。特に幼い子供は、病になると不安に陥るものです。母親や家族が手を当てることによって安心し、心(脳)の面からも「手当て」の効果があらわれるものと思います。
自分自身の手を患部に当てても同様の効果があらわれます。人が感知する感覚のうち、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚を五感と呼んでいます。動物も同様であり、節足動物には、特に触覚を感知する「触角」が発達しています。触覚は体全体の体性感覚でありますが、人の場合、多くをつかさどるものが手であると思います。こうした五感をすばやく判断するために脳が発達したものと思われます。高齢になると耳が遠くなったり、味覚に乏しくなります。五感が衰えると脳の働きが低下してきます。ボケ防止には手を使い、指先を動かすことも効果があるといわれていますが、手と脳は直結しており、手の触覚が脳を刺激するものと思います。動物や人には、自ら治そうとする力「自然治癒能力」が備わっており、手を当てることによって、その触覚が脳に伝わり、自然治癒能力が高まるのではないかと思います。